日本で研修医だった頃。
私は名古屋市のど真ん中にある救急車もたくさんくる病院で働いていました。
2年間はERの当直があり、眼科になってからも外科直といって、外傷の人の救急車を受け入れる当直がありました。
朝元気に会社に行ったお父さんが、交通事故にあって運ばれて目の前でみるみる容態がかわって行く姿だったり、
仕事中に高圧電流に謝って触ってしまって、即死した人とか、
飛び降りの人とか、
医師をしていると、普通の人よりは人の死に直面することがあります。
直面するたびに
「この人の人生は満ち足りていたかな。そうだといいな。」
なんて心の中で思っていた。余計なお世話だね。
諸行無常。
この世の全ての物事は、絶えず変化し続け、
決して永遠のものなどない。
あ、私、仏教徒ではありませんよ。。。念のためね。
今日の私は1年前の私とは違うし、昨日の私とも違う。
思考も5分前の思考とは違うし、
今吸った息も、さっき吸った息とは違う。
体の細胞も血液も、変化し続けているもんね。
「決して永遠なものなどない」
なんていうと悲しいことに聞こえてしまう。
愛する人とはずっと一緒にいたいなって思うし、
変わらないことは、安心感を与えたりもする。
でも、永遠がないからこそ、
じゃあ、今を、この瞬間を心の底から楽しんで、
目の前のことを大切にして生きよう!
なんて視点を変えることもできる。
永遠じゃないってことは、進化できる!っていうことでもある。
だから、むしろ楽しめたら最高なのかもしれないね。
先日初めたフェイスブックのグループ、Wellness To Goウィメンズコミュニティ 。
女性がお互いにサポートし、シェアし、学び、インスパイアしあう、温かい場所ができたらいいなぁという思いがあります。
すでに800人近くの方がメンバーになってくださっていて、早速女性ならではの悩みを皆さんがシェアしてくれています。
更年期もその一つ。
女性であれば必ず通る道ですが、なかなか相談しにくかったりする。
メンバーの方が、こんなことをシェアしてくれました。
その方は、少しでも症状を改善しようとして、いろんなこと試してがっかりしての繰り返しだったそうです。
でもある時、
「更年期は必ず終わるよ。更年期を過ぎた女性は人生最強になるよ!」
と聞いてから終わるのが楽しみ!!!って思えるようになったそうです。(^^)
ある人のお母様は、
「必ず過ぎる、必ず終わる。
病気も更年期も辛い時期も悲しい日々も」
という言葉をかけてくれたそう。
本当にそうです!
その場所にいる時って、真っ暗闇の真ん中で、先が見えなくて、
この痛みや状況が永遠に続くんじゃないかっていう錯覚に
陥る。
でも苦しみは絶対過ぎるし終わる。
人生の終わりがいつくるかもわからない。
『今』以外の全てのものは不確か。
だから今に意識を向けて生きる。それに尽きる。
Forever is composed of nows.
永遠はたくさんの「今」から作られている
−Emily Dickinson
ヨガ&瞑想インストラクター/Wellness To Go主宰
愛知医科大学を卒業後、医師として働き、語学留学をきっかけにカナダ、バンクーバーに移住を決意。バンクーバーでヨガや瞑想に出会い、マインドフルネスなライフスタイルに興味を持つようになる。医師、マッサージセラピストとしての経験を通し、体とマインドへの深い興味と理解を持ちながら、YouTubeチャンネル「Wellness To Go by Arisa」を通して、多くの人が幸せに自分らしく生きていく手段をシェアしている。チャンネル登録者数は18.8万人、毎週行なっているライブヨガレッスンは800人近くが参加する。著書「バンクーバー式ウェルネスヨガ」を通し、心と体に意識をむける習慣作りを多くの人に伝えている。
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