みなさんには、お気に入りの日焼け止めはありますか?その使い心地に満足していますか?
今使っている日焼け止めに、健康や環境に害を及ぼす危険な化学物質は入っていませんか?
紫外線が一番強い時間帯は午前10時から午後4時ごろまで。 普段、外での用事を済ませる時間帯と思いっきり被っています…
実は私は大の面倒臭がり屋です。 ナチュラルヘルス業界で働き始めてから日焼け止めに対する色々な意見に触れたこともあり、普段から抗酸化物質を含む食材をたっぷりとっているし、毎朝カカイオイルをつけているからきっと大丈夫と自分に言い訳をし、去年は日焼け止め対策をしっかりしていませんでした。
思い出した時は日陰を歩いたり、信号を待ちの時は電信柱の影に入ろうとしてみたり(笑)、気休めにベースボールキャップを被ったりしていたけれど、スーパーモデルのような小顔や細長い体は持ち合わせていないので、もちろん電柱の影には収まらないし、ベースボールキャップではおでこしか守れません。
こんがり焼けた肌も好き。だけど、避けることのできるダメージは避けて、体は大切にしたい。
肌が白くてキメも細かい友達が揃って、「化粧はしなくても絶対に日焼け止めを塗る」と言うのを聞き、今年は日焼け止めをしっかり使うことにしました。 使うなら、肌にも環境にも良いものを使いたい!きっとこれを読んでくださっている皆さんの多くも、同じように感じているのではないでしょうか?
しかし、日焼け止めの種類がありすぎて、何を基準に選んで良いかわからないですよね。
わたしが日焼け止めを選ぶポイントは以下です↓
☆ケミカルでなくミネラルを使われているもの(紫外線吸収剤不使用)
☆ナノ化されていない酸化亜鉛が使われているもの
☆危険な化学物質が入っていないもの
☆クリーム状のもの
☆UVAとUVBの両方から守ってくれるもの
日焼け止めは大きく分けると、ケミカルサンスクリーンとノンケミカル日焼け止め(ミネラルサンスクリーン)に分けられます。
ケミカルサンスクリーン
ケミカルサンスクリーンは一般的なドラックストアなどで手に入り、紫外線吸収剤という化学合成された成分を使って紫外線をブロックしています。紫外線吸収剤は紫外線を吸収し、化学反応を起こし、熱や赤外線に変えて放出します。使い心地も良く、紫外線をブロックする効果も高いのですが、化学反応により発生する物質が肌への刺激になる場合があります。UVBを遮断する力は強いですが、UVAを遮断する効果は低いという弱点もあります。 紫外線吸収剤の例(避けたいもの): t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オキシベンゾン-3
ノンケミカル日焼け止め(ミネラルサンスクリーン)
ノンケミカル日焼け止め(ミネラルサンスクリーン)は紫外線散乱剤を使っており、その成分は天然のものが多いです。良く使われている成分は、酸化亜鉛や酸化チタンで、UVAとUVBを両方とも遮断するのに優れています。紫外線を吸収せずに跳ね返すので、肌への負担が少なく済みます。昔は種類も少なく、肌が真っ白になったり、べとついたりするものが多かったようです。ここ数年で種類が一気に増え、最近は、使用感が良いものが増えてきました。 さらに、ハワイでは2021年から、珊瑚礁に害を与える紫外線吸収剤のオキシベンゾンやオクチノキサートが入っている日焼け止めの販売や流通が禁止になります。 肌の刺激や環境のことを考えると、ノンケミカル日焼け止めを使うのが良さそうです。
ノンケミカル日焼け止めの選び方
ナノ化してないミネラルを使用しているもの
ノンケミカル日焼け止めの中でも、白塗りを防ぐ為にナノ化(肌に浸透する用に細かい粒子にした)されたミネラルが使われたものがあります。こうした製品は、見た目を良くしてくれますが、まだ安全性がはっきりとしていません。安全だと証明されるまでは、ノンナノ(ナノ化されていない)ノンケミカル日焼け止めを使うことをお勧めします。
紫外線散乱剤にコーティングがしてあるもの
紫外線散乱剤にコーティングがしてあるものが肌に優しいです。酸化亜鉛や酸化チタンなどの紫外線散乱剤は、紫外線に当たることで活性酸素を発生させます。活性酸素は体を錆びさせる、老化減少などを起こす物質です。この活性酸素が直接肌に触れないように、紫外線散乱剤をコーティーングしてある日焼け止めはを使うことで、活性酸素から肌を守ることができます。それだけでなく、このコーティングは日焼け止めの伸びを良くし、落としにくくもしてくれます。 紫外線散乱剤のコーティングでよく使われているもの: [避けたいもの:石油由来系] 合成ポリマー、シリコン [入っていると良い成分:ナチュラル系] 水酸化アルミニウム、ステアリン酸(脂肪酸コーティング)、アミノ酸由来コーティングなど
クリーム状のもの
