Food&Nutrition 「発酵と腐敗ってどう違うの?」発酵の仕組みをわかりやすく解説! この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 今日は「発酵」についてわかりやすくお話しします。 普段の生活で食べているものの中にも、発酵の力を借りて作られた食品がたくさんあるのはご存知ですか? 醤油や味噌など、日本の調味料も発酵の力で作られたものです。 発酵というと腐っている状態との見分け方が難しい、なんて声が聞かれたりもします。 では、発酵とはどういう仕組みなのか。腐敗との違いは何か。 またどんな食べ物が発酵食品なのか。 そして発酵を助ける「微生物」についても、この記事を通してご紹介してみます。 「発酵」とは? まず、発酵とは何かについて考えてみましょう。 実は発酵には共通の明確な定義がないのですが、一般的に発酵には以下の3つの重要な要素が含まれています。 発酵とは、微生物の力を使って食べ物を変化させることです。 ”おいしい”発酵に欠かせない微生物 食材の発酵は、「酵母」や「乳酸菌」「麹菌」などの微生物たちの働きによっておこります。 微生物は私たちが見えないほど小さいけれど、彼らは食べ物の中にある栄養を使って、生きていくために活動しています。 例えば、牛乳が乳酸菌の働きでヨーグルトに変わったり、パン生地が酵母の力で膨らんで美味しいパンになる現象は発酵です。 発酵は、食品の味や質感を良くし、私たちが美味しく食べられるものを作り出します。 このように、発酵は微生物が食べ物を変化させることで、深い味わいや栄養を作り出す大切な仕組みなんです。 発酵食品を作るために欠かせないのが、微生物の働きだとわかったところで、発酵食品を助ける代表的な微生物を詳しく紹介します。 発酵食品を助ける代表的な微生物 「酵母(こうぼ)」 酵母とは、糖をアルコールと二酸化炭素に分解する微生物で、植物や樹液、野菜、果物の表面、さらには空気中など、自然界の様々な場所に存在しています。 酵母は古くからアルコール発酵に利用されており、特にお酒の醸造に欠かせません。 また、パン作りにも重要な役割を果たします。 発酵過程で生成される二酸化炭素がパン生地を膨らませ、香り成分も生み出します。 酵母には多くの種類があり、用途に応じて使い分けられています。 例えば、大麦を発芽させた麦芽から得た麦汁にビール酵母を加えるとビールが、ブドウの果汁にワイン酵母を加えるとワインができます。 使用する酵母の種類によって、ビールやワインの種類や風味が決まります。 日本酒、紅茶、味噌、醤油、漬物、かつお節、塩辛、くさや、納豆など、さまざまな発酵食品の製造過程にも酵母が関与しています。 「乳酸菌(にゅうさんきん)」
Food&Nutrition, Health クレアチンの効果とスローエイジング〜美しく健康に年齢を重ねる〜 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko クレアチンというサプリメントを耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、その効果と「スローエイジング」にどのように関連するか、詳しく知っている人は少ないかもしれません。 今回は、クレアチンの持つ素晴らしい効果と、それがどのようにしてスローエイジングをサポートするのかについてご紹介します。 クレアチンとは? クレアチンは、体内で自然に生成されるアミノ酸の一種で、筋肉や脳にエネルギーを供給する重要な役割を果たします。 体内では、主に赤身の肉や魚などの食べ物から摂取できますが、運動パフォーマンスを高めるためにサプリメントとして摂取されることもあります。 クレアチンの主な効果 筋力向上と筋肉維持 クレアチンは、筋肉内のエネルギー生成を助けることで、特に短時間で高強度の運動パフォーマンスを向上させる効果があります。 これにより、運動後の筋肉修復が促進され、筋力の維持や増加を助けます。 歳を重ねるとともに、筋肉量の減少(サルコペニア)や筋力低下が問題になります。 つまり、クレアチンを摂取して筋肉量を保つ助けをすることは、老化の速度を緩やかにすることにつながります。 脳機能のサポート クレアチンは、脳にもエネルギーを供給し、記憶力や集中力の改善に役立つことが研究で示されています。 加齢による認知機能の低下が気になる方におすすめの栄養素です。 クレアチンは脳の健康をサポートし、認知症などのリスクを軽減する可能性があると考えられています。 スローエイジングには、脳の健康を保つことはとても大切です。 疲労回復とエネルギー増加 クレアチンは筋肉のエネルギー回復を促し、運動後の疲労感を軽減する効果があります。 日常生活や運動による疲労からの回復が早いと、より活動的に毎日を過ごすことができるようになります。 加齢によって疲れやすくなることが多いですが、クレアチンを意識してとることで、日々の活動の質を高めることができるかもしれません。 クレアチンとスローエイジングの関係 スローエイジングとは、年齢に伴う自然な変化を受け入れつつ、体と心を健康に保ちながら美しく歳を重ねるライフスタイルのことを指します。 クレアチンは、このスローエイジングをサポートするための重要な栄養素のひとつです。 筋肉量の維持で若々しい体を保つ 筋力の維持は、年齢とともに重要になります。 筋肉量が減少することで、代謝が低下し、活動範囲が狭まる可能性があります。 クレアチンは、筋肉の質と量を維持し、健康的な体を保つために役立ちます。 筋肉の健康が保たれることで、姿勢の維持や見た目の若々しさもサポートされます。 脳の健康維持
Food&Nutrition 「オートファジー」効果で、秋はもっとキレイに健康に! この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 少しずつ秋の気配を感じる季節の変わり目は、体調や暮らしの変化にも気をつけたい時。 でも秋の美味しい食材がたくさんのこの時期は、食習慣をケアしながら、この旬の恵みも楽しみたい! そこで今回は「オートファジー」という体のメカニズムについて紹介します。 免疫機能を向上させ、血糖値を安定させる助けをするこの「オートファジー」の仕組みをしっかり理解して、体を整えさらには美容効果も期待しながら、この季節を楽しみましょう! 食事制限なしにオートファジーを活性化する方法もご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。 オートファジーって? オートファジーとは「細胞のリサイクルシステム」 「オートファジー(autophagy)」 ことばだけは聞いたことある、でもその内容は実はよくわからない…という方も多いのではないでしょうか? 簡単にまとめると、オートファジーとは細胞内のゴミ処理と資源のリサイクルのことです。 ギリシャ語の「オート(自ら)」と「ファジー(食べる)」を掛け合わせて作られた「自己を食べる」という意味を持つ言葉で、細胞が自分の細胞内の不要なタンパク質や損傷した細胞小器官(ミトコンドリアなど)を取り除くことで、新しい細胞の生成を促します。 細胞内のゴミ処理とリサイクルをして、細胞の健康を保ち、体全体の健康を保つメカニズムなのです。 このメカニズムが働くことで、スローエイジングや免疫機能の向上などに効果をもたらすと言われています。 老化のスピードを緩やかにしたり、免疫機能を向上させたり、血糖値を安定させる助けをしたり。 他にもさまざま不調や病気の予防や美容にも良いのではないかと考えられています。 スローエイジング効果 オートファジーの効果は多岐にわたりますが、中でも注目されているのが、老化を速度をゆっくりにする「スローエイジング効果」です。 オートファジーが活性化されることで、細胞内の老化した部分が取り除かれ、新しい細胞が生成されます。 これにより、肌の質感や見た目が改善され、エイジングケア効果が期待できます。 老化は止めることはできませんが、老化のスピードは人それぞれです。 老化のスピードは、日々の食事や生活習慣、思考により大きく変わります。 オートファジーは老化のスピードを緩やかにするスローエイジングを助ける方法の一つです。 病気のリスク軽減 オートファジーは、病原体や病気の原因となるタンパク質の排除を行います。 体内の損傷した細胞だけでなく、病原体や体内で増えると問題を起こす”異常な”タンパク質が取り除かれる。 つまり、オートファジーを活性化させることができれば、病原体や病気の原因となるタンパク質の排除をし、感染症や病気にかかるリスクを下げることができます。 オートファジー効果がUP「16時間ダイエット」 オートファジーを最大限に活用するために注目されているのが「16時間ダイエット」です。 オートファジーといえば16時間ダイエットを思い出す方も多いのではないでしょうか?
