【ヨガ哲学って何?】日々の生活から恋愛にまで活かせるヨガの教え

ヨガ哲学
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脱メンヘラヨガライター ちーちゃん

「ヨガ哲学」という言葉をご存知ですか?

ヨガ教室などに通ったことがある方は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれませんね。

私はインドにヨガ留学した時に「ヨガ哲学」と言う言葉を初めて知りました。

「哲学なんて、なんだか小難しそうだな…」と初めは思っていましたが、このヨガの教えが日常に活かせることばかり!

これまで感情の波に振り回されてしまい、自分の心の扱いに悩み、苦しい経験をたくさんしていた私には、ヨガ哲学が「心の取り扱い説明書」のように感じられました。

今回の記事では、日常生活から恋愛にまで活かせるヨガの教え、ヨガ哲学についてなるべく分かりやすく簡単に解説していきますね。

1.ヨガ哲学とは?

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ヨガではポーズを取ったり、瞑想をしたり、呼吸をしたりしますよね。

では、これらは何のために行うのでしょうか?

実は、ヨガのポーズや瞑想、呼吸法は全てヨガ哲学に基づいて行われています。

ヨガ哲学とは、すごく簡単に言ってしまうと、ヨガの考え方のこと。

ヨガ哲学を学ぶことで、より深くヨガを知ることができ、精神的な効果が高まることが期待できます。

また日常で生きやすくなる考え方がたくさんあるので、ぜひ取り入れてみて下さいね。

ヨガはどのようにして始まったのか…?

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ヨガ哲学の話の前に、ヨガの起源について少し紹介します。

ヨガの起源は、約5000年前に栄えたインダス文明だと言われています。

インダス文明はインドのインダス川流域で栄えた古代文明です。

モヘンジョダロ遺跡が有名ですよね。

モヘンジョダロの出土品には、ヨガをする修行僧が瞑想や座禅を組んで座る様子が描かれた絵や像などが発掘されています。

現代では女性が行うフィットネスとしてのイメージが強いヨガですが、もともとはインドの男性の修行僧の間で行われていた、修行の儀式の一貫だったと言われています。

このような歴史的背景から、精神的な部分を説いた「ヨガ哲学」と呼ばれるものが存在するのですね。

ヨガ哲学が目指すのは、どんな時も穏やかな自分自身

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ヨガをする目的はダイエットのためでしょうか?それとも運動不足解消のため?

ヨガ哲学では、ヨガのゴールは「悟りを開くこと」と言われています。

悟りを開く、と言われても現代の私達にはピンときませんよね…。

ヨガの語源は、「牛や馬と荷台を結びつける」という意味です。

言い換えると、牛や馬をコントロールするように自分をコントロールする、ということを指します。

私達の心は常に外部からいろいろな刺激を受け、その影響で不安になったり、イライラしたりと、常に天気のように変化しますよね。

ヨガではこのような心の動きは、本当の自分ではない、と考えます。

心の動きは、牛や馬を表しています。

その牛や馬の動き(心の動き)を上手くコントロールする御者が、本当の自分自身です。

コントロールが上手になると、私達の心は静まり、どんな時も穏やかな状態でいられると言います。

どんな時も穏やかな自分自身であること、それがヨガのゴールです。

そして自分を穏やかにする方法として、ヨガのポーズや呼吸法、瞑想があります。

2.日常に活かせるヨガ哲学、ヤマ・ニヤマ

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ヨガ哲学を日常に活かす方法として、ポーズや呼吸法以外に「ヤマ・ニヤマ」があります。

