この記事を書いた人
ホリスティック栄養士 Eriko
日本が睡眠不足の国だということを知っていますか?日本人の平均睡眠時間は、世界のランキングで常に下の方。このブログを読んでくださっている方の中にも、睡眠をついつい後回しにしてしまっている方がいるのではないでしょうか。
寝ている間も体は働いている
寝ている間、脳も含め私たちの体全体が休んでいると考えていた方もいるかも知れません。私も以前は、寝ている間に体は、呼吸などの生きるのに必要最小限の活動を除き、スイッチを切った電化製品のように活動を止めていると思っていました。
確かに、睡眠中に脳と体はしっかり休みをとっています。私たちは寝ている間、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」という2種類の睡眠を交互に繰り返しています。ノンレム睡眠は脳の休息、レム睡眠は体の休息のためにあると考えられています。
しかし、睡眠はただ脳と体が交互に休息をとるためだけのものではありません。寝ている間にも、体のあらゆる場所ではさまざまな大切な作業が行われています。
睡眠中に体の中では、こんなことが行われています。
●毒素の排出
●免疫システムの活性化
●ホルモンの分泌
●新しい組織の生成
忙しい、やりたいことがあるからと睡眠を後回しにしていたら、病気になりやすくなったり、老けやすくなったり、ホルモンバランスの乱れにより疲れやすく太りやすくなったり、髪や爪、肌などの見た目にも影響が出てきてしまいます。
そして、上記に加えて睡眠中に行われている活動に「記憶の定着と消去」があります。
ネガティブな感情は寝ている間に消される
体が休んでいるレム睡眠中に、新しい情報がすでにある記憶や経験と関連づけられ、思い出す作業がスムーズにいくように記憶が整理されます。
脳が休んでいるノンレム睡眠中には、新しく学んだ技能などが記憶されます。また、新しい記憶が過去の記憶と結びつけられます。嫌な記憶が消去されるのも、ノンレム睡眠中です。
ネガティブな感情が頭の中にあると、ついついそれが頭から離れず、寝れなくなってしまうなんてことはありませんか?
でも、こんな時こそ良質な睡眠がとても大切。睡眠の質が下がるとホルモンバランスも崩れるので、感情のコントロールがさらに難しくなり、負のサイクルに飲まれてしまう可能性もあります。良質な睡眠で嫌な記憶を消し、感情コントロールのしやすい体を保つことで、より早く嫌な出来事から自分を解放することができます。
そうとわかっても、負の感情の力を上手く頭から消すのは難しいです。特に、不安や心配などのネガティブな感情は、夜になると倍増しがちです。寝る前に負の感情をできるだけ小さくし、眠りにつきやすくなるように、次のことをやってみてください。
今日からできる!睡眠の質を上げる5つの方法
●寝る2時間前にケータイなどの電子機器の電源を消す
電子機器が発するブルーライトは、眠りを誘うメラトニンというホルモンの分泌を抑制してしまいます。メラトニンは夜になると、眠気を誘い、睡眠の質を整えてくれるホルモンです。メラトニンは、毒素の排出や活性酸素の除去にも欠かせません。
●ベットルームを整理整頓し、静かで居心地の良い空間にする
散らかった部屋では、心からリラックスできません。睡眠の質を整えるためには、ベットルームを整えることも大切です。リラックスできる空間にするために、部屋を片付けるだけでなく、余計なものを置かないようにし、観葉植物を飾ったり、寝具の色や質感を見直して、快眠できる部屋をつくってみてください。
●ラベンダーや好みの精油などを利用し、心を落ち着かせる
ラベンダーなどの、心を落ち着かせてくれる香りを利用するのも良いです。ディフューザーを利用したり、ディフューザーがなければ、ティッシュに精油を数滴垂らし他ものを枕元に置いても良いです。睡眠に良いと言われている香りでも、自分が好きな香りでなければ、逆にストレスになってしまうこともあります。この香りを嗅ぐとほっとする、そんな香りを見つけましょう。
●感情を紙に書き出す
どんなリラックスグッツも役に立たないほど、心が荒れている時もありますよね。そんな時は、感情や何が嫌なのかを書き出してみると良いかも知れません。書き終わったら、紙をビリビリに破ってゴミ箱に捨てましょう。騙されたと思ってやってみてください。
●瞑想する
瞑想することで、眠りを妨げている不安などのストレスに上手く向き合う助けをしてくれます。
Arisaは、日中に瞑想をすることで、思考と自分の関係を整えることができ、夜眠りにつきやすくなると話しています。
ストレスや不安に強くなる!自律神経のバランスを整える方法を身につけよう
心が弱っている時、不安や怒りに飲み込まれそうになった時、どうしても”ネガティブ”に意識が向いてしまいがちです。そうすると、不安や怒りがどんどん大きくなっていく。負のサイクルに落ち入りいらないためには、その日に起きた嫌なことを睡眠でリセットするのが大切!
心配事の9割は実際には起こらないとも言われています。
ネガティブな感情と向き合ったり、失敗を振り返ることも時には大切です。
でも、過ぎてしまったことや起きる確率の少ないことに、いつまでもエネルギーを使っていたらもったいない。
人生は限られているから、できるだけ多くの時間を笑顔で穏やかに過ごしたいですよね。
普段から、良質な睡眠をとれるように食事、生活習慣、生活環境を整えて、負の感情はその日のうちにリセットを習慣にしませんか。
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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