この記事を書いた人
ブランド・デザイン戦略家
Tommy ミズホ
言語も地理さえも知らなかった私が移り住んだイタリアで、私が感じた様々な感情。
不機嫌だった私が、
今日は、私が結婚とともに移り住んだイタリア生活で見つけた、イタリア人のご機嫌脳の作り方についてシェアしたいと思います。
こうやって始まったわたしのイタリア生活
「あ〜、何いってるんだろう?」
「なんで、こうしてくるの?」
出張以外で日本を出たことがなかった自分が、1番目のイタリア人の亡夫との結婚でイタリアへ。
イタリア語はもちろん、イタリアの地理さえもよくわかっていない状況。
マーケットで買おうとするものも一体なんと言えばいいのかわからず、英語が思わず出るものの、わかりあえずお互い不機嫌に。
こんなことを繰り返しながら、英語や身振り手振りでなんとか慣れ始めると、どんどん向こうから挨拶して、勝手に会話を始めてくる。
そんなとき、二言目には「コメ ヴァ?(最近どう?)」と聞かれる。
毎回聞かれるものの、なんと答えていいのかわからない。
海外に滞在の経験がある方なら、思い当たるかもしれない。
英語でHow are you?だが、この質問が私にとっては厄介なものでした。
そんなに毎日変わらないし、特段悪くも良くもないしと、迷いつつ「ベーネ(いいよ) エ トゥ?(あなたは?)」を答えると、こちらがわかっていようといまいと、吹き出るエピソードたち…。
イタリア人はなぜご機嫌なのか?
日本に住んでいる私たちは、親戚や仕事の仲間(今では少なくなってきましたが)と付き合う時、友人と会うときもある。
でも私は、イタリアを経験する前は、みんなで一緒にいるのにも関わらず、少し孤独を感じていたような気がする。
それはなぜか?
イタリア人はとにかく仕事でもなんでも人とふれあい、始終話し合っていくことが生き方として基本。
その生活は人とのふれあいと挨拶に溢れている。
ご機嫌の秘訣①:人と共有すること
チンパンジーの社会性に関するイギリスの研究では、他のチンパンジーと食べ物を共有するチンパンジーはオキシトシンの分泌が共有しないチンパンジーより多かったそう。
(参考:ココロとカラダに幸せホルモンのご褒美を 分泌に大事な食事や腸について知ろう)
ご機嫌の秘訣②:お互いのご機嫌を聞き合う
例えば挨拶というジェスチャーであっても、言葉に出してご機嫌を伺いあう。
その時、いやがおうにも、お互いの事情をかえりみざるをえない。
自分は不機嫌だろうかどうなのだろうか?
精神科医の西多昌規さんは、「自分は不機嫌だということに気づくこと」それが機嫌がよくなることの第一歩と言っている。
そこで自分のご機嫌とも向き合う、ご機嫌ライフへの出発点に立たされているのだ。
(参考:自分の脳は騙せる! 医師直伝「ご機嫌脳」のつくり方)
さいごに〜人と生きていくということの良さ
幸せな生活を提供してくれた家族に生まれ、独り立ちして生きられるようになりなさいと教えられてきた。
自分の責任でしっかり食いつなぐことができるようになることは大事だけれど、それは決して自分一人で孤独に生きなさいという教えではなかったことに、今思えば気づく。
勝手に、もやもやと心に抱えて自分を疎外しているから、機嫌がよくないこともあったのだ。
最近は在宅やリモートで直接会わなくなったことも多かった。
でもリモートでもなんでも、人と会うことはいいことだ。
人に囲まれ、もまれること、共有することで、オキシトシン分泌させて自分も愛せるようになることもある。
自分を愛せない人は人も愛せない。人を愛せない人は自分を愛せない。
どちらが先でも後でもいい。
人といながら自分をご機嫌にしていこう。
ブランド・デザイン戦略家
強み開発幸せ企画コーチ
長年、日本やイタリアの製造業のブランドやデザイン戦略を構築する仕事に携わり、イタリア・インドに住む。
海外で最初の夫との死別を経験。イタリアの企業とのブラックな雇用との戦い。
日本になんとか帰国。今では日本で幸せな再婚をし、夫とココロとソウセキという保護猫と暮らす。
無料ワークショップ、そのほかオンライン講座、コンテンツ開発コンサルなどの詳細は、ウェブサイトまで。
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