満月ヨガはやっちゃダメ?アーサナとは?意外と知らないヨガの知識

意外と知らないヨガの知識
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フリーランス同時通訳者・ケント大学院医学翻訳コースの非常勤講師
Risako

初めまして。南カリフォルニア在住のRisakoといいます。今日は、ヨガについて意外に知られていない事実や知識をご紹介します。ヨガ好きの人にとっても、ティーチャートレーニングでさえ教えてくれないヨガの不思議を知って、ヨガをより身近に感じていただけたら幸いです。

満月ヨガはやっちゃダメ?

新月や満月時の地球は太陽からのエネルギーや月からの引力を直接に受け、海は大潮になります。私達の体もおよそ70%が水分で出来ている事から、満月時は体内の血液や体液などにも張力が働き、神経が高ぶるとも言われます。また女性なら、生理や出産、肌のターンオーバーがこのタイミングで来る方も多いのです。エネルギーが高まる両日には、伝統的なアシュタンガヨガではヨガを禁止しているそうです。

でも宇宙や星座との関係を理解した上で、新月には種撒きをするように、また満月には新たな変化を受け入れるようにするヨガをお勧めします。波のように滑らかでゆったりとした動きでエネルギーが満たされていくのを感じましょう。

「深呼吸=酸素をもっと取り入れる」ではない!

皆さんもご存知のように呼吸には沢山のメリットがあります。特にヨガの際は、副交感神経を活性化させて気持ちを集中させる。でも、意外と知られていないのは、呼吸の深さは酸素の吸入量には関係せず、呼吸が浅いか深いかにかかわらず、体に取り込まれる酸素の量は同じという点です。大事なのは取り入れた酸素を上手にヨガやストレッチ時に活用する事、酸素を体内に行き渡らす事です。効果的な呼吸法をいくつかご紹介します。

1)鼻呼吸

ヨガで使われる鼻呼吸には、空気中の異物を鼻の粘膜がろ過する事ができます。また、口呼吸よりも吸入する呼吸量が減るため、心拍数や血圧が下がり、気持ちをおちつかせられます。

2)深い呼吸をしながら、少しきついポーズにとどまる

ストレッチや陰ヨガのポーズでは、体の硬い部分(結合組織)に意識を向け、深い呼吸をします。そうする事で痛みが弱まり、結果的にその部分にうまく働きかける事ができます。

呼吸法について、いろいろな書籍が出ているのでご興味があれば読んでみてくださいね。

「トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法」パトリック・マキューン著

オラクルカードは、ただのタロットカード?

古来インド占星術では、星と星の結び付きをヨガと呼んでいます。

インドは占星術がとても盛んで、アメリカでも人気の「オラクルカード」はこのヨガ哲学に基づいています。もちろん、「当たるも八卦当らぬも八卦」だけれど、ヨギーの友人に聞くと、宇宙とつながるエネルギーも感じることがあるとか。お友達同士でやってみるのも楽しいですよ。

「クリスタル=水晶」ではない!

ヨギーの間で人気のパワーストーン。マーラー(数珠のようなアクセサリー)にしたりお部屋の浄化に使ったり用途は様々です。ところで、日本ではクリスタルというと水晶の事と誤解されている人もいるようです。例えばバカラの「クリスタルガラス」もクリスタルと呼ばれますが、その成分はガラスと酸化鉛で水晶とは全く異なるものです。水晶はQuarz(石英)という種類で、幅広く入手しやすいですが純度なども含めてきちんとしたお店から購入される事をお勧めします。

「アーサナ」の意味は?

最後に、少しだけマニアックな内容です。Asana(アーサナ)はクラスの中ではよく「ポーズ」の事を指すときに使われます。つまり、一般的に知られる「ダウンドッグ」も「キャット&カウ」も全てアーサナです。でも、元々アーサナは瞑想のための「坐法」「姿勢」を意味するものでした。だから、ヨガの基本は瞑想や呼吸により自分の気持ちをコントロールし、身体と心を一体化させるための物なのです。

いかがでしたか?さすが、5000年の歴史を持つヨガ。流派や国によって、解釈が異なったり名前が変わったりしています。ここに書いた事も、最近私が個人的に気になっていることの一部で、違う解釈をされる先生もいるかもしれません。ただ、ヨガに対して持っている悪い先入観やイメージがあったら、少しだけ新たな視点からトライしてもらえたらなと思います。

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