Food&Nutrition 栄養のプロが教える!自律神経を整えるために避けたい食べ物6選 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 外の灼熱の暑さ。さらには室内の涼しすぎる冷房。 みなさんこの季節、体がだるくなったり疲れがちになっていませんか? そこには自律神経が関係しています。 自律神経は、体内のさまざまな機能を無意識に調整する神経系です。 交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、両者がバランスを保つことで体の状態を最適に保つことができます。 ただしこのバランスが崩れると、さまざまな体調不良が起こります。 夏の終わりはどうしても自律神経が乱れがち。 今回はこの「自律神経」のしくみをよく知り、さらに“食事面”から健康的に自律神経を整えるために、具体的に避けたい食べ物についてご紹介します。 そもそも自律神経って? 自律神経は、体内のさまざまな機能を無意識に調整する神経系です。 具体的には、呼吸、心拍、消化、体温調節などの基本的な生命活動をコントロールしています。 この自律神経は交感神経と副交感神経の2つから成り立ち、両者がバランスを保つことで体の状態を最適に保つことができます。 交感神経: 活動や緊張時に活発になり、心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こします。 副交感神経: 休息時やリラックス時に活発になり、消化を促進し、心拍数を低下させます。 このバランスが崩れると、さまざまな体調不良が起こります。 例えば、ストレスが多い生活を送っていると交感神経が過度に活発になり、慢性的な緊張状態が続くことで、不眠や消化不良、免疫力の低下といった健康問題を引き起こすことがあります。 逆に、副交感神経が優位になりすぎると、倦怠感や低血圧、集中力の欠如などが起こることもあります。 したがって、自律神経のバランスを整えることは、心身の健康を維持し、生活の質を高めるために非常に重要です。 日常のストレスを軽減し、バランスの取れた食事を心がけることが、健康な自律神経を維持するための鍵となります。 自律神経を整えるために避けたい食べ物 ①精製された糖類 白砂糖などの精製された糖類は、血糖値を急上昇させ、その後急降下させるため、エネルギーの急激な変動を引き起こします。 これが自律神経にストレスを与え、心身のバランスを崩す原因となります。 お菓子、ケーキ、菓子パン、炭酸飲料などの白砂糖を大量に含む食品は控えめにとるようにしましょう。 「体に良くないのはわかっているけどどうしても食べたい!」という時は、たんぱく質や良質な脂質を含む食事の後に、デザートとして少量とると、甘いものだけを食べた時よりも血糖値の上昇が緩やかになります。 または、ほぼ糖質でできているものよりも、たんぱく質、良質な脂質、食物繊維を多く含む食材を選ぶと良いです。 パンを例にすると、シンプルな揚げパンは砂糖と小麦粉のかたまりなので、血糖値を急上昇させやすいです。
Food&Nutrition 【時短レシピ】炊飯器で簡単!夏を乗り切るシンガポールチキンライス この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 暑い夏が続くと、食欲が落ちたり、体力が減退したりすることがありますよね。 そんな時期にこそ、簡単に作れて栄養バランスもバッチリの時短レシピを取り入れてみませんか? 今回は、夏の食材を使って添加物不使用・タンパク質と良質な脂質がとれるとっておきのヘルシーレシピをご紹介します。 夏バテ予防にはズバリこの栄養素「タンパク質」 このレシピで使う鶏胸肉は、低脂肪・低カロリー・高たんぱくの優れた食材として知られています。 まずタンパク質について。 タンパク質は、肌・筋肉・髪・爪などの体の組織を作る材料となる栄養素です。 筋肉の修復や生成に不可欠であり、代謝を促進し、体力を維持するためにも重要です。 鶏肉には、ビタミB群が豊富に含まれており、これらはエネルギー代謝を助け、疲労回復に役立ちます。 また、ビタミンB6は、免疫機能をサポートし、病気への抵抗力を高める効果もあります。 さらに、鶏肉にはセレンというミネラルが含まれています。 セレンには抗酸化作用があり、細胞を老化から守ってくれます。 鶏肉には、肌の健康を保ったり、メリハリのある体を作るのにも効果的な栄養素が豊富です。 夏は食欲が落ち、タンパク質不足に陥りやすいので、夏のタンパク質不足予防にも良質なタンパク質源である鶏肉はおすすめです。 こんなにあった!鶏肉の健康効果 また鶏肉には以下のような健康効果があります。 体脂肪を減らす 鶏肉は高タンパク低脂肪で、消化するために他の栄養素よりもエネルギーが必要とするため、太りにくい食材です。 タンパク質はパンやご飯などの炭水化物よりも消化するのに時間がかかり、血糖値を上げないので、満足感と満腹感が長続きし、食後に甘いものが欲しくなり、自然と完食が減ります。 鶏肉のような良質なタンパク質を含む食材は、筋肉量をできるだけ落とさずに体脂肪を減らしたい(健康的に痩せたい)人にも、体脂肪をできるだけ増やさずに筋肉量をつけたい(健康的に太りたい)人にもぴったりです。 代謝の促進 筋肉はエネルギーを多く消費する組織であるため、筋肉量が多いとエネルギー消費が増え、代謝が活発になります。 鶏肉には筋肉の生成と修復に必要な高品質なタンパク質が豊富に含まれているため、上手に運動と合わせることで筋肉量を増やし、代謝を上げることができます。 ビタミンB6は代謝を促進し、エネルギーを効率的に使えるようにします。 これにより、疲労回復も早まります。 免疫機能のサポート 鶏肉には、免疫細胞の生成や修復に必要な材料アミノ酸、免疫システムの正常な機能に重要な役割を果たすビタミンB6、赤血球の生成を助け免疫細胞に必要な酸素を運ぶのに役立つビタミンB12、免疫機能を強化し病気に対する抵抗力を高めるセレンも含まれています。 美肌効果 鶏肉は、肌の修復や再生、肌のハリやツヤを保つのに必要なアミノ酸やビタミンB6を豊富に含んでいます。
