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Kanako
今回はアンデス・ハンセンさんの著書、「ストレス脳」からの学びをシェアさせていただきます。
祖先の死因の多くは〇〇〇だった?
コロナ・ウイルスの蔓延によって、この2〜3年、感染症への注目が一気に高まりました。
しかし、人類の歴史を振り返ってみると、人間の半数は大人になる前に亡くなってしまい、そのほとんどの死因が感染症であったことは、すっかり忘れられています。
その後、医療が発達して、衛生環境も大幅に良くなったおかげで、わたしたちの体は感染症による脅威に対して、とても強くなりました。
感染症で命を落とすことが減った今、わたしたちはみな、心身ともに健康で何一つ問題のない生活を送っているでしょうか?
「はい」と答えられる人は、そんなに多くはいないでしょう。
それは、わたしたちの体や衛生状態は大幅に改善した一方で、わたしたちの脳が、1〜2万年前からほとんど変化していないためです。
ストレスは脳の炎症?
あなたにとって、「ストレス」とはなんでしょうか?
目には見えないから漠然としているし、脳内で何が起きているのか正直良くわからないですよね。
わたし自身、ストレスを感じていることへ自覚症状がないタイプで、身体的な痛みが生じるまでは、いつも全然気づかないタイプです。
それでは、自分が狩猟採集の時代にタイムスリップした状態をイメージしてください。
安全な場所はなく、あなたは野獣に襲われないか?びくびくしています。
ストレスは、狩猟採集時代における、この警戒状態と同じで、脳の中では炎症が起きている状態です。
この警戒状態、ストレス、炎症が、慢性化したら、どうなるでしょうか?
その炎症は、やがて病気、うつ病へと発展していきます。
また、うつ病患者の調査によると、うつ病患者の体温はやや高く、微熱があることが多いそうです。
つまり、うつ病は人の脳にとって、むかし多くの人を苦しめていた感染症と同じようなものなのです。
肥満もストレス炎症状態?
今の時代、インターネットで仕事や買い物ができて、電車や車で、目的地にはすぐに行けます。
コンビニではいつでも手軽になんでも手に入って、ファストフードでは、おいしいハイカロリーな食べ物がたくさんありますね。
しかし、こんな便利な暮らしやツールと引き替えに、わたしたちの運動量は激減してしまいました。
わたしたちの祖先は1日に1万5000〜1万8000歩ほど歩いていたと言われています。一方、現代人の1日の歩数は5000〜6000歩ほど。
こんなに社会が発展したにも関わらず、肥満はいまや大きな問題となっています。
狩猟採集時代だったら、肥満は危険?
あなたがお腹いっぱいで、もう動けないという状態で、狩猟採集時代にまたタイムスリップしたら、どうなるでしょうか?
そこはいつ敵に鉢合わせて、命を狙われてもおかしくない、とても危険なところ。
でも、あなたはお腹いっぱいで、とても走って逃げられる状況ではない。
そんな状況の時、頭の中では警戒アラームが全力で鳴り続けます。
このように肥満は脳にとって、ストレスとおなじ炎症の要因を作ってしまうのです。
つまり、肥満であり続けることは、脳にとって脅威なのです。
運動習慣を身につけ、健康体でいることは脳やストレス緩和には非常に大切なのです。
人との時間が人を幸せにする
もう一つ、うつに関する研究でわかったことは、同じ国の中であっても、田舎に暮らす人々の方が、都会に暮らす人々よりも、うつになる確率が低いということ。
人が多くいる都会は社交の機会が多くありますが、意外とその関係は気薄になりがちです。
人と人が直接会い、話したり、一緒に時間を過ごすことは、ストレスを軽減させる効果があります。
コロナで直接会うことが前よりも難しくなりましたが、人同士の繋がり、一緒に過ごす時間というのは、脳の健康のためにもとても大切なので、この記事を読んだあと、画面に目を向けるのをひと休みして、周りの人との時間を味わってみてはいかがでしょうか。
オンライン日本語教師
会社員をしては心身のバランスを崩し、結婚しては離婚し、海外に飛び立っては泥棒と鉢合わせ・・・。ちょっとビビリな筆者の日々の失敗談やそこからの学びをシェアしています。ミニマリズムや健康的なライフスタイル、ウェルネス全般が大好きで、暇さえあれば情報収集と日々の暮らしに取り入れています♫
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