腸は第二の脳!ネガティブ思考は“心が弱い”せいじゃなかった

腸が第二の脳と呼ばれる理由、ネガティブは“心が弱い”せいではない

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ホリスティック栄養士 
Eriko

今年は笑顔でご機嫌で一年を過ごそう!

新年は、そう意気込んでいたのに、

「最近、気持ちが落ち込みやすい…」
「イライラしやすくなった」
「眠りが浅い・疲れが取れない」

そんなふうに感じていませんか?

また、パートナーや子どもなど、周りの人のイライラに影響を受けてしまうこともあるかもしれません。

実は、こうしたネガティブな感情には、食事が関係していることがあります。

イライラや不安は、血糖値の乱れやミネラル不足など、さまざまな原因からも起こりますが、今回お話ししたいのは「腸内環境の乱れ」です。

メンタルの不調というと「脳の問題」と思いがちですが、実は腸はメンタルの土台と言っても過言ではありません。

昔から、感情を表す言葉には“お腹”が登場します。

例えば、「腹を括る」とか「腹の底から笑う」。

英語でも、緊張した時に butterflies in the stomach(お腹に蝶が舞う感覚)と表現したり、直感のことをgut feeling(腸から感じる)などがあります。

実はこれ、科学的に間違いではなく、腸と脳が絶えず会話していることは様々な研究で明らかになっています。

みなさんも、「腸は第二の脳」とどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回は、腸が第二の脳と呼ばれる理由をに解説していきます。

最後まで読んでいただくと、

「なんとなく不安になりやすい」
「気分の浮き沈みが激しい」
「理由はないのに疲れやすい」

こんな心や体の不調を改善するためのヒントが見つかるかも知れません。

腸が第二の脳と呼ばれる理由、ネガティブは“心が弱い”せいではない

腸が「第二の脳」と呼ばれる理由

1.体のはじまりは「腸」から

人の体は、受精卵が成長する過程で、まず原腸(消化管のもとになる構造)が作られます。

その後、腸が伸びて口や肛門ができ、さらに肝臓や肺、そして脳や神経系が発達していきます。

最初に作られるのが腸だから腸が一番大切ということは言えませんが、腸は体の重要な器官であることがわかります。

また動物の進化の過程で最初にできた臓器も腸と考えられています。

実際、クラゲやイソギンチャクのように「腸はあるけれど脳はない」生き物は存在しますが、消化管のない生き物はほとんどいません。

2.腸は「独立して働く」ことができる

腸は他の臓器と違い、脳からの指令無しで自ら動くことができる唯一の臓器です。

脳が未熟な状態である新生児でも腸がきちんと働くのは、この仕組みがあるからです。

3.腸と脳は常に情報をやり取りしている

腸と脳は「腸脳相関」と呼ばれる双方向のネットワークでつながっています。

特に注目されているのが迷走神経で、この神経を通る情報の約90%は、腸から脳へ送られていると考えられています。

つまり、脳は常に腸から情報を受け取り、それを感情やストレス反応として処理しているのです。

腸が第二の脳と呼ばれる理由、ネガティブは“心が弱い”せいではない

4.思考や感情を左右する物質が腸で作られている

私たちの気分や感情・考え方には、セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリン・GABA・メラトニンなどの「神経伝達物質」が深く関わっています。

これらは「脳で作られている」と思われがちですが、腸もこれらの生成や分泌に関わっています。

中でも、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの約90%は腸で作られていることがわかっています。

腸で作られたセロトニンは、直接脳に届くわけではありませんが、迷走神経やホルモン、免疫の仕組みを通じて、間接的に脳に影響を与えることが知られています。

腸はただ食べ物を消化するだけの場所ではなく、心の健康や気分を支える重要な臓器でもあるのです。

5.腸は免疫システムにも影響を与える

腸は、体の中でも特に重要な免疫の拠点です。

体内に存在する免疫細胞のおよそ70%が腸に集まっているといわれています。

その理由は、腸は毎日、体の外から食べ物や飲み物と一緒に入ってくる細菌や異物と最前線で向き合っている場所だからです。

腸は、体にとって必要なものは取り込み、危険なものが入ってきた場合には、下痢や嘔吐といった反応で外に出そうとします。

これは体を守るための、とても大切な防御反応です。

さらに、腸内環境が乱れると免疫バランスが崩れ、慢性的な炎症が起こりやすくなることもわかってきています。

こうした炎症は、体の不調だけでなく、気分や心の状態にも影響する可能性があります。

腸を整えることは、体を守る免疫システムを支えることにもつながっています。

ネガティブの原因はあなたではない

ここまで読んでくださったあなたはもう気づいているかもしれませんが、理由のない不安を感じる日があっても、それは“心が弱いから”でも、”年齢のせい”でも、”性格のせい”でもありません。

ただ、腸が疲れているサインが、気分として表れているだけかもしれません。

そうだとしたら、食事の仕方を少し変えるだけで、前向きな気持ちや疲れにくさを手に入れることができるはずです。

食事を変えると笑顔が増える?!

腸と脳の関係についてはまだわかっていないこともたくさんありますが、食事と心の健康の関係は実際の研究でも示されています。

大規模な臨床研究では、うつ症状のある人が地中海式の食事(野菜・魚・豆・オリーブオイル中心)に変えたところ、約3分の1の人が数か月で症状が消えたという結果が報告されています。

また、発酵食品を取り入れることで、気分が前向きになる、疲れにくくなる、頭がすっきりする(ブレインフォグの改善)といった変化が、数週間で見られた例もあります。

腸が第二の脳と呼ばれる理由、ネガティブは“心が弱い”せいではない

腸から心を整えよう

腸内環境を整えることは、心が安定しやすい土台をつくることです。

完璧な食事や習慣を目指す必要はありません。

例えば、

  • 食物繊維や発酵食品を少し意識する
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 素材に近い形の食材を選び、超加工食品の摂取を減らす
  • しっかり休む

この中からまずひとつ、それができたらもうひとつ、少しづつできることを増やしてみませんか?

そんな小さな積み重ねが、心と体の両方をやさしく支えてくれます。

腸をいたわることは、これからの毎日を心地よく過ごすための、大切なセルフケアのひとつです。

具体的な食事しかたについては、次回の記事で詳しく書きますね。

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