
この記事を書いた人
台湾発 女性のためのいたわり薬膳/紫金堂日本総代理
ただまき
イライラしやすい。
なんとなく落ち込みやすい。
肩こりや腰痛が続いて、疲れが抜けない。
体調に波があるけれど、
「これって更年期なの?」
30代後半を過ぎた頃から、そんな疑問がふと頭に浮かぶ瞬間はありませんか。
「更年期」と聞くと、
ホットフラッシュ、イライラ、気分の落ち込み…
そんなイメージはあるけれど、
今のこの不調が本当に更年期なのか、それともPMS(月経前症候群)なのか?
自分ではなかなか見分けがつかないですよね。
このブログでは、プレ更年期〜更年期の不調(イライラ、疲れやすさ、眠れなさ、etc..)に悩む方へ向けて、私が「台湾式の産後ケア」を通じて知った
- 更年期の漢方・中医学的な見方
- PMSとの違い
- 整えるための選択肢
- 今日からできる「いたわり養生」
についてお伝えしていきます。
「仕方ない」と思っていた私が、変わった理由(わけ)
私自身、長いあいだ、生理前後の不調や、毎月の体調・メンタルの大きな波を「体質だから仕方ない」「女性なら当たり前」と思って過ごしてきました。
疲れやすくても、イライラしても、「まあ、こんなものだよね」とやり過ごす。そしてまた同じ波がやって来る…。
メンタルの浮き沈みがあるのも、イライラして身近な人に当たってしまうのも、「これは私の性格のせい」そう思って、自分を責めていました。
「体質だから仕方ない」「イライラしてしまうのも性格のせい」と思っていた私の考え方が大きく変わったのは、台湾人の夫に強く勧められて受けた「台湾式の産後ケア」がきっかけでした。
「薬膳」や「漢方」を知り、さらに中医学の本場・台湾で暮らしたことで、体と心への向き合い方そのものが、根本から変わっていきました。
それまで「我慢するしかない」と思っていた不調は、“整えていくことができるもの”、だと知ったのです。

「台湾式産後ケア」が教えてくれたこと
「台湾式」更年期の捉え方
「産後ケアをしっかりやらないと、更年期が大変になる」
そんな話を、どこかで聞いたことはあるでしょうか?
日本だと、少し迷信めいた言い方にも聞こえるこの話は、私の住むここ台湾では、男女問わず、ほぼ全ての人が「当然」「当たり前」のことと捉えられています。
これはなぜでしょう?
その背後には、長年の文化と共に、中医学をベースとした考え方があるのです。
「体が大きく変化する時期には、整え・補うことが大事、という考え方」
中医学では、女性の体は「7年周期」で変化すると考えられています。
そして、女性の体が大きく変わるタイミングは人生の中で何度か訪れます。
それは、初潮、出産、そして更年期。
特に出産後は、エネルギー(気)と血を大きく消耗し、体はとても虚弱な状態になります。
この時期にしっかり休み、食で補い、体を立て直しておくことが、その後の人生に大きく影響する。
もし、ここで回復しきれないまま走り続けると、更年期に入ったとき、体調が「ガクッ」と落ち込んでしまうことがある。
それが、いわゆる更年期障害として表に出てくる、という考え方です。
つまり、毎月の月経、そして産後も含めた“更年期まで”の過ごし方が、更年期前後の体調につながっているんです!
これは「怖い話」ではなく、今からでも整えていける、という希望でもあるんですよ。

私も最初にその話を聞いた時は
「そんなこともあるのかなあ・・・?」
くらいに思っていましたが、実際に現地で多くの方と話し、知れば知るほど、「確信」に変わっていきました。
そして、漢方・薬膳を知り、私自身も徐々に“不調の原因”を取り除くことができるように。
何をすれば自分が“Beautiful State”でいられるか、ということが食を通じてわかるようになってきました。
”Stateのマネジメントこそが人生の質を上げる”
というのは、ヨガや瞑想などの「朝活」を通じて学んできたことの1つでもあります。
更年期は、ネガティブなだけの時期ではない
更年期と聞くと、
老化、嫌なもの、つらい、不調だらけ…やりたいこともできなくなる…
そんなイメージがあるかもしれません。
でも中医学では、更年期は「体を整え直すチャンス」とも捉えます。
大きく体が変化する時期だからこそ、ここで丁寧に調整することで、アフター更年期、つまり老年期を元気に、生き生きと過ごす土台を作ることができる。
この考え方を知ったとき、私は目から鱗!でした。
「これからの自分の体調も、更年期も、その先も、
どうありたいかは、“今の自分”が作っていけるんだ!」
そう思えたことで、更年期が少し前向きな存在に変わったのです。