それぞれ5つずつあり、ヤマは日常生活で気をつけるべきこと、そしてニヤマは日常生活でするべきことを示しています。

具体的には次のとおりです。

ヤマ

●アヒンサー:非暴力

物理的な暴力だけでなく、言語的、精神的な暴力も含めて慎むこと。

また他人に対してだけでなく、自分に対しても優しく接するようにしましょう。

●サティヤ:正直

嘘をつかないこと。

他人に対してだけでなく、自分の心にも正直でいること。

●アステーヤ:不盗

他人の利益だけでなく、時間や労力などを盗まないこと。

人のものを盗むことをやめた時、貪欲、執着、物欲から解放されると言われています。

●ブランマチャルヤ:禁欲

規律正しい生活をすること。

性欲などの欲望で無駄なエネルギーを消費しないようにしましょう。

愛のある関係はエネルギーを高めてくれますが、自分を大切にしてくれない人との愛のない関係はエネルギーを無駄に消費してしまいます。

●アパリグラハー:不貪

不要なものを抱え込まないこと。物欲を手放し、執着を手放すこと。

買い物をする時、一瞬立ち止まって、本当に必要なものなのか、考えてみましょう。

ニヤマ

●シャウチャ:清浄

自分自身や身の回りを清潔に保つこと。心の状態もきれいに整えておくこと。

ヨガでは私達の身体は与えられた「道具」と考えられています。

道具は錆びつかないよう、常にきれいに手入れしておくことで、適切な時にきちんと使うことができます。

●サントーシャ:知足

足るを知り、満足すること。

今与えられているものに感謝することができるようになれば、私達はもっと幸せを感じられるようになります。

●タパス:苦行

困難をやり遂げること。人生には避けられない困難が必ず訪れます。

自分を否定し無理に我慢する必要はありませんが、やるべきことからは逃げず、規律正しく生活しましょう。

●スバディヤーヤ:学習

真実を学ぶこと。聖典(ヨガ哲学の書)を学ぶこと。

感情は自分自身ではない、など、真実を知ることで私達は穏やかな自分に近づくことができます。

自分自身について学びを深めることで、不安になる必要のないこと、イライラする必要のないことが見極められるようになりますよ。

●イーシュバラ・プラニダーナ:自然の摂理、信仰

私達の力ではどうしようもない、自然や神様のような大きな力を信頼し、委ねること。

例えば、世界的なコロナウィルスの影響などは、自然の力で起きてしまった大きな問題ですよね。

このような私達一個人ではどうしようもないできごとは世の中に沢山存在します。

自然の流れに身を委ね、今自分ができることを行いましょう。

ヤマ、ニヤマはやったからと言って誰かに褒められるものではありませんし、やらなくても誰にも怒られません。

しかし、日常生活の中にきちんと落とし込むことができれば、確実に考え方や生活は変わっていくはずですよ。

完全に全てをきちんと行うことは難しいですが、「穏やかな心で過ごしたい」と感じている方はぜひ、少しずつ日常に取り入れてみて下さいね。

3.ヨガ哲学は恋愛にも活かせる?!

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ヨガ哲学の教えは、日常生活だけではなく恋愛にも活かすことができると私は感じています。

私自身、彼氏ができるたびに毎回依存してしまい、浮気されないかと不安でたまらなくなって束縛し、感情を大爆発させて「死にたい~」などと喚き散らしてしまう、スーパーメンヘラ女子でした。

あまり私のことを深く知らない人からは、そんな風に見えないと言ってもらうことが多いのですが、普段見せてる姿と恋愛している時の自分って、違ったりしますよね…。

そんな私ですが、ヨガ哲学を学んでからは自分の気持ちと向き合えるように、また少しは上手に扱えるようになりました。

日常生活にも恋愛にも使えるヨガの考え方を一つご紹介しますね。

「感情の波を海岸から眺める」

冒頭で「感情は自分自身ではない」と紹介しましたが、恋愛をしているとつい感情の波に溺れてしまいがちです。

普段よりも幸せを感じられたり楽しかったり、良い波が来ることもあれば、不安になったり悲しくなったり、辛い波が来ることもあります。

どちらの波が来たとしても、海の中に入ってしまうと、私達は波に飲まれてしまいますよね。

波が来るのを止めることはできません。

生きている以上、楽しいこともあれば悲しいこともあり、波が起きるのは普通のことです。

ちょっと意識を変えて、感情の波を海岸から眺めるようにしてみましょう。

今楽しい波が来ているな、今は辛い波が来ているんだな。

こんな感じで、自分の感情の波を外から眺めることができるようになると、感情に溺れて苦しくなってしまうことが減りますよ。


恋愛だけでなく、仕事をしていてイライラする時や、子育てをしていて感情的になってしまう時なども、この考え方を思い出してみて下さいね。

自分が今どんな感情なのか、どんな状況にいるのか、それを意識するだけで冷静で穏やかな自分に戻ってくることができますよ。

ヨガ哲学を日常に取り入れてみよう!

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少し難しいヨガ哲学のお話でしたが、噛み砕いていくとそんなに難しいことは言っていません。

日常生活に取り入れられる内容がたくさん書かれていますよ。

またヨガ哲学を理解することで、ヨガのポーズや瞑想がもっと深められます。

もっとヨガ哲学について知りたい…という方は、ヨガ哲学の書と呼ばれる「ヨーガ・スートラ」と言う本を読んでみるのがオススメです。

簡単な日本語で翻訳されているものもあるので、ぜひチェックしてみて下さいね。

脱メンヘラヨガライター

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