Food&Nutrition ホリスティック栄養士オススメ!夏の食材ブラックベリーの効果効能 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 暑くなってきましたね。7月・8月の今まさに旬を迎える夏の食材ブラックベリー。 その甘酸っぱい風味と豊富な栄養素で知られる「スーパーフルーツ」です。 どうしてブラックベリーが「スーパーフルーツ」と呼ばれるかご存知ですか? ブラックベリーはその小さな実の中に、信じられないぐらいのたーーーくさんの栄養が詰まっています。 その栄養素には、体と心の健康をサポートする嬉しい効果がたくさんあるんです。 今回はホリスティック栄養士の私が、夏バテ対策やダイエット中にもおすすめのこのブラックベリーの「効能」と「健康効果」について詳しくご紹介します。 このブログを読んだあなたは、すぐにブラックベリーを買いに行きたくなるかも!? 「ブラックベリー」の”嬉しい”9つのスーパー効果 炎症を抑える ブラックベリーにはエラグ酸が豊富に含まれています。 エラグ酸はアントシアニンと同様、ほとんどの植物が持つ苦味や色素の成分であるポリフェノールの一種です。 エラグ酸が腸内細菌によって分解されると、ウロリチンという成分が生成されます。 そしてこのウロリチンには、抗炎症作用を持ち、炎症を抑える効果があると考えられています。 「抗酸化作用」でスローエイジングを後押しする ブラックベリーには、エラグ酸・ビタミンC・ビタミンE・アントシアニンなどの強力な抗酸化物質が豊富に含まれており、抗酸化力の最も強い食べ物の一つであると言われています。 私たちの体内では常にフリーラジカルや活性酸素が作られています。 フリーラジカルや活性酸素は私たちの体の中を錆びつかせ、老化を加速させたり、生活習慣病などを引き起こします。 体と心が健康な状態であれば、酵素や抗酸化物質がフリーラジカルや活性酸素の害から体を守ってくれます。 しかし、ストレス、バランスや質の悪い食事、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線などにより体内でフリーラジカルや活性酸素の量が増えすぎると、これらの害から体の守ることができません。 フリーラジカルや活性酸素を作り出す原因を減らすこともとても大切ですが、ブラックベリーなどの抗酸化物質を豊富に含む食材をとることも、フリーラジカルや活性酸素による体の酸化を抑制し、老化の速度をゆっくりにし、生活習慣病などを予防するのに効果的です。 お肌のハリを保つ「美肌効果」 ブラックベリーに含まれるエラグ酸から作られるウロリチンは、肌の代謝を活性化し、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する天然の美白成分です。 さらに、ブラックベリーには美肌栄養素ビタミンCも豊富に含まれています。 ビタミンCは、肌の血色を良くしたり、新陳代謝を促進する助けをする鉄分の吸収や、肌のハリを保つのに欠かせないコラーゲン生成を助けてくれる美肌栄養素です。 「筋肉の維持と成長」をサポートする ウロリチンは筋肉細胞の増殖を促進し、筋肉の維持と成長をサポートします。 筋肉は脂肪よりもエネルギーを消費するため、筋肉量が増えると基礎代謝が向上します。 基礎代謝を上げることで、疲れにくく、病気になりにくく、健康な体型を維持しやすい体を手に入れることができます。 筋肉にはブドウ糖を貯めて血糖値の調整をする役割もあるため、血糖値のコントロールの面でも筋肉の健康は大切です。
Food&Nutrition オーガニックは絶対安心?栄養士が教える食品選びに役立つ2つのコト この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 最近、健康志向が高まり、食事に対する関心も増えてきました。 「オーガニック」と「無農薬」という言葉をそこら中で聞くようになりましたが、その違いについて正確に理解している人は少ないかもしれません。 この記事では、カナダでホリスティック栄養士をしている私Erikoから、オーガニック食品の健康への利点を紹介し、オーガニックと無農薬の違いについて詳しく説明します。 また「オーガニックを”選ぶべき”食品と”そうでなくても良い”食品」についてや「農薬を落とすための具体的な方法」についても紹介しているので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。 「オーガニック」と「無農薬」の違い スーパーに行くと「オーガニック大豆100%使用」とか「農家直送の有機農産物コーナー」とか「無添加の安心オヤツ」とか「国内産・有機小麦を使ったパン」など… とても響きの似た言葉がパッケージやサインに書かれています。 「オーガニック」と「無農薬」。 この2つの言葉はしばしば混同されがちですが、実際には異なる概念です。 えーー!?そうだったの、知らなかった!と思ったあなた。その違いについて、もっと具体的にお話するのでぜひ覚えてください! オーガニックとは オーガニックは、日本語で有機とも呼ばれます。 日本には、農林水産大臣が定める国家規格である「有機JAS制度」というものがあります。 みなさんも一度は、食品のパッケージについている緑色の有機JASマークを目にしたことがあるのではないでしょうか? 日本のオーガニック食品は、この有機JAS制度にもとづく有機JASに認証されて初めて、「オーガニック」「有機」と表示することができます。 「有機JASマーク」がない食品に、「有機」「オーガニック」などの表示や、これと紛らわしい表示をつけることは法律で禁止されています。 オーガニック≠無農薬の理由(ワケ) 有機JASの認証を得るには、オーガニック栽培をするのに使用を認めれていない化学合成農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術などを使用せずに、野菜や果物を栽培する必要があります。 オーガニック食品の栽培では、化学肥料や農薬の使用が「制限」されており、さらに遺伝子組み換え技術に対する「制限」もあります。 しかし、それが「オーガニック食品は完全に無農薬」ということにはなりません。 どうしてそうなるの?と思いますよね。その理由は… JAS認証で使用を認められている農薬であれば、農薬を使用してもオーガニック認証をもらうことができる。そのことにあります。 オーガニック栽培で認められている農薬の中には、まだ新しく長期にわたり使用した場合の人体への影響がよくわかっていないものもあるといいます。 オーガニック≠無農薬だということ。その理由がおわかりいただけたでしょうか? 無農薬とは つぎに無農薬についてお話ししましょう。 「無農薬」とは、栽培中に農薬を使用せずに栽培された作物を指します。 しかし、「無農薬」といっても、たとえ「土には農薬が残っているかどうか」とか「周りから農薬は飛んできていないかどうか」などの厳格な基準や定義がありません。 このことにより消費者に誤解を与える可能性があるので、現在「無農薬」と表示することは認められていません。