スプレーは手の届きにくい部分にも付けやすいですが、日焼け止めに入っているミネラルを口から吸い込みやすいです。ミネラルを口で吸ってしまった時の安全性はしっかりと保証されていなく、日焼け止めを肌につけた時よりも吸い込んだ場合の方が体への影響は大きです。安全性が証明されるまでは避けることをお勧めします。
UVAとUVBの両方から守ってくれるものでSPF30のものを選びましょう
ブロードスペクトラムと書いてあったり、日本の製品であったらSPFの値だけでなくPAが表示されてあるものがUVAとUVBの両方からのダメージを減らしてくれる日焼け止めです。SPFの数値が高いから日焼け止めの効果が高いとは限りません。また、SPF値の高い日焼け止めは肌への負担が大きくなります。SPFの高さよりも、使う量と付け直す頻度が大切です。
日焼け止めを選ぶ前に知りたい、UVAとUVBの違い
UVAとUVBは波長の長さが違います。UVAの方がUVBより波長が長いです。
波長が短いほど生物に対する影響が強く、波長が長いほど皮膚の深くに入り込みます。
UVAは雲や窓ガラスなどを通過するので、地上に届き易く、曇りの日でも降り注いでいます。UVBを大量に浴びた時のように肌が赤くなったり皮が剥けたりしなくても、肌の奥まで入り込みダメージを与え肌の弾力を奪い、しわやたるみなどの原因となります。
日にあたって肌が炎症で赤くなるのは、UVBの仕業です。この炎症に対する体の反応で、肌が黒くなったり、シミやそばかすができます。また、細胞の核内にあるDNAに直接吸収されてDNAに傷をつけ、細胞を殺してしまいます。 シミ、しわ、皮膚癌などはUVBの影響が強いですが、肌の奥まで入り込みダメージを与えるUVAの影響も無視できません。
参考https://anessa.shiseido.co.jp/shigaisen/uva_uvb/
日焼けなどによってわかり易く体に現れやすいUVBのダメージも怖いけれど、目に見えるから気をつける人は多い。もっと意識するべきなのは、なかなか変化が見えづらいけれど毎日少しづつ影響を受けているかもしれないUVAの方かもしれません。
SPFとは?
SPFとは、UVBによるダメージを防ぐものです。
SPF15の日焼け止めは、もしあなたの肌が通常10分で赤くなったり痛みを感じる場合、正しい量をつけることで、赤くなったり痛みを感じるまでの時間を15倍伸ばしてくれます。しかし、これはあくまでも見積もりなので、個人差、その日の体調、環境によっても大きく変わります。5分でUVBによるダメージを受ける人も入れば、30分経つまで影響を受けない人もいます。汗を全くかかない人とよく汗をかく人でも、日焼け止めの効果は変わってきます。
ミネラル日焼け止めの正しい使い方
どれくらいの量をどれくらいの頻度でつければいい?
紫外線を防ぐ効果は、ケミカルサンスクリーンは化学反応で弱くなり、ノンケミカル日焼け止め(ミネラルサンスクリーン)は汗などで落ちやすいため、どちらとも頻繁に塗り直す必要があります。
実は、十分な量の日焼け止めを使っている人は少ないと言われています。
多くの人は使用するべき量の4分の1ほどしか使っていません。その量の日焼け止めでは、日焼け止めの効果は20分の1に落ちてしまいます。 それではどれくらいの日焼け止めをつければいいかというと、液体状のものであったら大体500円玉1枚分の量です。結構な量ですよね。また、時間が経つと皮脂や汗によってどんどん落ちてしまうので、2〜3時間ごとに塗り直す必要があります。
わたしのおすすめの日焼け止めはこちら
▶︎ちょっと出かける時にさっと付けれるノンケミカルBBクリーム[SPF30]
▶︎ベタつかず白浮きしないDermaEノンケミカル日焼け止め
ノンケミカル日焼け止めの選び方、使用方法のまとめ
– 日焼け止めを選ぶ時は、酸化亜鉛や酸化チタンなどのミネラルベースのノンケミカル日焼け止め(ミネラルサンスクリーン)で、ミネラルがナノ化されていないもの、UVAとUVB両方から肌を守ってくれるブロードスペクトラムのもの、SPF30のものを選びましょう。
– 日焼け止めの効果を得るために、外出する30分前に、少し多いかなと思うくらいの量を塗ります。 顔だけで500円玉1枚分ほどの量の日焼け止めを使いきるのが目安です。
– 首の後ろや胸元も忘れずに塗りましょう。
– 日焼け止めは時間が経つにつれ落ちてくるので、2〜3時間ごとに塗りなおしましょう。
参考
–https://www.dermatol.or.jp/qa/qa2/q03.html
-「素肌美人になれる正しいスキンケア事典」
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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