ケトジェニックダイエットの効果とデメリット

ケトジェニックダイエット 効果 デメリット


この記事を書いた人
ホリスティック栄養士 

Eriko

ケトジェニックダイエット(ケトダイエット)は、高脂肪、低炭水化物、中程度のたんぱく質の食事制限をもとにした食事法です。

近年、体重減少などを目的に、ケトダイエットをとり入れる人たちが増えてきました。

北米のスーパーマーケットでは、ケトダイエット用と書かれた食品も売られており、ケトダイエット用商品エリアが設けられているお店もあります。

人の体はそれぞれ違うので、ケトダイエットが合うか合わないかは個人差があります。

みんながやっているから、流行っているからとケトダイエットを始める前に、まずケトダイエットについてよく理解することが大切です。

この記事では、ケトジェニックダイエットの効果とデメリットについて説明します。

ケトダイエットの効果

体重減少

ケトダイエットを始める理由の中で一番多いのが、体重減少ではないでしょうか。低炭水化物の食事制限により、体内の糖分の量が減り、代わりに体が脂肪をエネルギー源として使用するため、脂肪の燃焼が増加するという考えから、ケトダイエットは体重減少に効果的だと言われています。

血糖コントロール

炭水化物摂取を制限することで血糖値の急激な上昇を防ぐことができるため、ケトダイエットは糖尿病患者やインスリン抵抗性の人たちが血糖値を安定させる助けをしてくれます。

エネルギーの安定

ケトダイエットに慣れると、エネルギーの安定を感じるようになるという報告が多くあります。血糖値の急激な変化がないため、一日中エネルギーの量が安定し、気分の浮き沈みが少なくなります。

体脂肪の減少

ケトダイエットは脂肪酸の代謝を向上させ、体内の脂肪をエネルギーに変換しやすくします。体がエネルギーを効率的に利用できるようになるので、体脂肪の減少が期待できます。

食欲抑制

高脂肪の食事は、満足感と満腹感を高め、食べ過ぎを防いでくれます。ケトダイエットをしている多くの人が、ケトダイエットは他のダイエット法よりも食事制御がしやすいと報告しています。

ケトジェニックダイエット効果 デメリット

ケトジェニックダイエットのデメリット

栄養不足のリスク

ケトダイエットでは、米、パン、パスタ、芋類、野菜、フルーツ、豆類など、炭水化物の量を制限します。これらの食材の多くには、私たちが生きていくために必要不可欠な、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が含まれています。これらの食材を制限することで、栄養不足のリスクが高まります。これを防ぐためにも、ケトダイエットは専門家に相談しながら行いましょう。ケトダイエットを行っている場合は、できるだけ素材に近い形の食品を選ぶことで、栄養バランスの崩れを防ぎましょう。

ケトフルー

ケトダイエットを始めると、風邪を引ひいた時の症状に似た体調不良が起こることがあります。ケトフルーの原因の一つは、体が低炭水化物、高脂質の食事に適応するのに時間がかかることです。症状は人によって異なりますが、頭痛、腹痛、下痢、便秘、筋肉痛、睡眠障害、めまい、吐き気などがあります。

ケトフルーの症状を防ぐために、しっかり睡眠をとり、水分補給をし、緑の葉野菜などから電解質を十分とるようにしましょう。

体臭が強くなる

糖の代わりにたんぱく質や脂質が分解されると、ケトン体という物質が作られます。ケトン体は甘酸っぱいような腐った臭いを持っており、血中にケトン体が増えると、口臭、汗、尿、などの臭いが強くなることがあります。

社交的な制約

ケトダイエットを含む多くの食事制限は、友人や家族との外食や社交的な場面での食事に制約をもたらすことがあります。行けるレストランやカフェが制限されたり、家族や友人宅での食事に呼ばれても一緒に食事を楽しむことが難しくなることがあります。

ケトジェニックダイエット効果 デメリット

大切なこと

ケトダイエットの効果や適応度は個人差が大きいです。

ケトダイエットが合う人もいれば、合わない人もいます。

体や周りの環境は常に変化しているので、今の自分にあっていても、1ヶ月後、1年後の自分に合うとはかぎりません。

健康状態や個人の生活スタイルによって異なるため、医師や栄養士などの専門家の元で、自分の体の声をよく聞きながら行うことが大切です。

Food&Nutrition

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