この記事を書いた人
フリーランス同時通訳者・ケント大学院医学翻訳コースの非常勤講師
Risako
前回「ヨガにまつわるあれこれ」について書かせていただきましたが、今回は少し心の内面に目を向けたいと思います。私の住むカリフォルニアでは、ここ1年コロナウィルス、人種差別問題、気候問題と次々と災難に襲われ、一言でいうと「不運」が続いています。このような「不運」や「不幸」を、どうやって乗り越えるかについて考えていきましょう。
1、笑顔
私達は、皆生まれながらにして笑顔を持っています。笑顔の似合わない人はいないですよね。私はヨガ指導中に、「笑いなさい。あなたは心が綺麗なんだから」と師匠からダメだしをもらいました。正直、笑顔が綺麗だからといって心が綺麗なのかどうかはわかりません。でも、笑顔に人は惹きつけられ、「笑う門には福来たる」とも言います。何より自分自身のためにあえて笑顔を作る事で、今いる状況を前向きに捉える考えにシフトしていきます。
2.怒りとうまく向き合う
作家のエックハルト・トールさんは『パワー・オブ・ナウ』という本の中で、「怒りを無意識に心の中に秘めている人ほど、周囲の人から言われもない理由で攻撃を受けやすい」と書いています。
私は「怒り」という感情は、必ずしも悪いものではないと思います。怒りをエネルギーにして、自分を変革する事もできるからです。だから、辛いことがあってどうしようもない「怒り」が生まれたら、日記などで自分自身の怒りを言葉にして認識化します。
あくまで反省とか人への攻撃という目的ではなく、自分自身の心を整理するために。「この怒りはどこから来ているんだろう?」と、傷心や落胆など怒りの原因を見つけ、怒りをうまくコントロールすることが成功への要因なのかもしれません。
3.悲しい時は泣く
涙には浄化作用があるといわれます。日々、失恋して傷心する事もあれば、ニュースで心が重たくなる時もあります。そんな些細な事件や出来事だと、自分の心の悲しみを無視したまま1日を過ごす事もあります。そんな時こそ、「涙を流してみる」ことをオススメします。5分でもよいから、一人きりになって子供に戻ったように泣いてみると、自分が理由もなく悲しいんだと改めて認識できるからです。男性の方ではなかなか難しいかもしれませんが、少しだけ涙を流すだけでも安心した気持ちになれます。
4.寝る
悲しい記憶も人間の脳はいつか忘れるものだと言いますが、それには時間が必要です。どうしようもなく不幸で、ヨガや瞑想だけでは疲れた心が安らかにならない場合、早めに寝てください。人によっては(私も含めて)、寝ている間にみる夢で心が整理される事もあるのです。夢を見ない人(覚えていない人)でも、眠りは次へのエネルギーの補充につながります。最近は不眠症の人が増えていたり、睡眠の力が疎かにされがちですが、睡眠でリセットできる面もあることを忘れないでくださいね。
5.運動やヨガをする
以前、ありささんが「運動」は「運を動かす」とヨガセッション中におっしゃっていましたね。運動により、脳から幸せを感じるホルモンであるドーパミンが放出されるそうですが、心と体はつながっています。誰でも運動をする事で体は喜び、止まっていた思考から離れることができると思います。ヨガに対しても、「私は硬いから」とか「ヨガは女性のものだから」とか「ヨガは精神的なものだから」と毛嫌いされる声も聞くことがありますが、まずは自分の体を動かしてみて、少しでも心が軽くしてみましょう。
6. 人と比べない
これが一番難しいかもしれないけれど、自分の状況を人と比べない事です。人生には思い通りにいかない事だらけで、時には行き止まりを感じる事もあります。ただ、多くの場合「人に何を思われるか」「人より成功しなきゃ」という思いが、自分をがんじがらめにしています。人との違いを楽しみ、「ついていない」状況を受け入れると、自然と「運」がやってくるのかなと思います。
いかがでしたか?上記はあくまでご参考までで、「運」の変え方は人それぞれでしょう。自分の努力だけではどうにもならない事を「不運」「不幸」ではなく、「変革へのチャンス」と心の持ち様を変えていく事が、「幸運」への第一歩になると思います。Good Luck!
南カリフォルニア在住。フリーランス同時通訳者・オハイオのケント大学院の医学翻訳コースの非常勤講師を務める傍ら、YogaWorksでRYT200修了。
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