【ホワイトニングのすすめ】種類、効果、おすすめ自宅ケアまですべて解説!

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踊る歯科衛生士 Takako

近年、歯の黄ばみを気にする人は増えてきました。

写真アプリやSNSが充実し、トレンド、憧れる芸能人などが身近になったことも理由の一つでしょう。

歯の黄ばみは、(ティース)ホワイトニングで白くすることができます。

「歯の黄ばみは気になるけど、ホワイトニングはやったことがないし、なんだか不安…」

そんな方のため、ホワイトニングについてまとめてみました。

日本では3年以上も続いたマスク生活ですが、この春!緩和が始まりましたね。

きらめく季節、笑顔に自信が持てるよう、歯のホワイトニングにトライしてみませんか??

歯のホワイトニングとは?

ホワイトニングは、専用の薬液を歯の表面に塗り、その反応によって歯を白くする方法です。

基本的には神経の存在する、健康な歯に対して行うものです。

簡単に言うと歯のブリーチで、天然の歯を削ることはありません。

また、歯の表面にステインや歯石が付着している場合は、施術前に歯のクリーニングを受けた方がよいでしょう。

黄ばみの原因は?

黄ばみの原因となりやすいのは、ポリフェノールを多く含む食品や色の濃い食べ物、飲み物などです。助長しやすいのはヨーグルトや柑橘類などと言われています。

またタバコのヤニも黄ばみやすい原因の一つです。

【ホワイトニングのすすめ】種類、効果、おすすめ自宅ケアまですべて解説!

ホワイトニングの種類

ホワイトニングと一言で言いますが、その方法や使用する材料は様々です。

1. オフィスホワイトニング

歯医者さんで、短時間で白くすることができます。ホワイトニングの専用薬液を歯に塗布した後、専用の光を当てて反応を促します。

基本的に手順は一緒でも、それぞれの医院で使用している薬液は数種類あります。

一般的には施述直後から数日は飲食に制限が設けられるものが多いです。

その期間、歯はミネラルや水分を吸収しやすく、それと同時に飲食物の色素も入りやすい状態だからです。

しかし一方で、予防もできると話題の「ポリリン酸ナトリウム」を扱う歯科医院も増えてきました。こちらの材料を使ったホワイトニングでは、材料の特性により、施術後の食事制限を設ける必要がありません。