Food&Nutrition 【体を温めるレシピ】ターメリックラテの作り方と嬉しい健康効果 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko ターメリックラテは、牛乳、豆乳、アーモンドミルクなど好みのミルクに、ターメリック(ウコン)、しょうが、シナモンなどのスパイスを加えた飲み物です。 元気が出る黄色い見た目から「ゴールデンミルク」とも呼ばれます。 バンクーバーでは、ターメリックラテは多くのカフェで注文でき、お湯やミルクに溶かすだけの粉状のものもスーパーマーケットで手に入れることができます。 今日はこのターメリックの効能・健康効果と、簡単にできるターメリックラテの作り方をシェアします。 体を温める食材「ターメリック」 ターメリックに含まれる色素成分クルクミンは、肝臓の解毒作用を高めたり、脳細胞の成長を促し脳機能を高めたり、消化を助ける働きがあります。 クルクミンは吸収しにくいのですが、脂質と一緒にとることで吸収力が上がります。 また、黒胡椒もクルクミンの吸収を助けるとも言われています。 ターメリックラテを飲んで、血流をよくすることで、体を内側から温められます。 血流が良くなると、顔色も良くなり、栄養素や酸素も体の隅々まで送られ、良いことづくし! 美容にも健康にも良いターメリックラテ、ぜひお家で作ってみてください。 【体を温めるレシピ】ターメリックラテ レシピ・材料 ●アーモンドミルク(又は好みのミルク) 1カップ ●ターメリックパウダー 小さじ1/2杯 ●すりおろした生姜 小さじ1/2杯 ●生蜂蜜 小さじ1/2杯 ●ココナッツオイル 小さじ1/3杯 ●シナモン 小さじ1/4杯 ●バニラエッセンス 数滴 ●岩塩、黒胡椒 ひとつまみ ●カイエンペッパー(無くても良い) ひとつまみ ●お湯 大さじ1杯 作り方 ①アーモンドミルク以外の材料を全て混ぜる ②スチームしたアーモンドミルクを1に注ぐ ③出来上がり ミルクスチーマーがなければ、全ての材料をブレンダーに入れて撹拌しても良いです。スチーマーもブレンダーも使わずに、温めたミルクと混ぜるだけでも美味しいです。 ホリスティック栄養士のレシピをもっと知りたいという方へ
Food&Nutrition 優しい素材で作られたオーツミルク「Earth MILK」 今日は、Wellness To Goのイチオシ商品、からだに優しい素材で作られたオーツミルク「Earth MILK」を紹介します。 オーツ麦と酵素のみで作られた、からだにも環境にも優しいドリンクです。 オーツミルクって? オーツ麦は、たんぱく質や食物繊維、抗酸化物質、体に必要なミネラルなどが豊富に含まれている栄養価の高い食材です。オーツ麦に含まれる水溶性食物繊維の一種であるβグルカンは、血糖値の安定やコレステロール値を低下させることで知られており、炎症の起こっている場所へ免疫細胞が移動するのを早め、バクテリアを排除する力を高めるとも言われています。腸内の善玉菌のエネルギー源となる栄養素もとれるので、腸内環境を整えるのにもぴったりのドリンクです。 このブログでは、そんな栄養たっぷりのオーツ麦を使って作られた「Earth MILK」のオーツミルクの特長や使い方を詳しく見ていきます。 「Earth MILK」の特長 1. シンプルな材料構成 Earth MILKは、オーツ麦を丸ごと加熱・粉砕した粉と酵素だけで作られています。余計な添加物、乳化剤、香料、甘味料は一切使われていません。シンプルですが栄養価が高く、無駄な材料が入っていないので、安心して飲むことができます。 2. 酵素が引き出す自然な甘み 酵素の働きにより、オーツ麦の自然な甘みが引き出されています。人工の甘味料ではなく、自然の成分で甘さを楽しめるのが嬉しいポイントです。 3. 低脂質で食物繊維たっぷり 現代人は脂質のとりすぎ、食物繊維不足になりがちです。Earth MILKは、脂質が牛乳の60%オフ、水溶性食物繊維が豆乳の約2倍、不溶性食物繊維が豆乳の約7倍。低脂質でありながら、オーツ麦由来の食物繊維が豊富です。牛乳や豆乳と置き換えて楽しんでいただけます。 4. お好みの味を楽しめる 甘味料や香料など、余計なものが一切含まれていないため、自分の好みに合わせてアレンジが可能です。濃さを調節したり、はちみつや黒糖、甘酒などを足して甘くしたり、シナモンなどのスパイスを加えたり、カカオパウダーと混ぜてミルクココアにしたり、自分の好みに合ったミルクを楽しむことができます。 「Earth MILK」と他のオーツミルクとの違い 最近はオーツミルクがスーパーマーケットでも手に入れやすくなりましたが、まだ種類が少なく、選択肢があまりありません。オーツミルクやアーモンドミルクなどのプラントベースミルクは、費用を抑えるために可能な限り水で薄めてあったり、牛乳と食感や栄養価を近づけようとしてある商品が多く、そのために添加物や質の悪い油などが使われます。プラントベースミルクと聞くと一見健康に良さそうですが、実は添加物、甘味料不使用のプラントベースミルクを見つけるのは簡単ではありません。 私もプラントベースミルクを買いに行っても、なかなか納得のいく商品が見つからず、結局買わずに帰ったなんてことが何度もあります。また、1パック買っても飲みきれなくて、いつも余ってしまうなんて方もいるのではないでしょうか。 Earth
