この記事を書いた人
ヨガインストラクター、メイクアップアーティスト
Yurina
ニキビは体の内側を表している
私たちの皮膚は体の中でも大きな器官。肌は外的刺激から守る役割と、内側の不要なものを外に排出する役割を担っています。
内側の不要なものとは、内臓の疲れや栄養バランスの不調により分解・解毒できなかった毒素のこと。この毒素が皮膚を通してニキビになって外へ出そうとするのです。ニキビの悩みは多くの人が一度は抱えたことがあるでしょう。
ニキビといっても、様々な種類があります。
突発的にできるもの、繰り返しできるもの、どんどん広がっていくもの。赤い大きなもの、白い膿があるもの、小さく広範囲のもの。
そして顔の中でニキビができる場所は様々。
「昔はおでこだったのに、最近はあご周りになった」というようにライフステージによって変化するものも。
今回はそのニキビの種類、場所によって体が伝えたいSOSは何か?というのをアーユルヴェーダの3つのドーシャのバランスと絡めてお話していきます。
アーユルヴェーダとは
まず、アーユルヴェーダって何?という方に向けて簡単にご説明します。
サンスクリット語のAyur(生命)とVeda(科学)から成り立つ、インド・スリランカ発祥の伝統医療のこと。
「ドーシャ」と呼ばれる「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つの要素が私たちの心身を構成しています。3つの要素のバランスによってその人の体質が決まっています。
不調が生じるとこのバランスが乱れてしまいます。
アーユルヴェーダでは、ドーシャのバランスが取れている状態を”健康”としています。
このドーシャのバランスの乱れがニキビにも影響してきます。
ここからはニキビとアーユルヴェーダのドーシャバランスの関係について説明していきます。
ニキビの種類から見るドーシャの乱れ
まずはニキビの種類。
ニキビの状態から、どのドーシャのバランスが乱れているのかがわかります。
○赤くかゆみのあるニキビ
原因 皮脂の過剰分泌
ピッタが乱れている
○白い膿のあるニキビ
原因 毛穴のつまり
カパが乱れている
○プツプツと広がるニキビ
原因 雑菌の繁殖
ヴァータが乱れている
ニキビの場所から見るドーシャの乱れ
顔の各パーツは体の組織とつながっています。
また、その各組織は各ドーシャともつながっていますので、ニキビの場所からドーシャの乱れがわかるのです。
おでこ
乱れているドーシャ:ヴァータ
関係する部位:胃腸、神経
おでこは、冷えや体の乾燥により胃腸の機能が低下しているとニキビができやすくなります。症状としては胃痛や便秘などが挙げられ、これらの症状はヴァータが乱れている時と同様です。
また、神経とも繋がりがあるので緊張していたり、心配、不安ごとがある場合もおでこにニキビができやすくなります。
鼻と頬
乱れているドーシャ: ピッタ
関係する部位:消化器官、心臓
ピッタはアーユルヴェーダにおける消化の火(アグニ)が最も強く、食欲も旺盛。肝臓、血液、胃、小腸はすべてピッタが司っています。これらの部位に負担がかかっていると繋がる鼻や頬にニキビが現れやすいです。
また、アーユルヴェーダでは、鼻の先が赤くなっていると、心臓が過度に働きすぎていると言われているので、鼻のトラブルは心の興奮や心臓の異常の表れかもしれません。
口、あご
乱れているドーシャ: カパ
関係する部位:肺、免疫、リンパ、ホルモン
ホルモンバランスが乱れていたり、体のリンパが滞っていると口や顎周りにニキビができやすいです。これはカパが乱れているためです。
また肺とも繋がっており、カパの要素が乱れていると気分が憂鬱になりやすく、呼吸は浅くなりがち。また、動かないでいると肺活量も落ちていく。すると体の巡りも悪くなりリンパの滞りにも影響が現れることも原因になっています。
アーユルヴェーダを活用してニキビだけでなく、体のケアをしよう!
上記のように、顔にできたニキビからどのドーシャが乱れていて、どの体の部位が不調があるのかがわかります。
是非これからニキビに悩まされた時はニキビだけでなく、体のこともケアするように必要なドーシャバランスを整える食事や生活を送ってみてくださいね。
ヨガインストラクター
美容ライター
カナダへ美容留学後、オーガニックコスメ業界へ。ナチュラルなものに囲まれると外側の美しさだけではなく内側の美しさも大切にしたいと感じ、その先にたどり着いたのがヨガでした。現在はヨガスタジオLILYOGAを運営しながら、美容ライターとして活動中。
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