お金の不安をなくす「富のマインドセット」の身につけ方

お金の不安をなくす「富のマインドセット」の身につけ方
Kanakoこの記事を書いた人
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Kanako

こんにちは!

みなさんが抱えている悩み事や不安の原因の大部分を占めているであろう「お金」

最近でこそ「金融リテラシー」の重要性が騒がれて、NISAとかIDECO、投資に興味を持つ人も増えてきているけれど、「お金の勉強」って何から始めたら良いかわからない。

そしてお金に対して難しいとか、ネガティブなイメージを抱えている人って多いはず。

私自身も資産運用をはじめたばかりの頃は、お金に対してそんな苦手意識を持っていました。

今でこそ「お金は人から人へ流れるもの、お金自身を働かせる」というマインドセットを学び、資産運用を楽しめるようになりましたが、始めた頃は仮想通貨を高値で購入して下落したときに焦って売ってしまったり、個別の企業の株の売買を繰り返して結果的に少額ですが損をおってしまったり。

今日は、そんな私のお金に対するイメージやスタンスを変えてくれた良書「サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット」からの学びをみなさんにシェアしていきます。

この本はモーガン・ハウセル氏の著書で、2021年12月の発行後、瞬く間に世界的ベストセラーとなりました。

筆者曰く、お金に困らない、お金を貯める、投資、富を築くために何より重要なのは、金融への知識や高収入の仕事があるかなどではなくて、「富のマインドセット」です。

その不安は、起きない可能性の方が圧倒的に高いのに、あなたは間違った判断を下す

お金の不安をなくす「富のマインドセット」の身につけ方

「天才とは、周りの誰もが正気を失っている時に、普通のことができる人である」
ーナポレオン

本書の冒頭に書かれているナポレオンの名言です。

コロナ・パンデミックがはじまったころ、連日のワイドショーやインターネットで「ロックダウンによる食糧危機」や「経済の崩壊」などが騒がれ、スーパーでの食料品の買い占めや、日用品の品薄状態などが問題になりましたね。

私もメディアの情報に流された者の一人で、その時に買った乾麺たちは賞味期限のぎりぎりに急いで食べる羽目になりました。

このように私たちにとって身近な出来事からもわかるように、人は焦っていたり、先行きが不透明で不安を抱えている時に、いとも簡単に誤った判断を下しがちです。

自分が必要とする以上の物を手に入れようとしたり、経済危機が近いなどといった不安を煽るようなニュースや噂に踊らされて、今まで持っていた株や仕事、家などを慌てて手放してしまったり。

本書の中で筆者は「あなたのお金に対する個人的な経験は、世界でこれまでに起きた出来事の0.00000001%程度にしか相当しないだろう。だがそれは、あなたの考えの8割を構成している。」と述べています。

コロナが世界中にあらゆる側面で大きな打撃を与え続けていることは事実です。身体的、精神的、経済的にダメージを追った方々もいらっしゃると思いますが、その一方で、コロナ危機で儲かった業界や新しく生まれた技術、サービス、出会った人々がいることも、実際に起きた事実ではないでしょうか。

私たちは不安といったネガディブな感情がある時、財布の紐を緩めたり、誤った経済的な意思決定を下しがちです。しかし、その最悪のシナリオ世界のどこかで実際に起きたとしても、自分の身に起きる確率は極めて極めて低いのです。

もちろん生活防衛資金や災害などへのある程度の備えは大切ですが、最低限の準備をしたらそれ以上、お金に対して不安を抱える必要はないと思います。

私もこの概念を学んでからお金に対する漠然とした不安はかなり減って「お金は人から人へ流れるもの、動かすものだ」というマインドセットに切り替える後押しとなりました。

貧困な人ほど、宝くじを買う?

お金の不安をなくす「富のマインドセット」の身につけ方

ここで、もう一つ、本書の中で紹介されている興味深いお話をご紹介します。

アメリカ人が毎年宝くじに費やすお金は、映画やビデオゲーム、音楽、スポーツイベント、書籍を合わせた額を上回ると言われています。

その宝くじの買い手は、いったい誰か?

そのほとんどが、貧困層の人々だと言われています。

アメリカの低所得者層は、年間平均412ドルを宝くじに費やしていて、その額は高所得者層の平均購入額の4倍にのぼります。

アメリカ人の4割は、いざというときのための蓄えが400ドルに満たないというデータもあります。

つまり、宝くじを400ドル以上買っている人たちの大半は、非常のための400ドルも用意できない人たちでもあると言えます。

宝くじに使うお金があるなら、その400ドルを非常のための資金を回すのが合理的な判断と言えますが、この事実は「お金に対する合理的な意思決定がいかに難しいか」を物語っています。

ファストフードに2000円!?いま日本以外の先進国で起きていること

ここで私の個人的な体験談を挟みます。

今年の7月に仕事でアメリカのカリフォルニア州に行ってきました。

ちょうど円安真っ只中で、1ドル=134円でした。それに加えてアメリカはここ1〜2年、インフレが急加速しています。ある程度の覚悟をしていましたが、実際にアメリカに行ってみると物価高、円安をかなり実感しました。

ファストフードですら、セットで頼むと15ドル程度して、日本円にすると約2000円。スーパーでの買い物ですら、日本より40〜50%くらい高く感じて、買うかどうかちょっと躊躇してしまうほど。

日本だけで生活しているとなかなか気づかないですが、先進国各国ではインフレが急速に進んでいて物価が急騰しています。また昨今の円安がいつ円高に向かうのかも、全く分かりません。

日本では資産と聞いて「銀行貯金」を第一に思い浮かべる人が多いと思いますが、この安全資産と思われていた貯金ですが、ここ数年で明らかにその価値が数割ほど減ってきています。

今回の渡米は、お金を置いておくだけでなくて、お金を流す、動かす、働かせることの重要性をあらためて実感するいい機会となりました。

ここから、本書の内容に戻ります。

1日も早く始める、より長く続けることの大切さ

金融界において最も有名な投資家の一人、ウォーレン・バフェット。

本書が書かれた時点でバフェットの純資産は845億ドル。しかし、そのうち815億ドルは、バフェットが60代半ば以降に増えたものだと言われています。

バフェットが投資の判断力に優れていることは紛れもない事実ですが、バフェットの成功の秘訣は、「若い時に経済的な基盤を築き、長期間にわたって投資し続けたことにある」と言われています。

これが、いわゆる「複利の力」。投資したお金が雪だるま式にどんどん膨らんでさらに富を築いていく仕組みです。

バフェットの投資の名言といえば「投資をしたことを忘れる」というアドバイスも有名です。

また、ある調査によると、投資をした人の中で最も儲けを出したのは「投資したまま、亡くなってしまったひと」、次いで「投資したことを忘れていたひと」だそうです。

このように、投資で富を築く秘訣は、

  1. 1日も早く始めること
  2. 株価が上下しても、売らずにじっと待つこと

だそうです。

簡単そうで、至ってシンプルですが、冒頭でお話したように、経済的な意志判断には感情が深く影響を与えていて、実際に資産運用を始めると上記の2つの鉄則を守ることがいかに難しいかが分かってきます。

お金に対して不安のある方、資産運用にチャレンジしたい方、まずはお金に対する人間心理を理解できるこちらの本をお勧めします。

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