食べ物が睡眠障害の原因?睡眠を妨げる食べ物と睡眠の重要性

睡眠はなぜ必要か

この記事を書いた人
ホリスティック栄養士 Eriko

質の高い睡眠は私たちの心とからだの健康に不可欠です。しかし、日常生活の中で、睡眠に悪影響を与える食べ物や習慣が存在することをご存知でしょうか?

今回は、睡眠を妨げる食べ物と食べ方、そしてその理由について話していきます。最後に、睡眠がなぜ必要なのかについてもまとめたので、このブログを通して睡眠の大切さ、そして睡眠の質を上げる方法を知っていただけたら嬉しいです。

これは避けたい!睡眠を妨げる食べ物

睡眠を妨げる食べ物とは、主に以下のようなものがあります。睡眠障害に悩んでいたり、睡眠の質を高めたいと考えている時は、これらの食べ物に注意してみてください。

①カフェインを含む飲みもの

コーヒーや紅茶などに含まれるカフェインは、覚醒作用があります。目を覚まし、エネルギーを高める効果があるので、飲む時間によっては、睡眠を妨げてしまう可能性があります。カフェインは体内に取り込まれると、脳内のアデノシン受容体に結合し、睡眠のサイクルを調整するために重要な役割を果たすアデノシンの働きを阻害します。コーヒーを1杯を飲んだ5〜6時間後には半分、10〜12時間後には1/4の量のカフェインが体内に残っていることもあります。睡眠の質を上げたいのであれば、カフェインを含む飲み物は午前中に飲むことをおすすめします。

②砂糖や過度に精製された炭水化物

糖質の高い食品や過度に精製された炭水化物は、食後に血糖値を急激に上昇させる傾向があります。血糖値の急激な上昇と下降は、睡眠の質を低下させることがあります。また、これらの食品は体内で炎症を引き起こし、体調不良の原因になり可能性もあります。

甘いものが食べたくなったら、くだものがおすすめです。栄養たっぷりでおいしさもピークの季節のくだものが手に入れば一番ですが、難しく考えすぎず、その時食べたいなと感じるくだものを手にとってみてください。ヨーグルトや少量のナッツと合わせることで、くだものにあまり含まれていないたんぱく質や良質な脂質もとれ、より栄養バランスがよくなります。

炭水化物は、小麦粉で作られたパンや麺類よりも、ご飯やお芋類のがおすすめです。一度に食べる量も血糖値に影響を与えるので、炭水化物だけでなく、野菜やお肉、お魚、豆類と組み合わせて、バランスにも注意してみてくださいね。

③アルコール

アルコールは一時的にリラックス効果があるように感じられることから、寝る前にアルコールを摂取する方が多いです。しかし、よく眠れるようにと飲んでいるアルコールが、実は睡眠の質を下げている原因である可能性があります。

アルコールを摂取すると、深い睡眠が減少し、寝ても疲れが取れません。また、アルコールは夜間の寝汗を増加させ、脱水症状を引き起こす可能性もあります。

④脂肪を多く含む食べ物

大量の脂肪を含む食事は、消化に時間がかかるため、就寝前に摂取すると胃の不快感や胃酸の逆流を引き起こす可能性があります。これらの症状は、睡眠の質を下げる可能性があります。

食事はできるだけ睡眠時間の3時間以上前にすませると良いです。夕飯に、揚げ物やラーメンなど大量の脂質を含む食事をとる時は、早めに食べたり、食べる量に気をつけましょう。脂質の少ない野菜料理やスープと合わせることで、脂質のとりすぎを防ぐ工夫をすると良いです。

もし寝る前にお腹が空いてしまったら、少量のナッツやヨーグルト、フムスと野菜、ゆでたまごなどを、少しお腹に入れてみてください。

睡眠はなぜ必要か?

睡眠はただ疲れをとるだけのものではありません。寝ている間に私たちの体中では、想像以上のことが起こっています。良質な睡眠は、体と心の健康に必要不可欠です。

睡眠中にはこんなことが行われています。

○体の修復と再生

睡眠中、体内では細胞の修復や新陳代謝が活発に行われます。免疫機能の向上や怪我の回復など、身体の健康を維持するために必要なプロセスが進行します。

○脳の機能の向上

睡眠は記憶の形成と学習能力の向上にも関連しています。良質な睡眠をとることで、集中力が高まり、情報を効果的に処理できるようになります。

○心の健康

十分な睡眠をとることで、ストレスホルモンの分泌が抑制され、心理的なバランスが改善されます。不足した睡眠はうつ病や不安障害のリスクを高めることがあります。

○意思決定と創造性

睡眠は問題解決能力や創造性にも影響を与えます。より良い意思決定を行い、新しいアイディアを生み出すためには、十分な睡眠が重要です。

忙しいから、寝てる時間がもったいないから。。。と睡眠を後回しにしていませんか?

寝ている間にも、体のあらゆる場所ではさまざまな大切な作業が行われています。睡眠をおろそかにしていると、病気になりやすくなったり、怪我や病気が治りにくくなったり、老化が加速したり、ホルモンバランスの乱れにより疲れやすく太りやすくなったり、髪や爪、肌などの見た目にも影響が出てきます。質の良い睡眠は、私たちのからだと心の健康、そして見た目にも大きな影響を与えます。

睡眠の質を上げたいと思ったら、睡眠を妨げる食べ物に気、そして食べ方に気をつけてみてください。より質の高い睡眠を得ることで、日々のパフォーマンスと心身の健康に大きな助けとなります。

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