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Kanako
難しいタスクでも無いのに、仕事のあとは肩が凝ったり、どっと疲れてしまう。
不機嫌な人や怒られている人の周りにいると、自分に関係なくても緊張して、体がこわばってしまう。
こんなお悩みを抱えている方はいませんか。
体が疲れていると、マッサージやストレッチなど、「外側」からのメンテナンスに注視しがちです。
でも、もし疲れの原因が「内側(=精神)」から来ているなら、その内側の問題を取り除くほうが、よっぽど効果的かも?
今回の記事では、周りの空気を読みすぎて疲れやすい人の特徴と対処法についてご紹介します。
HSP(Highly Sensitive Person)とは?
みなさん、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)って言葉をご存知ですか?
HSP(Highly Sensitive Person)とは、「ひと一倍、繊細な人」という人の気質を指す言葉で、1990年代にエイレン・アーロン博士によって名付けられました。
アーロン博士によると、人口の五人に一人が持っている気質だそうです。
最近では、武田友紀さんの『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』が話題になるなど、HSPに関する書籍やYoutube動画が増えています。
あなたも隠れ繊細さんかも?HSPの特徴
HSPという名称があると、なんだか病気のように感じますが、これはあくまでも気質的な特徴です。
HSPの特徴の一例を挙げていきます。
・怒っている人や機嫌が悪い人が近くにいると、緊張したり、「わたしのせい?」とつい考え込んだりしてしまう
隣の人のパソコンのキーボードを叩く音が、ちょっと強くなっただけで、背筋がピーン!と強ばる。
話している時に、相手がちょっとイラッとした素振りをしたり、眉間にシワが寄っただけで、「なんか気に触ること言ったかな?」と考えてしまう。
・5感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)のいずれか、もしくはすべてに敏感
わたしの元先輩は、嗅覚にとても敏感な方でした。ボディーローションや香り付き洗剤などのちょっとした香りでも、すごく気になって落ち着かないそうです。
・「こんなに明らかなのに、あの人は何で気づかないの?」と思ってしまう
鈍感な人や空気が読めない人の行動や言動が信じられず、つい「なんでそんなことにも気づけないの?」と思って、イライラしてしまう。
HSPの特徴のほんの一例をご紹介しましたが、みなさんはいかがでしたでしょうか?
ちょっとでも当てはまるものがあって、精神的に疲れているなと思った人は、続いてご紹介する対処法をぜひ試してみてください。
簡単にはじめられるHSPさん向け対処法
自分の繊細さに気づくと、ついやりがちなのが「鈍感」になろうとすること。
しかし、気づいてしまったことを気づかなかったことにするのは、すっごく怖いお化けを見たのに、見なかったことにして平静を装おうとするのと同じくらい難しいことなんです。
もしHSPの気質があるなら、これからご紹介するちょっとした対処法を試してみては、いかがでしょうか。
他人とのバウンダリー(境界線)を引く
職場の人などに不機嫌な人や怒っている人がいると、気になってなかなか集中できませんよね。
「私なんか悪いことしたかな?」とか、「どうやったら機嫌がよくなるだろう?」とか。
他人の問題を自分の問題にすり替えてしまってはいませんか?
相手の機嫌が悪いのは、相手が取り組むべき課題です。相手の気分に自分も左右されてしまうのは、相手の問題に自らすすんで飛び込んでいって、いっしょになって悩んでいるようなもの。
目には見えないオーラや精神面でも、他人と自分の間にはしっかり境界線を引くようにしましょう。
それでも難しいという人は、相手と話す時に「相手との間に透明のガラスがある」ことを想像したり、書類の収納ケースで相手と壁をつくったり、物理的に離れられる限界まで椅子を遠ざけてみたりしてはいかかでしょうか。
Arisaおすすめのバウンダリーの引き方です。家から外にできる時にとってもおすすめです。
相手の思いを勝手に決めつけない
繊細な人は、相手の気持ちを汲み取るのがうまく、気遣いが上手なひとが多いでしょう。
しかし、気持ちを汲み取る、その優れた洞察力にはちょっと注意が必要です。
わたしの実体験を交えて、洞察力が空回りする例と対処法をご紹介します。
わたしは講師という仕事柄、相手がどう思っているか、何を考えているか推測しようとする癖があります。
パートナーとの関係でもついこの癖を発揮して、「〇〇なのは、〇〇って思っているからなんだろうな」と、状況に応じてこの〇〇の部分を入れ替えて考えては、気疲れすることがしばしば。
あるとき、朝から不機嫌なパートナーに対して、思い切って「どうして不機嫌なの?わたし何か気に触ることした?」と聞いてみると、パートナーからは「ちょっと嫌なことがあったから落ち込んでるけど、この不機嫌と君とは関係ないよ。」と、あっさり言われました。
この会話のおかげで、不機嫌の原因は自分とは無関係であり、自分で勝手に憶測して気疲れしていることに気がつきました。
相手の機嫌が気になった時は、あれこれ自分の頭の中で詮索するのではなく、
「ちょっと疲れているようだけど、なにかあったの?」と直接聞いてみては、いかがでしょう。
聞きにくい相手なら敢えて聞かず、
「不機嫌なのは相手の問題。相手の問題を自分が考えるのはただのおせっかい。」と、
直接相手から不機嫌の理由を言われない限り、自分と相手との間にバウンダリーを引きましょう。
五感が鋭くて面倒なときは、あえてその感覚を遮るか先回りして準備する
視覚が鋭い人:暗さの調整ができる照明を使う、外ではサングラスやだて眼鏡を使う
聴覚が鋭い人:耳栓やイヤフォンを使う
味覚が鋭い人:好きなレストランやカフェ、食べ物などを見つけておく
嗅覚が鋭い人:マスクを使ったり、お気に入りのオイルやコロンを見つけておく
触覚が鋭い人:身に着ける洋服や寝具は、肌触り優先で選ぶ
わたしは寝る時間の2時間前くらいから部屋の照明を1段階落とし、寝る時はアイマスクと耳栓をしています。おかげで眠りに入りやすくなったり、眠りが深くなるといった効果がありました。
ちょっとした対処策を持っているだけで、ストレスを減らすことができるので、ぜひ試してみてください。
このように、「考えすぎて気疲れしてしまう」や、「相手の機嫌が自分の体調にまで影響を及ぼす」などHPSの気質がある人は、その気質を変えようとはしないこと!
「自分は人より感じやすいんだ!」と、その性質をしっかり自覚した上で、自分と相手の間に境界線を引く、自分を守る方法を身につけることで、精神からくる疲労を和らげることができるかもしれません。
オンライン日本語教師
会社員をしては心身のバランスを崩し、結婚しては離婚し、海外に飛び立っては泥棒と鉢合わせ・・・。ちょっとビビリな筆者の日々の失敗談やそこからの学びをシェアしています。ミニマリズムや健康的なライフスタイル、ウェルネス全般が大好きで、暇さえあれば情報収集と日々の暮らしに取り入れています♫
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