ワークライフバランス先進国・オランダ発「ニクセン」で心のケアをしよう

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Rika
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プチハッピーメッセンジャー Rika

何もしない時間、作っていますか?

忙しい現代社会、何もしない時間を持つことは簡単ではありません。
何もしないことに「罪悪感」を感じたり、「時間の無駄」と思う人もいるでしょう。

ワークライフバランス先進国のオランダでは「ニクセン」という言葉があります。

オランダ語「ニクセン」とは?

ニクセン(Niksen)とは、オランダ語で「何もしない」という意味の動詞です。

元々は単に何もしないことだけを指していましたが、現代では、何もせずに、ただ今ここにいるだけでストレスの軽減につながるという概念があります。

目まぐるしく毎日が過ぎる生活を送る現代の私たちにとって、何もしない時間を持つことは容易ではないかもしれません。

また、常に何かをしていないといけない、という思い込みがあり、何もしない時間の使い方は無駄だとか、怠けてしまって申し訳ない、という気持ちが沸いてくる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この「ニクセン」の時間こそが、オランダ人にとってリラックスできる時間であり、また何も準備しなくとも簡単に日常生活に採り入れられる、心のケアの方法なのです。

実はこのニクセン、数年前にニューヨークタイムズで取り上げられたこともあり、当時は欧米で実践する方が結構増えました。

ストレスの軽減だけではなく、燃え尽き症候群のセラピーにおいても、効果的な時間の使い方と言われています。

何もしない、というこの「ニクセン」は、どのように行うのでしょうか。

ニクセンには特に方法はありません。場所は好きな場所でどこでもできます。

公園のベンチに座る、音楽を聴きながらソファの上で、朝のコーヒーをただ飲む、などが、私がよく行うニクセンです。

ワークライフバランス先進国と言われているオランダでは、こうして「何もしないこと」を日常的に行っている人が沢山います。

こういった心のケアを行う時間をゆったりと取れているからこそ、オンとオフの切り替えがうまくできているのかもしれません。

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オランダ人に「ニクセン」のことを尋ねると

ニクセンについて私のパートナーや友人に尋ねると、ニクセンは時々しているよ、とのことです。

特に私のパートナーは、夕食の後など、たまにぼんやり外を眺めていることがあります。

ああ、これはニクセンをしているから、そっとしておいた方がいいなと思い、話しかけることは控えています。

オランダ人の友人に、連休に何をしていたか尋ねると、庭のデッキチェアに座って、何もせずに空や運河を眺めていたよ、とのことでした。

彼女いわく、庭に生えている草花や近所を歩く猫など、色々なことに気付いたそうです。

また、とてもお天気が良かったのが嬉しかったと話していました。

ニクセンは、忙しい日常から少しだけ離れて、自分のすぐ近くにある新しい発見をし、

目の前にあることに感謝をして生きられる、そんな時間の使い方なのでしょう。

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「ニクセン」を実践して感じた変化

時間の使い方が上手なオランダ人たちに倣って、私も定期的に意識して何もしない時間を作り「ニクセン」を実践するようにしています。

公園や海岸で何もすることなく、ただぼーっと景色を眺めているだけです。

仕事のことなど考えることもなく、心身共にゆったりすることができると、脳内にスペースができるからか、自分が本当にやりたいことが見えてきて、それを実現するためのアイデアが浮かぶこともあります。

鳥の声や、木々の葉が風に揺れる音、初めて見る花などに癒され、自然への感謝の気持ちでいっぱいになります。

オランダ人に言わせると、「ニクセン」は前もって予定に組み込んで行うことではない、ということですが、あらかじめ「ニクセン」の予定を手帳に書き込むことで自分と約束し、お気に入りの場所でニクセンで心のケアをしてみませんか。

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