カロリー制限をしても痩せない6つの理由

カロリー制限をしても痩せない6つの理由

この記事を書いた人
ホリスティック栄養士 Eriko

今このブログを読んでいる方の多くが、一度は痩せるためにカロリー制限をしたり、健康のためにカロリーをチェックしたことがあるのではないでしょうか。中には、痩せるためにカロリー制限をしたのに、期待通りに体重が減らなかったり、カロリー制限を始めた時よりもさらに体脂肪が増えてしまったり、ホルモンバランスを崩してしまった、という経験をした方もいるかもしれません。このブログでは、カロリー制限をしても痩せない理由について話していきます。

1. 基礎代謝率の違い

基礎代謝とは、体温維持、心臓などの臓器の機能の維持、呼吸など、人が生きていくために最低限必要なエネルギーのことを言います。基礎代謝とは、生きているだけ(食事を摂取していない、または身体活動をしていない完全な安静状態)で消費されるエネルギー消費のことで、私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約60%を占めています。

基礎代謝率は、遺伝や筋肉量、年齢に影響されるため、人によって異なります。筋肉量が多い人や若い人は、基礎代謝が高い傾向があります。そのため、同じカロリーを摂取していても、基礎代謝率の違いによって体重の変動が異なります。

2. 代謝の適応

摂取カロリーが少なすぎると、体はその変化に適応しようとします。体は省エネモードに切り替わり、エネルギー消費を抑え、体重減少を妨ごうとします。これは、カロリー制限をした後に以前よりも体重が増えてしまう「リバウンド」の原因のひとつです。

カロリー制限をしても痩せない6つの理由

3. 栄養バランスの欠如

カロリーばかりを重要視すると、栄養バランスが崩れてしまったり、十分な栄養素がとれなくなってしまうことがあります。体は何らかの栄養素が不足すると、体が栄養不足だと感じて、食欲上げたり、脂肪を蓄えようとすることがあります。

4. ストレスとホルモン

ストレスは体重に大きな影響を与えることがあります。ストレスホルモンであるコルチゾールが増えると、体は緊急事態が起きていると思い、生き残るために脂肪蓄積を促進することがあります。カロリー制限によりストレスを感じていたら、それが逆効果になっているかもしれません。

5. 運動不足

「体はキッチンで作られる」と言われるように、食事が体型維持や体の見た目に与える影響は大きいです。しかし、食事制限だけでは、脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまいます。その結果、筋力や基礎代謝が下がります。それだけでなく、丸みや肌のハリ・弾力などもなくなり健康的な見た目からも遠ざかってしまいます。適度な運動は代謝を高め、脂肪燃焼を促進し、ストレスを上手にコントロールする助けもしてくれます。健康的な見た目を保つには、運動と食事を組み合わせることが効果的です。

6. 睡眠不足

質の良い睡眠がとれないと、食欲を増進するホルモン「グレリン」の分泌量が増え、逆に食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が低下します。また、十分な睡眠がとれないと、エネルギー量、やる気、集中力なども下がるため、活動量や運動量も減りがちです。良質な睡眠は、健康的な体型や見た目、精神状態を保つのに欠かせません。

カロリー制限をしても痩せない6つの理由

北米では、多くの人が体型を気にせず、好みの洋服を着て自己表現を楽しんでいます。ヨガクラスに行けば、筋肉質の人女性、痩せ気味の男性、お腹がぽっこりでているおじいちゃんなど、様々な体型の人がピッタリとしたヨガウエアを着てヨガを楽しんでいます。

日本には、体重や体型を気にしすぎている人が多いです。健康的な見た目でも、痩せ気味でも、もっと体重を落としたい、脂肪を落としたいと、極端なカロリー制限やダイエットを始めます。

社会の定める「美しさ」は常に変化しています。それを一生懸命追いかけていても、いつまでたっても自分の見た目に満足することはできません。誰かに認めてもらいたい、社会に認めてもらいたい、と一生懸命になっていて、自分で自分を認めることを忘れていませんか?

誰かが決めた「美の基準」を追いかけるのは、もうやめましょう。もっとこうなりたいと考えるのは素晴らしいことですが、まず最初に、自分らしさを認めてあげませんか?そして、自分の好きなところを伸ばしていくと、どんどん自信が持てるようになります。内側から輝く自信や笑顔は、表面に見える美しさよりももっと大きな力を持っている、そんなふうに私は感じます。