少し前までは、脳は30歳くらいを超えたら退化していくものだと思われていました。
でも多くの研究の結果、脳は年齢に関係なく、経験によって新しい神経を成長させていくこと、変えていくことができる!!ということが明らかになっています。
この脳の能力を
Neuroplasticity(ニューロプラスティシティ、神経可塑性)
と呼びます。
私たちが毎日行っていることは、脳の中にその回路ができています。パソコンのようにプログラミングされているんです。
山の中をハイキングをすると、多くの人が通る箇所は、山道になっていくよね。
それと一緒。
例えば、私は今、英語が毎日の日常にあるので、脳には英語の回路ができています。
(できていると信じたい。。笑)
もし、今後使わなくなったら、その回路はきっと薄くなっていきますし、
もしスペイン語を習い始めて、日常生活に使い出したらスペイン語の回路ができていきます。
次はスペイン語習いたいなぁ。
病気の症状の改善の時も同じです。
脳梗塞の患者さんのリハビリの時に、健全な手を固定して、麻痺した側の手を使わせる場合があります。
最初は全く使えないのですが、徐々に徐々に脳に麻痺側を使っていく回路ができていきます。
子供の弱視の治療もそうです。
良い方の目にアイパッチをして、弱い方の目で見させる訓練をさせます。
そうすると、徐々に脳に神経のコネクションができて、弱い方の目で見ることができるようになるわけです。
思考癖も同じ。
もし、何かあるごとに出てくる、無くしたい!と思っている思考。
それは生まれてからの環境、親との関係、友達、経験全てによってできていて、脳内にプログラミングされていて、時には、自分の意識よりふかーいところ、潜在意識にある場合がある。
実は、それって、何世代ものがプログラミングされてるらしいよ。。。
もううん10年もそうなわけだから、そのコネクションはとっても太いものになっている。だから気づかないと自動操縦のように自然にその思考にいってしまう。
だから新しい回路を脳に教えてあげて、その古い思考の癖の回路を使わなくすることが一番!
脳には常に新しい脳細胞が生まれています。
でもその脳細胞は全部が成長していかないそうです。
脳細胞を成長させていくには、綺麗なお花を育てるときに必要な土、栄養、肥料のように、脳細胞を育てる環境も大切なのです!
脳細胞が成長しやすい環境を作るために必要なこと
◆適切な栄養を摂る
脳の60%は脂肪で出来ています。だから良質な脂質を摂ることはとても大切です。
先日ご紹介した、地中海式ダイエットは脳にもとっても良い食事法です。オメガ3脂肪酸という不飽和脂肪酸が入ったオイルーブオイルやサーモン、ナッツなどは良い脂質なのですね。
もっと知りたい方はこちらのブログからご覧ください↓
【地中海式ダイエットから綺麗の秘密を盗もう!】
◆たくさんの酸素
酸素といえば、呼吸。呼吸といえばヨガです!
ヨガで体をほぐしていくことで、呼吸が細胞の隅々まで行きやすくなります。
またほぐすことで深い呼吸もしやすくなります。
◆BDNFと呼ばれるタンパク質
これはダイエットヨガ コースでもお話ししていますが、エクササイズ、筋トレの時に出される脳内物質です。脳をリセットする働きがあるのです。
だからエクササイズも、脳細胞を育てる環境としてとても必要なのです。
◆瞑想・ストレス減少
瞑想はリラックス効果だけではなく、脳をアクティブにさせることが多くの研究で証明されています。
脳細胞は成長もしますが、ストレスによって縮むのも早いです。
瞑想をして新しい回路を作り、ストレスと上手に対応していく力をつけることは大切です。
◆新しい言語を学ぶ、新しいことに挑戦していくこと
新しいことを学ぶことで、どんどん新しいコネクションもできてきます。
時にはコンフォートゾーンを抜け出していくことも、脳には良いのですね。
思考の癖も、自分でつけている制限も、どんどん変えていって自分でレベルアップしていけると思うとなんだかワクワクするね!
潜在意識の刷り込みを変えていくには、瞑想がいいんだって。
潜在意識と瞑想の科学的な関係は、また次回ご紹介します。
初心者でも超簡単にできる瞑想法はこちら。
ヨガ&瞑想インストラクター/Wellness To Go主宰
愛知医科大学を卒業後、医師として働き、語学留学をきっかけにカナダ、バンクーバーに移住を決意。バンクーバーでヨガや瞑想に出会い、マインドフルネスなライフスタイルに興味を持つようになる。医師、マッサージセラピストとしての経験を通し、体とマインドへの深い興味と理解を持ちながら、YouTubeチャンネル「Wellness To Go by Arisa」を通して、多くの人が幸せに自分らしく生きていく手段をシェアしている。チャンネル登録者数は18.8万人、毎週行なっているライブヨガレッスンは800人近くが参加する。著書「バンクーバー式ウェルネスヨガ」を通し、心と体に意識をむける習慣作りを多くの人に伝えている。
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