更年期の不調とPMS、どう違う?
では、実際の不調とはどんなものでしょうか?
更年期によく見られる症状
- 体がだるく、疲れやすい
- イライラ、気分の落ち込み
- 肩こり、腰痛、関節のこわばり
- 肌や髪の変化(乾燥、ハリ不足、髪のボリューム不足)
これらの症状は、単発ではなく、ゆらぎながら重なって出てくるのが特徴です。
一方、PMSの場合は
「生理前に症状が強く、生理が始まると軽くなる」という周期性があります。
30代後半〜40代前半の「プレ更年期」では、生理周期だけでは説明できない不調が増え、自律神経の乱れが前面に出やすくなります。
中医学には、「腎」という考え方があります。
「腎」の働きは、エネルギーの貯蔵、生命活動、成長、生殖を促す、など。
この「腎」に不調が起こると、難聴、老眼、体の冷えやすさ、不妊症など、生殖や老化に関連のある症状が出てきます。
腎の気(エネルギー・元気)は、30代、40代、50代と年齢とともに徐々に減っていきます。
私たちは、生理が終わる、イコール更年期、と考えがちですが、体力低下、睡眠不足なども重なり、腎が消耗することで、30代後半でも更年期のような症状が出ることはあります。(これをプレ更年期とも呼びます)
「整えるための選択肢」を持つということ
「この不調、更年期なのかな?」「どうすれば楽になるのだろう?」
そう思った時、つい多数決的な「正解」を求めてしまうかもしれません。
でも、大切なのは
- 西洋医学的なアプローチ(ホルモン補充療法など)
- 漢方・中医学的な体質調整(漢方、薬膳、鍼灸などによる整え)
- 日常の中での生活習慣やセルフケア
これらをまず知った上で、
今の自分に合う組み合わせを選べること、ではないでしょうか。
選択肢があることを「知る」だけでも、心はずいぶん楽になると思います。
知っておきたい、4つの生活習慣(いたわり養生)
まずは、体の回復力を底上げするために、
今日から日常生活の中でできることを4つご紹介します。
① 睡眠
できるだけ23時前に布団に入りましょう。
寝る前のスマホを控え、リラックスできる環境を整えます。
② 軽い運動
頑張る運動ではなく、軽く汗ばむくらいの運動。
ストレッチや軽めのヨガ、15〜30分くらいの散歩もおすすめです。
③ 温める生活
体を冷やさないこと(足首、首、手首など、くびれた部分を冷やさないようにする)。
冷たいものの飲食を控えること。代わりに、温かいスープや飲み物などをとること。
④ ストレスケア
「短くてもいい」ので自分の時間を確保すること。
深呼吸や、好きなことをする時間も立派なケアです。
※全部完璧にやらなくて大丈夫。
「5分だけ」「週数回だけ」で十分です。

食養生〜更年期は「腎」をいたわる
もう一つ、日常の食生活からできることをご紹介します。
中医学では、更年期の体の土台として
「腎(生命力・成長・生殖)」をとても大切にします。
年齢とともに腎の力は少しずつ低下するため、
特に意識したいのが、腎の消耗につながる
甘いもの・冷たいものの摂りすぎ。
健康のために選んでいるつもりのサラダや果物、ジュースなどの冷たい飲食が、
実は体を消耗させていることもあります。
薬膳では食べ物にはそれぞれ、温めたり、冷やしたり、巡らせる、補う、などの“性質”があると考えます。
体の土台である「腎」をいたわる食材を、少しだけご紹介します。(あくまで一部です)
腎をいたわる食材
- 腎を補う:(黒い食材)黒豆、ひじき、黒きくらげ、黒胡麻、黒米
- 血を補う:ほうれん草、赤身肉、レバー、魚貝類(イカ、アサリ、うなぎ、牡蠣 etc)、なつめ
- 体を温める:生姜、シナモン、にんにく、ねぎ、羊肉、黒糖、龍眼、
食事の中で、体を温める食材を取り入れ、腎や血を補う食材を取り入れることを心がけてみると、少しずつ体も変化が出てくるでしょう。
そして、「血」や「気」の巡りを良くする習慣を生活の中で取り入れていくことが大事ですね。

最後に〜その違和感は、大切なサイン
「まだ早いかも」
「更年期という言葉に抵抗がある」
そう感じたら、思い出してみて欲しいです。
更年期は、これからの人生をどう生きたいか、
体と一緒に考え直すための、「チャンスの時期」なのだ、と。
自分に合いそうなセルフケアを試してみる、それも立派な更年期ケアですよね。
忙しい日々。家族や周りの人を優先しがちですが、
「まずは自分をいつくしむこと」を自分に許して、
体の変化をじっくり見つめる時間をとり、これからの人生を考えてみませんか?
この記事がそのきっかけになれたらとても嬉しいです。


2011〜2022年、女性の健康医療機器メーカーの日本法人でマーケティング、広報を歴任。
在職中に台湾人の夫と国際結婚、2回の出産を通じて台湾と日本の産後の考え方の違いに衝撃を受ける。2023年より家族と共に台湾に移住し「台湾発 女性のためのいたわり薬膳 YUEZU」を日本に届ける活動を開始。
産後ケアをベースに月経ケア、流産ケア、更年期ケアのサービスを提供する台湾の薬膳ブランド「紫金堂」の日本総代理として2025年1月より日本国内販売開始。






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