モノを減らすと、時間・お金・幸せが増える?

この記事を書いた人
オンライン日本語教師
Kanako

2021年の早春、いかがお過ごしでしょうか?
パンデミックで混沌としていた1年前と比べ、新しい生活様式にもだいぶ慣れたという方も多いのではないでしょうか。

マスクをつけて人と話すのが新しいエチケットになり、食事を宅配で注文するのが、コロナ禍の日常のちょっとした息抜きになったり。

大きく状況が変わっても、自然に自分の置かれた環境にアジャストしてゆく「人」の適応能力の高さには驚きでいっぱいです。現在進行形ですが、人の価値観が変わっていく瞬間を、目に見える形で体感する機会となったのではないでしょうか。

今回の記事では、わたしの価値観が大きく変わった瞬間についてお話しします。

モノで自信やアイデンティティを繕っていた自分

大学卒業し、会社に就職。いわゆる安定収入を得た私ですが、毎月入ってくるお金が、給料日前になると、跡形もなく消えている。

飲み会、ヘアカラーやまつげエクステなどの美容代、洋服、部屋の飾り物や食器など。思い返せば思い当たる節がたくさんあるのだけど、かと言って20代前半の自分にとって、妥協できるところは、あまり見当たりませんでした。

欲しい物は買っているはずなのに、いつまで経っても満たされず、いつも何か次のものを探している自分。

「物より経験にお金を投資せよ!」なんてよく言われるけど、当時の自分にはいまいちパッとこない、ありふれたセリフ。(←今なら大きく頷けます。)

海外移住前の地獄の引っ越し

都会でのストレスフルな生活をしていた私ですが、ちょっとしたきっかけで、1年半、ワーキングホリデーに行くことが決定。

それまで住んでいた家を引き払い、必要な荷物だけ軽トラ一台に詰め込んで、実家に持っていくことになりました。

友達に譲ったり、ヤフオクで売ったり、自分なりには頑張ったものの、やはりお金を払ってでも捨てざるを得ない家具や家電がチラホラ。

処分した後ですら、軽トラック1台を一瞬で満たす、荷物たち。数年前にスーツケース一つで上京したはずなのに。

バックパックとスーツケースで始まった海外生活

格安航空を使っての、今回の海外渡航。

荷物が増えれば増えるほど、どんどん料金が上乗せになるシステムのおかげで、なんとか荷物をバックパックとスーツケース、それぞれ一つだけに抑えることができました。

(オーストラリアへの渡航で、小型簡易炊飯器がスーツケースの15%を占めていたのは、いま思えば笑いばなし。滞在した先々に、ちゃ〜んと炊飯器がありました。)

モノを買うときの視点が変わる?

移住前の引っ越しで、物を捨てる時の苦労が身に染みて、さらに1年後の帰国で使う予定の航空会社はまたしても、重量課金システム。

こんな事情がこうじて、知らず知らずのうちに物を買うとき、

「日本にお金を払ってでも持って帰りたい物かな?」と自問自答し、

「どうしてもこれを買いたいなら、代わりに何か捨てよう」と、ルール化するようになりました。

もちろん1年間海外で生活する中で、必要ではないけれど欲しい物に出会うことは良くあり、そこは本能に従って買っていましたが、大きな違いは、「手放すとき・移動するときの視点で物を買うか決める」ようになりました。

この視点の変化のおかげで、帰国時は制限重量以内に荷物をまとめることができ、「私の人生に必要なモノは、スーツケース1つにまとめられるんだ!」という気づきが生まれました。

モノが少ないと、ストレスが減るって本当?

これはあくまでも私の意見ですが、物が少ないと、ストレスも減るような気がします。

物を所有するということは、目には見えませんが、掃除をする手間、何を身につけるか、どう収納するか迷う時間など、それを管理する時間と空間もいっしょに所有していることになります。

文字通り身軽になって気づいたのは、物が少ないと時間や空間が増えて、その分、心に余裕が生まれることです。

帰国後に会った人たちには「なんかスッキリしたね〜」と言われました。ミニマムな生活を通して、モノと一緒に、自分にまとわり付いていた目に見えない殻まで脱皮してきたのでしょうか。

ストレスが溜まると衝動買いをしたくなる時があるかもしれません。そんなときは、「買う=コストがかかる」ことを思い出してみましょう。反対に、「もったいなくて捨てられなかった物を手放してみる」、「1つ買ったら2つ手放す」などの、自分ルールを作ってみてはいかがでしょうか。

モノだけでなく、情報も溜め込みすぎない

「情報は宝」とよく言われますが、物と一緒で、情報を溜め込みすぎることも、脳にとっては必ずしも良いこととは限りません

私たちにとってSNSやメディアは、有益な情報を与えてくれる存在です。でも、それらが発信する情報をただ受け身で受け取っているうちは、運営する企業や広告主にとっては、喜んで広告を受け取ってくれるお客さんであることも覚えておきましょう。

無意識に情報に触れているうちは、要らない物を買い込んでいるのと同じようなものです。

情報をインプットするときも、しっかり自分の意思でしっかりと選別し、要らない情報をその都度、捨てていくことも大切です。

自己投資や経験にお金と時間を使うと幸福度があがる?

「モノがあなたに与えてくれる幸福は、手に入れた時が頂点で、その後は下降する一方である。一方、経験がもたらす満足や幸福は、その後も続く。」と言われています。

物を少なくしたことで生まれた時間やお金は、本を読んだり、旅行にいったり、美味しいご飯を作ったり、経験に費やすのがおすすめです。さらに幸福度を上げるコツは、その経験にできるだけ以下のエッセンスを混ぜること!
・大切な人と一緒に行えること
・楽しいや好きなど、ポジティブな感情を引き出す経験
・経験を通して学び、成長、創造性があること

少しでも皆さんの心と体が軽くなったら嬉しいです!

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