この記事を書いた人
ホリスティック栄養士 Eriko
腹八分目で食事をやめることが健康に良いことはわかっているけど、ついつい食べ過ぎてしまう。お腹いっぱい食べても、食後のデザートがやめられない。お腹が空いているわけではないのに、間食するのが習慣になっている。つい食べ過ぎてしまうのは自分の意思の弱さだ、と自分を責めていませんか?
もしかしたら、ついつい食べ過ぎてしまうのは、体のバランスが崩れていたり、体が一生懸命バランスを取り戻そうとしているからかもしれません。自分を責めるのはもうやめて、つい食べ過ぎてしまったらその原因を考えてみましょう。
つい食べ過ぎてしまうのは、こんなことが原因かもしれません。
栄養バランスが崩れている
何かの栄養素が足りていない時、食べても食べても体は満足しません。現代人は糖質や脂質の摂取量が多く、たんぱく質や食物繊維、ミネラルやビタミンが不足しがちです。
消化のしやすいパンやごはん、麺類などの糖質中心の食事では、満腹感が長続きせず、間食に手が伸びる原因となります。パンやごはん、麺類などを食べる時は、主食の量を少し減らして肉、魚、豆類などのたんぱく質源を足しましょう。
食物繊維は少し前までは、便通を良くする働きがあることくらいでしか知られていませんでした。しかし、余分な脂質や糖質の吸収を減らしたり、腸内で善玉菌のエネルギー源となり腸内環境を整える働きがあり、体のバランスを整え、さまざまな病気を防ぐ助けをしてくれていることが明らかになってきました。
食物繊維の摂取量を増やすには、以下のことを意識してみてください。
・野菜、きのこ、海藻類をしっかりとる
・できるだけ精製されていない食材、あまり加工されていない自然に近い形の食材を選ぶ
例えば、
小麦粉よりも全粒粉、白米よりも分つき米を選んだり、白米に雑穀米や豆類を足したり、主食を芋類やオーツ麦などの食物繊維量の多いものに置き換えるのもおすすめです。
私は、食事に食物繊維を少し足したい時のために、乾燥わかめや干し椎茸、切り干し大根を常備しています。お湯で戻すだけで食べられるので、職場や外出先に持っていってスープに入れたしても良いです。
いろいろな種類のできる限り加工されていない食材をシンプルな調理法で食べることで、ミネラルやビタミンの摂取量を上げることができます。栄養価が高く、味や香りも良い季節の食材を積極的に取り入れてみてください。
早食い
食事をとってから満腹感を感じるまでに、少し時間がかかります。ゆっくり良く噛んで食べることで、満腹感を感じる前に食べ過ぎるのを防ぐことができます。
また、噛むという行為、そして唾液に含まれる消化酵素により、食べ物が物理的にも科学的にも細かくなり栄養素の消化吸収もしやすくなります。良く噛むことで、口周りの筋肉も鍛えられて、顎もシュッとするかもしれません笑
慢性的なストレス
ストレスを感じると食欲が落ちることもありますが、慢性的なストレス下では食欲が増加しやすいです。慢性的なストレスは、ストレスホルモンコルチゾールの分泌量を増やします。コルチゾールには、体がストレスから回復できるように食欲を促す働きがあります。
普段から、運動、瞑想、自然に触れる時間、趣味を楽しんだり、大切な人たちと過ごす時間を大切にして、ストレスをためないようにすることも、食べ過ぎの予防に繋がります。
そして、ストレスマネージメントには、腸内環境を整えるのもとても大切。腸内細菌は感情や記憶力、ストレスなどに影響を与えるホルモンや神経伝達物質をつくり出しています。腸内環境が崩れると、イライラや不安を感じやすくなったり、ストレスを感じやすくなります。いろいろな種類の発酵食品や、善玉菌のエネルギー源となる食物繊維を毎日とるようにしましょう。
睡眠不足
睡眠の質が落ちると、満腹感を知らせるホルモン「レプチン」の量が減り、空腹感を知らせるホルモン「グレリン」の量が増えます。良く寝れなかった日は、食べても満足感を得られなくなります。
また、良質な睡眠を得られていない時私たちの体は、糖質や脂質が多く、質の悪いファーストフードや甘いお菓子、精製食品などを欲しがちです。
食べ過ぎた後、食べ過ぎた自分を責めて、食べる量を極端に減らしたり、運動量を増やしたりしていませんか?一時的に食事の量を調整しても、根本的な問題を解決しなければまた同じことを繰り返してしまいます。
食べ過ぎてしまったら、人間だからそんな時もある、とそんな自分も優しく認めてあげましょう。そして、食べ過ぎてしまった原因を見つけて、食生活や生活習慣を改善してみてください。からだのバランスが整っていると、自然と腹八分目で満足できるようになり、間食が必要なくなります。
時々、からだのバランスが崩れて食べ過ぎてしまう日があっても、それが「食生活や生活習慣が崩れているよ」というからだがからのメッセージだと気づくことができ、すぐに体のバランスを整えることに意識を向けれれば、また適量の食事で満足できるようになります。
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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