歯医者さんと相談しながらゴールの色や、ホワイトニングを受ける頻度を決めることができます。

2. ホームホワイトニング

一人一人の歯にあった、ホワイトニング用の歯型トレー(マウスピース)を歯医者さんで作ります。

マウスピース(と薬液)は購入し、自宅に持ち帰ります。

自分で薬液をマウスピースに流し入れ、歯に装着します。

歯医者さんからアドバイスを受けつつ、ご自身の様子で自由に使用頻度を調整できます。

3. その他ホワイトニング

薬局などでホワイトニング用の薬液を購入し、付属の既製トレー(マウスピース)に薬液を流し入れ、装着する方法もあります。

近年では、インカウンターホワイトニングなどとも言われるようです。

また、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用するという方法もあります。

こちらはご自身の判断にて薬店で購入したものですので、市販薬です。使用方法などについて歯医者さんからのアドバイスは特にありません。

1回でどれだけ白くなる?白さはどのくらい続くの

「歯が白くなる!」というイメージが先行し、一回で雪のような白さが手に入ると思われる方も少なくないでしょう。

しかし反応のスピードは歯の質や状態によりそれぞれです。

1度でイメージ通りの白さになる方もいれば、そうではない方もいます。

白くなるというより、元々のご自身の歯の白さを“徐々に”取り戻していく感覚で始めてみてください。

長年の経験から見て、オフィスホワイトニングの場合、少なくとも3回程度行うと満足する方が多いでしょう。

ホームホワイトニングの場合は、週4日以上で2週間以上続けた頃に、効果を感じられるようです。

いずれにしても、ホワイトニング効果は永久ではありません。

納得のいく白さを手に入れても、色戻りを感じたら、どのホワイトニング方法も、繰り返し行うことができます。

ホワイトニングの副反応やデメリット

副反応

ホワイトニング中、あるいはその後に副反応として、歯がしみることがあります。

というと、怖くなる方もいるかもしれませんが、多くの場合は一時的な知覚過敏です。長くても48時間(2日程度)以内にはなくなります。

歯科医院での施術や、購入したキットであれば副作用に対して相談もできるので、不安も和らぐでしょう。

ホワイトニングがしみる理由

理由① 歯の傷

ホワイトニング剤が染みてしまう一つの原因には、もともとの歯の傷が関係しています。

人間の歯は三層になっています。

ところが長年使っている間に、痛みを感じない歯の表面(エナメル質)だけがすり減り、部分的に歯の神経に近い場所(象牙質)が出てきます。

または表面部分からクラックという、目には見えないヒビが象牙質まで入ることがあります。

そのような場所は薬剤が浸透しやすくなります。神経が感知すると、歯がしみてしまいます。

しかしこれらはミクロン単位での話です。定期的に検診を受けており、日常的に不都合がなければ、そのまま過ごしても良いでしょう。

ただしホワイトニング中など、日常的に使わない材料を使う特別なタイミングでは、しみてしまう場合もあります。

合わない(痛みが我慢できない)と思ったら、無理をせず諦める事も大切です。

理由② 海外製品との違い

歯にクラックやすり減りがなくても、ホワイトニング剤はしみてしまうことがあります。

ホワイトニング製品が国内製品か、海外製品かで、商品によっては成分や濃度に違いがあります。

日本人の歯の表面(エナメル質)は、欧米人に比べて基本的に薄いと言われています。

欧米で製造されたホワイトニング剤は有効成分の濃度が濃かったり、(ホワイトニング用の)歯磨き粉には、厚生労働省が日本で添加を認めていない成分が使われています。

国内では、強力な有効成分は歯科医の立ち合いがある、オフィスホワイトニング専用です。(過酸化水素水や過ほう酸ナトリウムなど)

お土産で、海外製の歯磨き粉をいただいた経験がある方もいるかもしれません。

ご自身の歯との相性もありますが、ホワイトニング大国のアメリカの製品は、特に注意が必要かもしれませんね。

〈アメリカ製・日本でも人気のホワイトニング歯磨き粉の一例〉

①コルゲート・・・アジア圏で販売される商品には過酸化水素水を添加していません。それでも十分ホワイトニング効果はある様です。

②スーパースマイル・・・こちらも、①同様に、日本国内で販売されるものには漂白成分は入っていません。

③クレスト・・・歯磨き剤だけでなく、ホワイトニングテープと呼ばれる、歯に直接貼り付けるタイプも!ただし、強い漂白成分が入っており、日本人の歯には不向きな様です。

④トムズオブメイン・・・天然成分のみで作った、ホワイトニング用の歯磨き剤。もちろん漂白成分も入っていません。(他にグルテン、人工香料、着色料、保存料、動物由来成分、フッ素がフリーです)

ホワイトニングのデメリット

ホワイトニングによるデメリットは、前歯に治療で詰め物や被せ物をしている場合です。

治療した部分は材質にもよりますが、ホワイトニング効果はほとんどでません。

となればホワイトニング後には、その1本が濃く目立ち、コントラストがはっきり出てしまうこともあります。

色のコントラストが強く、治療した歯が気になる場合は、ドクターに再治療を相談してみるのも一つです。

歯科衛生士オススメのホームケア

歯が黄ばむ原因は、大まかに2通りあります。

1. 飲食や喫煙によるもの

2. 加齢によって3層構造の歯の表面が減り、色の濃い内部が透ける

加齢原因を防ぐのは簡単には難しいですが、普段からの飲食や喫煙においては、コントロールすることができます。

ポリフェノールが多く含まれる食品や、色の濃い飲食物は歯に沈着し、歯の色を濃くしてしまいます。

また、食事をした後に歯を磨く習慣がないと、歯の表面はさらに汚れがつきやすくなってしまいます。

歯の黄ばみだけに注目すれば、超音波ブラシもオススメです!