Food&Nutrition 【ホリスティック栄養士のヘルシーレシピ】タコの虹色カルパッチョ この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 今回は、Wellness To Goアプリ内の簡単ヘルシーレシピ、タコの虹色カルパッチョのレシピをシェアします。 タコは、体脂肪を減らし、筋肉を増やすのにぴったりな食材です。病気や老化から体を守ってくれる抗酸化ビタミン、ビタミンEも含まれています。ビタミンEは脂溶性栄養素なので、脂質と一緒にとるのがおすすめ! 食卓を華やかにしてくれるタコの虹色カルパッチョ、作ってみてね! 【ホリスティック栄養士レシピ】タコの虹色カルパッチョ レシピ 材料 (分量2〜3人分)● ゆでだこ● パプリカ 1/2カップ (2色あるとカラフルで食欲も増すよ)● たまねぎ 1/4カップ●オリーブオイル 1/8カップ●岩塩 小さじ1/8●レモン汁 適量●パセリ 適量 作り方 ①たこを食べやすい暑さにスライスし、たまねぎとパプリカをみじん切りにする ②パプリカ、たまねぎ、オリーブオイル、岩塩を合わせる ③お皿にスライスしたたこを並べ、2をのせ、レモンをかけて、パセリを飾る ホリスティック栄養士のレシピがもっと見たい方へ Wellness To Goアプリには、簡単でヘルシーなレシピが盛りだくさん! 化学調味料や白砂糖不使用のレシピ、血糖値安定、腸内環境を整える、グルテンフリー、ヴィーガンなど、さまざまなカテゴリーのレシピ動画を見ていただけます。レシピ、ホリスティック栄養学動画に対するコメントには、ホリスティック栄養士のErikoが回答します^^ アプリを7日間無料で試してみたい方は、こちらのリンクから参加していただけます。 Wellness To Goアプリを購読して、ヘルシーを習慣にしませんか? Erikoカナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。 https://www.cacayoilbeauty.com
Food&Nutrition 年末に食べすぎた人は試してみて!疲れがちな胃腸を整える3つのコツ この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 年末年始は楽しいイベントがたくさん!という方も多いのではないでしょうか? 美味しい食べ物を食べる機会も増えるかもしれません。 いつもよりもつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたり、栄養バランスが崩れてしまい、胃腸に負担をかけることもあるかもしれません。 そこで今回は、忙しい年末年始で疲れ切った胃腸をリフレッシュし、サポートするための3つの方法をご紹介します。 疲れた胃腸をリフレッシュする3つコツ 1. 目覚めの一杯+α こまめに水を飲む 人間の体の約60%は水分です。毎日食べ物や飲み物などから2~2.5リットルの水分を摂取し、尿や便、汗などで同じくらいの量の水分を体から排出しています。 寒くなると汗をかかなくなり、のどの乾きを自覚しにくくなるため、水分摂取が少なくなります。冬は熱中症の危険はありませんが、水分補給の重要性は夏場と変わりません。 また、風邪やインフルエンザの原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動するので、水分補給は風邪対策にも大切です。 私は、朝は必ずコップ1杯以上のお水を飲み、どこに行くにもウォーターボトルを持ち歩いています。 水を飲むとむくむと考えている方もいますが、水分補給をしないと、体が水分を体内にためようとするため、体がむくみやすくなります。なので、体がむくみやすい方こそ、しっかり水分補給をしていただきたいです。 実は私も、栄養学を学ぶ前は慢性的なむくみに悩んでいて、水を飲むとむくむと思っていたこともあり、水を全く飲まず、500mlのボトル1本で1日過ごしたりもしていました。そのため、便秘も酷く、疲れやすく、睡眠の質もよくありませんでした。食事と運動を組み合わせて体質改善した今では、毎日2リットルほど水分をとりますが、むくむことがほとんどなくなりました。 この時期は、忘年会や新年会などお酒を飲む機会が多くなります。アルコールには利尿作用があるため、お酒をたくさん飲むと体は脱水状態となります。私は、お酒を飲む時は、お酒と同じ量の水を飲み、帰宅してからまた、少なくともコップ1杯の水を飲むようにしています。こうすると、脱水状態だけでなく、お酒の飲み過ぎを防ぐことにもなります。そんなに飲むの?と思った方もいるかもしれませんが、お酒を飲むと、お酒を飲んだ以上の水分が体から出ていきます。 水分補給は、胃腸の働きをよくし、消化を助け、老廃物を排出しやすくするのにも欠かせません。 朝起きたらコップ一杯、食事の合間にこまめに、運動の前後、夜お風呂に入る前と入った後、水分補給をしてみてください。 2. 食べ過ぎても焦らない 食べ過ぎてしまったら、2〜3日、またはその週、月で調整して、全体的にバランスがとれていれば大丈夫です。食べ過ぎたら、数日は腹八分目で食事をやめることを徹底したり、糖分の多いものや揚げ物をやめたり、甘い飲み物やミルクやクリームが入ったものは避けるようにしてみてください。 食べ過ぎないように気をつけられたら、それが一番ですが、ついつい食べ過ぎでしまうことはありますよね。たくさん食べることがすでにわかっているなら、1週間前くらいから調節するのも良いです。量だけでなく、質とバランスに気を付けてください。 外食続きでも、そんなに量を食べていないから大丈夫だと安心している人もいるかもしれません。 外食でバランスの良い食事をするのは、なかなか難しいです。 外出すると、たんぱく質源は、脂身の多い種類や部位のお肉やチーズなどの動物性のものが多くなりがちです。 炭水化物は、ピザや麺類などの小麦粉から作られたものを食べる機会が増えたり、麺とご飯が一緒に出てきて、炭水化物をとり過ぎてしまうことも少なくありません。 食物繊維、ビタミン、ミネラルなども減りがちです。 食べ過ぎたなと感じたら、ただ量を減らのではなく、とり過ぎたものを減らし、不足しているものを足してみてください。 例えば、ピザやパスタ、お寿司などの炭水化物が多めの食事をとったら、小麦粉でできたパンや麺ではなく、主食をご飯や芋類にしてみましょう。活動量が少ない人は、ご飯や芋類の量を少し減らすと良いかもしれません。 そして、脂身の少ない肉、魚、豆類などからたんぱく質をしっかりとり、蒸したり、湯がいたり、シンプルに調理した緑黄色野菜などをたっぷり足してみてください。 できれば、野菜を食べる時のドレッシングやたれも、柚子胡椒、美味しいお塩、オリーブオイル、お酢、マスタードなど、シンプルなものを選ぶと良いです。クリーミーなものや糖分の多いものはできるだけさけましょう。
