Takako
踊る歯科衛生士
「私、口呼吸やめられないな・・・」
無意識に口で息をしてしまい、こんな風に気づく人もいるでしょう。
口呼吸と聞いてピンと来る人もいれば、自覚なしにクセになっているかもしれません。
いずれにしても口呼吸は人間の身体にとって、デメリットが多い習慣です。
この記事では口呼吸がなぜ良くないのか?を解説しながら、その治し方や予防法もお伝えしていきます。
自分が口呼吸の習慣があるのかどうか?
まずは下のセクションでセルフチェックしてみてください。
①口呼吸の習慣のセルフチェック
まずは以下のように姿勢を整えてみてください。
1. 軽く椅子などに腰掛け、リラックス。
2. 上半身はまっすぐにする。
3. 口から一旦、息を吐き、吐き切ったら鼻から吸います。
(口が開いている人は)軽く口を閉じてください。
さて。今、あなたの舌はどの位置にありますか?
口内のどこかに触れていますか?
上顎ですか?前歯でしょうか?
上顎に舌が付いていない人は口呼吸をしている可能性が高いです。
(リラックスしてお口が閉じられている時↑)
呼吸と舌の筋肉には関連性があります。
詳しくは③で解説しています。
★赤丸のあたりに舌がついている
②そもそも呼吸とは?
私たちが無意識にする呼吸は、主に鼻呼吸と口呼吸があります。
この方法が違うだけで、人生の長期に渡り、多くのデメリットを生んでしまいます。
呼吸ってなに?と聞かれたら、あなたはどう答えるでしょう?
息を吸って吐く。漠然とそんなイメージかもしれません。しかし呼吸はもっと大切な役割があります。
人間は、1日に約2リットル呼吸をすると言われます。
その動きには柔軟な筋肉や骨格が必要です。
呼吸は誰でもできて当たり前!のように感じますが、そうではありません。
吸入された酸素は、肺で血液に取り込まれ、全身にフレッシュなエネルギーをもたらします。しかし、吸う器官が口だと、本来、鼻腔でブロックできるはずの細菌やウイルス類を体内に一緒に取り込んでしまいます。(以下のセクションで詳しく説明しています。)
すると体外からの感染を増やし、免疫低下につながるのです。
口呼吸の予防にとって、舌の筋肉は重要なポイントです。
③口呼吸のデメリット
口呼吸がまねくデメリットは、複数あります。
中でも代表的なものが、
a. 歯並びが悪くなる
b. 顔つきが変化する
c. 免疫力が低下する(風邪をひきやすい)などです。
①でお伝えしましたが、口呼吸になりやすい人は、舌で前歯を押しています。
つまりこれは、舌の位置が本来の位置より下がっているということです。
舌が上顎に触れていないと、適度な舌圧がかからず、うまく上顎が成長しないこともあります。
率直に言うと、お顔の運動不足!
舌は前歯を唇方向に押し出し、だんだん口角も下がってしまいます。
唇からの圧も弱まり、前歯は定位置をキープできなくなり、歯並びの悪化につながるのです。おのずと良い噛み合わせではなくなります。
若々しい骨格にとって1番大切なのは、しっかりと噛み合う歯があることです。
そのための第1ステップは舌の筋力を整えること。
それがお顔の土台となり、口角を上げ、若々しいサスティナブルなフェイスラインになります。
美容もサスティナブルでなくては意味がありません。
皆さんは美容を意識する時、お顔の表面ばかりにケア時間をかけていませんか?
また、免疫力の低下は、鼻呼吸ではブロックできる異物を口呼吸でダイレクトに肺へ取り込んでしまうことが原因です。
本来、鼻腔内部にある線毛(の上の粘膜)でそれらを取り除きます。
吸い込んだ外気には、ウイルスや小さなゴミ類などがたくさん混じっています。
一部によると、外気の浮遊物の80%の侵入を鼻で防いでいるそうです。
一方、口は息を吸う器官ではないので、線毛のような働きはないのですね。
これはあまり浸透していない情報かもしれませんが、身体の不調はお口の周りから現れるとも言われています。口呼吸がもたらす行く末を見ていると、本当なのだなとうなづけます。
④口呼吸を予防する顔体操・ヨガ
口呼吸の大方の原因が、舌、そして唇を閉じる筋肉の運動不足だとお伝えしました。
今日は幾つかのエクササイズをご用意しました。舌は根元から動かすように意識して行ってみてください。
こちらのエクササイズは、後期高齢のむせやすい方にも効果的です!
また、近年、生活姿勢の悪化などが理由で、お子さんの口呼吸も問題になっています。
通称「お口ぽかん」。最初は顔つきだけだった変化も、悪習慣となれば姿勢や骨盤のバランスも崩しかねません。運動と聞くと、つい!首から下の体の方に意識が行きがちですが、お顔も筋肉で出来ています!
そして嬉しいことに、お顔の筋肉(皮筋)の特性で、体より早く変化を感じやすく、結果が出やすいんですよ!
家族みんなで遊びながらエクササイズ!!!試してみてくださいね!!
また日常生活から、正しい姿勢、スマホの使いすぎには気をつけるのも大切です。
食事は1口20~30回を目安によく噛みましょう。噛むことでお顔の筋肉が鍛えられます。
天井投げキッス
背筋を正し、上半身(デコルテから首)を引き上げます。
口をすぼめ、天井へ向かって投げキッス。
しっかりと音が出るようにすると良いでしょう。
★このように骨盤に手を添えると上を向いた時、首を固定できます。
ウイウイ体操
姿勢を整え、正面を向いてウの口とイの口を交互に行います。
5秒ずつキープ。
声を出しながらできるとよいでしょう。
目を閉じて、言霊を感じるように、自分の声に耳を傾けてみましょう。
日によって、体調や気分、気候などで声の違いに気づくかもしれません。
パタカラ体操
「パ・タ・カ・ラ」をしっかり発音しながら、リズミカルに手でカウントしましょう。
魔法の呪文のように繰り返すと気分もすっきりします。
破裂音には唇の筋肉を鍛える効果があります。
舌を出す
お顔を正面にしたまま、目線だけを下げ、口の前付近に指を出します。
指に向かって舌を出してみましょう。
舌先だけではなく、喉の奥から伸ばすように意識してみましょう
タッピング
エクササイズを終えたら、軽くお顔をタッピングしましょう。
運動したお顔の筋肉をリリースしてあげます。
踊る歯科衛生士
歯科衛生士/ダンス&スマイルセラピスト。2006年より国家資格を持ち、歯科医療現場に携わる。巷では踊る歯科衛生士と呼ばれる。
現役勤務もしながら、ベリーダンスで培った14年の経験を加え、心と顔筋のつながり研究をする。「踊りながら心身体を整える」リズムベリーダンスのコンテンツ作成が目標。女の子ママ。
他の認定記録→2014年よりベリーダンス講師、2017年より表情筋講師、2022年より歯科食育士。
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