”ダイエット”とはもともと英語で”食習慣”のこと。日本で使われているような、痩せるための食事制限という意味も持つようになったのは最近のことです。
もし病気の治療でもないのに、何かを極端に減らしたり、増やしたり、厳しいルールをつくったりしているなら、その食事法は偏っています。長期間続けることで、体を壊してしまう可能性も。。。
ダイエット、あなたは何の為にやっていますか?
痩せたいのは、自分の健康や心地良さの為ですか?
もしそれが、誰かの興味や好意をひくためだったり、誰かを見返したいとか、デブだと言われたからだったら、痩せることが解決策ではない事にいずれ気づくはずです。
【他人軸】から【自分軸】への変化。 摂食障害になってしまった私の経験談
私は、食事だけでなく体と心全体のバランスを整えることで病気になりにくい体を手にすることを目的としているホリスティック栄養学を学びましたが、東洋医療や栄養学の基礎となっている科学的な根拠も大切にしています。
その為、食事からの摂取カロリーを減らしても痩せないとか、特に何もしなくても痩せる体が手に入るようになるとか、非科学的なことは言いません。
しかし、流行っているダイエット法やカロリー制限は、長期的にみると逆効果になってしまう可能性があります。
「摂取カロリーを減らす」=「痩せる」?
摂取カロリーが消費カロリーよりも減れば、体は蓄えてある脂肪を分解してエネルギーとして使うので、体脂肪が減ります。(実際はもっと複雑ですが、簡単にまとめさせてもらいました)
短期的にみたら、摂取カロリーを減らすことで体重は減っていきますが、長期的に見ると一概にはそう言えません。綺麗になりたい、健康になりたい。そんな思いから始めた食事制限が、あなたの体を壊しているかも知れません。
減ったのは、体脂肪?それとも、筋肉?水分?骨?
食事からの摂取カロリーを減らしていると、自分の体が変わっていくのが体重計の数字や鏡から目で確認できます。特に炭水化物(糖質)を減らした場合、炭水化物には大量に水分がくっついているため、水分量も減り、体重がすぐに減ります。それが、糖質を減らしたりお肉だけ食べていると痩せると勘違いされる理由です。
試しに大切な写真撮影やデートの2、3日前から、たんぱく質中心の食事にしてみてください。一次的ですが、体が締まったように見えるはずです。
カロリー制限で主に体脂肪が減っているのなら良いのですが、筋肉量が減って体のメリハリが無くなったり、骨がすかすかになって将来車椅子生活なんてここにもなりかねません。
極端なカロリー制限をすることで、バランスの悪い食事による栄養不足や低カロリー食が続くことによるエネルギー不足で、多くの人が知らず知らずのうちに太りやすく、弱々しい体をつくっています。
その結果、ホルモンバランスが乱れ、PMS、生理不順、睡眠障害、低体温症、便秘、不安症、鬱、記憶力低下など。。。
この他にも、さまざまな症状に悩まされるようになります。
食べる量が少ないのに太る、恐怖のメタボリックダメージとは?
さらに、入ってくるエネルギーが少ないため、体の代謝が下がります。一度省エネモードのになった体は、体重が増えてもなかなか元に戻りません。これは、メタボリックダメージと言われます。
体が軽くなった分消費エネルギーが減り、さらに間違ったダイエットによって代謝が落ちているため、食事の量を少し増やすだけで、一気に体重が戻ってしまいます。
その時増える体重の多くは脂肪。それは、飢えた体がまたエネルギー摂取量が減った時の為に、必死に脂肪を蓄えようとするからです。
栄養バランスを無視していませんか?
カロリーを気にしすぎると、食べ物が数字に見え始め、摂食障害に繋がってしまうことも少なくありません。カロリーにとらわれすぎることで、栄養バランスや食材の質などが後回しになってしまったりもします。野菜や海藻、きのこなどの栄養価の高い低カロリー食材もありますが、スーパーやコンビニには、低カロリーを売りにした添加物まみれの栄養のとれない食材があふれています。
足りない栄養素がある時、体は食欲を上げることによってその栄養素をとらせようとします。食べても満足できなかったり、何かの勢いで爆食いをしてしまったり、食べ物の事ばかり頭に浮かぶなんてことがある時は、何かの栄養素が不足している可能性があります。
実際に、流行っては消えていくダイエットの多くは、摂取カロリーを下げるのが目的であるものがほとんどです。乱れた食生活をリセットする為に、短期間試す分には良いかもしれないというものもありますが、長く続けたら体のバランスが崩れて体調を壊すだろうなというものばかり。
ダイエット界では、低脂肪が流行った後に低糖質や高脂肪ダイエットが流行ったり、〇〇だけ食べるとか〇〇を抜く、何種類かの同じような食事法が、違う名前で繰り返されます。
心地良い体系を維持するための魔法の習慣
すらっとしているけど、特に何もしていないですと言っている人がよくいます。それはきっと嘘をついているわけではなくて、太らない習慣が身についていて、それを無意識に行っているから、特に何か特別なことをしているという特別な意識がないからです。
そんな魔法のような習慣は、自分に合ったバランスの良い食事とは何かをしっかり学ぶこと、血糖値を安定させる食事の仕方や生活を身に付けること、質の良い睡眠、ストレスとの付き合い方を学ぶことで身につけることができます。
これらを知ることで、体重管理だけでなく、エネルギー量を上げたり、やる気や生産性を上げたり、何気ないことに感謝ができるような心の余裕を手に入れることもできます。
一度この魔法の習慣を身につければ、意識をしなくても、自分が心地よいと思える体系を維持できるようになります。もちろん人生いろいろなことが起こるので、ちょっと太ったり痩せたりなんて変動もあるけど、崩れてしまった体や心のバランスを整えることで、また元に戻すことができます。
そんな変化も流れとして受け入れて楽しんでしまうくらいの、心の余裕と遊び心を手に入れたいですよね!
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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