Food&Nutrition 北米で入手困難の痩せる薬がダイエットに向かない理由(わけ) この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 苦労せずに痩せたい!という人に朗報?! 痩せる薬、抗肥満薬として北米で注目を浴びている「オゼンピック」という薬のことを聞いたことはありますか? このオゼンピックが北米で入手困難になっているのです。 今日はその理由とともにオゼンピックについて、 自分の健康のために太りにくい体を作る方法、健康的なダイエットの方法についてホリスティック栄養士のErikoがお伝えします。 もしあなたが、ダイエットとは自分の健康を保つためではなく、痩せていることが美しさだと考えている方だったら、または社会や他人の基準のために痩せたいと考えている方には、このブログは参考にならないかもしれません。 オゼンピックって何? オゼンピックは、もともとは2型糖尿病の治療に用いられる薬として開発されました。 オゼンピックは、私たちの体内で自然に作られるGLP-1ホルモンを増やす薬です。GLP-1ホルモンは、痩せホルモンとも呼ばれており、血糖値を低下させる働きがあります。 最近になって、GLP-1ホルモンには、血糖値を下げるだけでなく、食欲抑制、満腹感の維持、脂肪の分解促進の効果があることがわかり、糖尿病の治療薬としてだけでなく「痩せる薬」として注目されるようになりました。 肥満大国アメリカには、痩せないと危険という人も少なくありません。そんな人たちが、注目しているのがオゼンピックのようなGLP-1ホルモンです。痩せることを目的にこれらの薬を使い始める人が増え、糖尿病の治療薬として使用している人たちがオゼンピックを手に入れにくくなっていることが問題になっています。 オゼンピックのもつダイエット効果 オゼンピックは食べ過ぎを抑制し、満腹感を促進し、脂肪の分解をサポートすることでダイエットに効果を発揮します。 食べ過ぎを防ぐ オゼンピックは脳の満腹中枢に働きかけ、食欲を抑えることで食べ過ぎを予防します。 満腹感が持続する 胃の働きを調整し、食事後の満腹感を長く維持します。これにより、少ない量で満足感を得られ、間食を減らす手助けとなります。 脂肪を分解しやすくする オゼンピックは基礎代謝を上げ、脂肪の分解を助けます。これにより、自然に食事量が減り、ダイエット効果が期待されます。 オゼンピックをとり始めてから、2~3ヶ月で体重減少の効果を感じる人が多いようです。 オゼンピックがダイエットに向かない理由(わけ) 副作用 どのような薬にも副作用はあります。オゼンピックでダイエットしようとすると、たとえ痩せることができたとしても副作用により体のどこかに負担を与えてしまう可能性があります。 一時的な効果 また、薬による効果は一時的なものです。食生活や生活習慣、思考ぐせを変えなければ、薬をやめた後また同じ問題に直面します。薬だけに頼って痩せても、すぐにリバウンドしてしまう可能性が高いです。 薬不要!太りにくい体を作って痩せ体質に オゼンピックがダイエットに向かない理由を読んだあなた。 オゼンピックのような薬を使わずに、自分の健康のために太りにくい体を作る方法が知りたくなりますよね。あります!そんなかたにぜひおすすめしたい方法を紹介します。 食事で痩せホルモンGLP-1を増やす 腸内に住んでいる菌のうち、体に良い働きをする物質を作り出す菌を善玉菌と呼びます。この善玉菌は、短鎖脂肪酸やビタミン、ミネラルなどの健康維持に欠かせない栄養素を作り出してくれます。短鎖脂肪酸には何種類かあるのですが、短鎖脂肪酸の中の酢酸や酪酸には痩せホルモンGLP-1の分泌を増やす働きがあります。
Food&Nutrition 【栄養士直伝】免疫力を高めるヨーグルトの選び方 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 私たちの体には、様々な病気から身を守るシステムが備わっています。 免疫はそのシステムの中の一つの大切な防御システムです。 今日はその免疫・免疫力について学び、免疫力を高める効果のある「ヨーグルト」と、その選び方のコツをご紹介します。 免疫細胞の7割は腸に存在する 通常、腸について考えると「食べ物を消化・吸収する器官」というイメージが浮かびます。しかし、最近の研究により、腸が免疫の機能においても中心的な役割を果たす器官であることが明らかになりました。実際、免疫システムを担う免疫細胞の約7割が腸に生息しています。このため、「腸は最大の免疫器官」と呼ばれています。 では、なぜこれほど多くの免疫細胞が腸に存在するのでしょうか? 消化管は口から始まり、胃、小腸、大腸など1つの管でつながっています。この管の中心の空洞は外界と接しているため、腸は実質的に「体の外側」と言えます。このため、口から侵入したウイルスや病原菌など有害な物質に常にさらされています。もし腸がこれらをそのまま通過させ吸収してしまえば、有害な物質まで取り込んでしまい、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。 そこで、腸には様々な免疫細胞や抗体が存在し、病原体や有害物質から体を守っています。 免疫力を高めるヨーグルトの働き ヨーグルトは主に以下の3つの方法で、腸内環境を整え、免疫機能をサポートしてくれます。 ①免疫細胞の活性化 ヨーグルトに含まれるプロバイオティクス(体に良い働きをする菌)とプレバイオティクス(体に良い働きをする菌たちのエサ)は、腸内で免疫細胞の活性化を促進します。これにより、免疫システムがより効果的に働くことが期待されます。 ②炎症の軽減 ヨーグルトなどの発酵食品には、抗炎症作用がある成分が含まれています。炎症が軽減されることで、慢性的な炎症が免疫機能を低下させるのを防ぐ助けになります。 ③栄養素の供給 ヨーグルトには、免疫機能の活性化に欠かせないビタミンD、免疫細胞の生成や維持に不可欠なたんぱく質などの免疫機能に必要な栄養素も含まれています。 免疫力を高めるヨーグルトの選び方 ヨーグルトを選ぶ際には以下の3つのポイントを意識してみましょう。 ①糖分 砂糖や人工甘味料を含むヨーグルトは、免疫機能を弱める可能性があります。できれば無糖のヨーグルトを選び、必要に応じて天然の果物やはちみつを加えて甘味を足していただきたいです。 どうしても甘いヨーグルトが良い場合は、人工甘味料不使用の、砂糖の含有量ができるだけ少ないものを選んでみてください。 ②添加物の有無 余分な添加物が入っていないヨーグルトを選びましょう。ヨーグルトは、牛乳と乳酸菌で作られています。それ以外の材料が使われていたら、理由を考えてみましょう。(コメントでも気軽に質問してください。) ③乳糖不耐症や乳製品のアレルギー ヨーグルトを食べると、腹痛、下痢、膨張感、ガス、頭痛などの症状が出ることがあるなら、乳糖不耐症や乳製品のアレルギーを持っている可能性があります。体に合わないものを食べると、免疫力が下がってしまう可能性があります。乳糖不耐症や乳製品のアレルギーがある場合は、牛乳から作られているヨーグルトは避けることをおすすめします。 乳糖不耐症や乳製品のアレルギーがあるけれど、どうしてもヨーグルトを食べたいという方は、植物由来のヨーグルトを試してみてください。最近は、豆乳やアーモンドミルクを使用した乳製品不使用のヨーグルトも手に入れやすいです。ただし、牛乳から作られたヨーグルトと乳製品不使用のヨーグルトに含まれる栄養素は異なります。 まとめ 近年、体の免疫力を高めために、腸内免疫の重要性が明らかになっています。腸には免疫細胞の約7割が集まっており、「最大の免疫器官」と呼ばれています。その理由は、腸が外部環境と直結しており、侵入する病原体に対抗する最前線に位置しているからです。 ヨーグルトは、腸内環境を整える助けをすることで、腸内免疫をサポートしてくれます。バランスのとれた食事に、ヨーグルトのような発酵食品を加えることで、腸内免疫を整え、健康な免疫システムを維持することができます。
Food&Nutrition 栄養士が選ぶ!海外で大人気のおすすめお菓子4選 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko みなさんは小腹が空いた時に、家事の合間やオフィスでつまむ”お気に入りのお菓子”はありますか? 今日は、北米在住・ホリスティック栄養士の私が選ぶ、海外で人気のお菓子をご紹介します! こだわって作られたヘルシー系スナックを、リフレッシュタイムのお供にいかがですか? ホリスティック栄養士が選ぶスナック菓子4選 わたしは普段、加工された食品はあまり勧めていませんが、たまには市販のスナック菓子も楽しみます。 でも、せっかく体に入れるものだから、美味しくて材料もこだわっているものを選びたいと考えています。 今日は、北米のナチュラル系スーパーマーケットで大人気の、こだわって作られたヘルシー系スナックを紹介します。 チーズがそのままお菓子に ”贅沢チーズクリスプ” 【Sonoma Creamery】パルメザンクリスプ 本物のチーズで作られた、人工香料やフレーバーの入っていないチーズクリスプ。さっくさくの食感に思わず手が止まらなくなってしまうので、気をつけて! チーズのお菓子には、ほとんどチーズが入っていない商品、チーズが入っていないチーズ味をつけただけの商品が多いことを知っていますか? Wellness To Goのアプリ内にも、チーズクリスプのレシピがのっているので、ぜひそちらも見てみてくださいね。 本物のココナッツを焼いて ”ヘルシーココナッツチップス” 【Dang Foods】ココナッツチップス ほんのりとした甘さとサクサクとした食感の組み合わせがたまらない、ココナッツチップス。本物のココナッツをスライスして、焼いてあるだけのシンプルなスナック。材料はココナッツ、きび砂糖、塩のみ。 そのまま食べても、ヨーグルトやオートミール、アイスクリームやサラダのトッピングにするのも良いですね。カカオパウダーがまぶしてあるココナッツチップスもおすすめです。 たんぱく質もとれる! ”お豆入りミックスナッツ” 【Sahale snacks】岩塩ビーン+ナッツ ナッツを食べ始めると、つい手が止まらなくなり、食べ過ぎてしまう。。。 そんな悩みを抱えていたら、ナッツとローストされたお豆が合わさっているSahale snacksのスナックミックスがおすすめ。 脂質を多く含むナッツと高たんぱく質の豆類は、栄養学的にもバランス良い組み合わせです。脂質とたんぱく質は、食事に満足感を与え、満腹感を長持ちさせてくれます。 ついだらだらお菓子を食べてしまう。少食でたんぱく質不足が気になっている。健康的に体重を増やしたい。そんな方に特におすすめです! 私はナッツを買ったら、オーブンでカリカリにローストしたひよこ豆と混ぜて瓶に入れています。
Food&Nutrition 腸内環境を整える!食材ランキング【冬編】5選 この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 気温が下がり、日照時間が短くなる冬は、体調を崩しやすく、睡眠の質が下がったり、食欲が増加したり、心が不安定になりやすいです。 そんな時期だからこそ、腸内環境を整える食べ物をとって、免疫システムやホルモンのバランスを整えたいです。 今回は、腸内環境を整える冬の食材をランキングにしてみました。 腸内環境を整える冬の食べ物5選 1. バターナッツかぼちゃ かぼちゃ類には腸内細菌が好む水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水分、ビタミン、ミネラルを豊富に含むバターナッツかぼちゃは、消化を促進し、体に必要な栄養素を供給します。バターナッツかぼちゃは、シンプルに焼いてサラダの上に添えるのがおすすめですが、スープやシチューにも素晴らしい野菜として活用できます。 2. オートミール オートミールは、米や小麦と違い、精白されずに栄養価の高い外皮を残したまま加工されるため、栄養価が非常に高いことで知られています。短時間で調理できるように、蒸したり平に伸ばしてあるので、慌ただしい朝にぴったりの食材です。 オートミールには、日本人に不足しがちな鉄分やカルシウムなどのミネラルやビタミンを豊富に含まれてい。また、水溶性と不溶性の両方の食物繊維をバランスよく含んでおり、腸内の細菌に栄養を供給したり、便通を改善し、腸内を健康に保つ助けをしてくれます。 