(虫歯・歯周病など予防全て網羅する意味では、個人的には手磨き併用が良いと考えます。)

喫煙は出来るだけ減らし、喫煙後は口をすすぎましょう。

ホームケアではありませんが、定期的な歯科医院でのクリーニングも美しい歯を保つために、大切なケアの一つです。

ホワイトニング効果があっても避けた方が良いこと

硬い毛の歯ブラシ、強い研磨剤入りの歯磨き粉

歯の黄ばみを落とそうと、毛の硬い歯ブラシを使わないようにしましょう

毎日2~3回 人生分の歯磨き。単純に考えても、どれだけ歯の表面が削られてしまうのか不安になりますよね。

汚れもますます、つきやすい状態になってしまいます。

また粒子の粗い歯磨き粉も日常的に使い続けることで、知覚過敏を招く事もあります

こちらも長期にわたる使用は避けた方が良いでしょう。

メラミンスポンジで汚れをこすり取る

メラミンスポンジで歯の表面を擦ることも控えましょう。

これは歯科衛生士ながら、お恥ずかしい私の失敗談としてお伝えします。

歯の表面の汚れはメラミンスポンジで落ちるのか?

実験で自分の歯の汚れを擦って使ってみました。その結果…

より擦った部分に汚れがつきやすくなりました。

あとで調べてみると、元々、メラミンスポンジは歯のような凸凹な表面との相性は良くないそうです。

私は一時的な使用でしたが、よく知らずに長期使用していたら歯を傷つけていたことでしょう。みなさまも歯への使用は避けましょう!

歯の知識を持ち得ない人からのアドバイス

さて近年は、エステなどで歯のホワイトニングをうたうサロンもあります。

セルフホワイトニングという手法でスタッフの方がアドバイスのみを行い、ご自分で薬液塗布を行えるサロンもあるようです。

歯科医院で受けるよりリーズナブルなので、つい手を出してしまいがちですが、日本の法律において、歯の知識を持ち得ない人物(歯科医師・歯科衛生士の国家資格を持たない人物)が他人の歯に薬液を塗ったり、アドバイスをしたりすることは認められていません。

歯科医院ではホワイトニングを行う際、対象の歯が健康であるか、どういった治療がされているかなど、事前チェックをします。その上で施術が可能かどうか判断します。

ところが、歯の知識を持ち得ない人物から施術を受け、何かトラブルがあった時、頼れる場所はあるのでしょうか??

歯科医院に行ってください。と言われるかもしれませんが、医院側も詳細把握できない材料や施術において対応、治療はしかねます…。

歯もご自分の体の一部です。「安すぎるものにはそれなりの何かがある!」高いものが正解とは言いませんが、私はそれを忘れずに、自分自身を大切に扱うことが第一だと考えています。

まずは相場を知ること、そして信頼できる場所なのかどうかは自分の意思で判断しましょう。

口コミは参考程度にして、あなたの判断を優先してください。

歯のホワイトニンングとエシカルについて

いかがでしたか。様々な方法がある、ホワイトニングは意外と奥深く、長い話はつきません。

歯科材料は化学的な材料も少なくなく、ホワイトニング材料もその一つです。

自分にも環境にも優しいものを求める時代ですが、現代に生きている以上、衣食住の全てにおいて、まるっと自然の中に身を置くことは不可能に近いものです。

オシャレしたい、社会性をつなぎたい、美味しいスイーツが食べたい、忙しい1日のどこかは時短したい…

そんな生活の中で、ヘルシーに生きるため、自分の中で「化学的でもこれはOK、でもここはNGとしよう。」など、当たりをつけ選択していくことも大切だと感じます。

こだわりすぎて、精神的に疲れたり、自分を責めることは正解ではありません。そしてその選択肢はもちろん、一人一人違っていいこと。

WHOの定義する健康は、精神的や社会的(コミュニケーション)にも良好であることが含まれています。

お話が少しズレましたが、今回はホワイトニングについて解説しました。

ホワイトニングをやってみたい!あるいは、自分にはどんな方法が合っているのか知れた!

少しでも、参考になっていれば幸いです。

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