オートミールだけでは味気なく、炭水化物中心の食事になってしまいますが、たんぱく質や少量の良質な脂質と一緒に食べるとよりバランスの整った朝食になります。たまご、豆類、ヨーグルト、カッテージチーズ、ナッツ、アボカドなどと組み合わせてみてください。 3. コンブチャ コンブチャとは、旅館に置いてある昆布茶ではなく、バクテリアと酵母からなるスコビーという共生コロニーと甘いお茶を使って作られる発酵飲料です。生きた菌や菌たちが作り出す酢酸などの有益な栄養素を含み、腸内環境を整える助けをしてくれる飲み物です。シュワっとした食感が楽しめ、糖分やカロリーも低いので、北米ではコーラやサイダーなどの炭酸飲料やジュース、お酒の代わりに飲まれています。スコビーさえあれば、家でも簡単に作れます。お店でもだんだん手に入れやすくなっているので、見かけたら試してみてくださいね。 4. ギー 長い間、脂質は健康やダイエットの敵だと考えられてきました。脂質は酸化しやすいという特徴を持っています。酸化した脂質は体内で炎症を起こす原因となります。また、炭水化物やたんぱく質よりも高カロリーなので、高脂質の食事は体脂肪増加に繋がりやすいです。しかし、質の良い脂質は、実は健康に欠かせないだけでなく、健康や美容に良い影響を与えます。 ギーとは、無塩バターを弱火で溶かしてろ過し、水分、たんぱく質、不純物を取り除いて純粋な脂肪分だけを集めた溶かしバターのことで、良い脂質のひとつです。ギーには、腸内でエネルギー源となり大腸の正常なはたらきをサポートする「酪酸」と呼ばれる栄養素が含まれており、腸内の悪玉菌の増殖をおさえ、腸内環境を整える助けをしてくれます。 熱にも強い油なので炒め物にも使えますし、バターの代わりにパンやジャガイモにぬっても美味しいです。私は、オートミールをたまごとギーと海塩と一緒に食べるのが好きです。 5. ダークチョコレート 冬の食材ではありませんが、いつ食べても美味しいダークチョコレート。美味しいだけなく、腸内環境を整える働きもある素晴らしい食材のひとつでもあります。 ダークチョコレートには腸内細菌が好んで摂取する抗酸化ポリフェノールが含まれています。砂糖を多く含むチョコレートは、腸の健康にあまり良い影響を与えないので、できるだけ砂糖の量が少ないものを選ぶようにしましょう。私のおすすめは、苦すぎずクリーミーなカカオ80%のダークチョコレートです。 iHerbを利用すると日本に住んでいても、フェアトレードのオーガニックダークチョコレートが手軽な値段で購入できます。私のおすすめは、エンデンジャードスピーシーズチョコレートやアルターエコ社のダークチョコレートです。みなさんのおすすめダークチョコレートも教えてください^^ まとめ 腸内環境を整える食べ物は、この5つの食べ物以外にもたくさんあります。 この5つの食材が腸内環境を整えるのに良いと読んだからと、これらの食べ物ばかりを食べていたら栄養バランスが崩れてしまいます。 人の体はそれぞれなので、健康に良いと言われる食べ物が自分には合わないなんてこともあります。
Food&Nutrition 【腸内環境を整える秋レシピ】腸に良い食べ物がとれるパンプキンバナナマフィン この記事を書いた人ホリスティック栄養士 Eriko 腸内環境に良い食べ物を使っているだけでなく、ヨーグルトを使ってオイルの量を減らし、バナナとはちみつで甘みをつけた、やさしいカボチャのマフィン。 混ぜて、型に入れて、オーブンで焼くだけ、というとても簡単なレシピです。 腸に良い食べ物を美味しく食べて、楽しく腸活しませんか? カボチャは腸内環境を整える! この腸内環境を整えるパンプキンバナナマフィンには、パンプキンピュレが入っています。 秋は、カボチャが美味しい季節です。 カボチャや人参などに含まれるベータカロテンは、抗酸化作用をもつオレンジ色の色素成分です。体内で必要に応じてビタミンAに変換されます。 ビタミンAは、夜の視力の維持、皮膚や粘膜の健康、免疫力のバランスをとる助けをしてくれます。 ベータカロテンは、油でさっと調理すると、吸収しやすくなります。 善玉菌のエサ「オリゴ糖」 カボチャとバナナに含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌のエネルギー源となり、腸内環境を整える助けをしてくれます。 また、バナナとはちみつに含まれるオリゴ糖も、他の糖類に比べて消化されにくい構造をしており、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を改善する働きを持っています。 腸に良い食べ物を使って作るマフィンを朝ごはん用に作ってみませんか? パンプキンバナナマフィンを作ろう! レシピ・材料 (直径5cmの型8個分) パンプキンピュレ 1カップ (茹でて潰したカボチャや蒸してから潰したバターナッツカボチャを潰したもので代用可能)バナナ 1カップ全粒粉小麦粉 2カップ無糖ヨーグルト 大さじ3たまご 2こはちみつ 大さじ3太白ごま油 大さじ2(熱に強い油で代用可能)シナモンパウダー 小さじ1/2ベーキングパウダー 小さじ1ベーキングソーダ 小さじ1/2自然塩 小さじ1/2バニラエッセンス 小さじ1/2 作り方 オーブンを180度に熱しておく①液体状の材料を全て混ぜる②粉状の材料を混ぜる③①に②を入れて混ぜる④型に油をぬり、型に生地を入れる⑤180度に熱したオーブンで30〜40分ほど焼く*オーブンによって焼き時間に差が出るので、20分ほどたったら一度中を確認し、時間を調節する⑥竹串や爪楊枝をさして、生地が串につかなければ焼き上がり まとめ 腸に良い食べ物がたっぷりとれる、簡単パンプキンバナナマフィンの作り方、いかがでしたか? 腸内環境を整えるこのレシピでマフィンを作ってみたら、ぜひインスタグラムなどでシェアしてください! WTGアプリには、パンプキンバナナマフィンのレシピだけでなく、少ない材料で短時間でできる、無添加ヘルシーレシピ動画がたくさんのっています! アプリについてもっと知りたい方は、QRコードをスキャンしてみてください^^ Erikoカナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。 https://www.cacayoilbeauty.com