この記事を書いた人
ヨガ講師
Tomomi
みなさんこんにちは!ヨガ講師のTomomiです。
寒い冬が終わり、ようやく春がやってくる…。そんな時は自然とワクワクしますね。でも、それと同時になんとなく不調を感じたり、スッキリしないなぁ、と感じる方も多いのではないでしょうか。
春は「新しい始まり」を象徴する季節。自然が息吹き、私たちの体もまた、新たなエネルギーを必要としています。心も身体も再生とリフレッシュの時期なのです。そんな春は変化も多い時期なので、心身のバランスも崩れがち。
今回は、体内のエネルギーの流れを整え、春のデトックスやリフレッシュを助けてくれる「経絡ヨガ」をご紹介します。心も身体も不安定になりがちなこの季節に、経絡ヨガを通して心身のバランスを取り戻しましょう。
経絡(けいらく)とは
東洋医学に基づいた、身体にあるツボとツボを結ぶ「気」の流れ、通り道のようなものです。
経絡は、気血(きけつ)と呼ばれるエネルギーが流れる通路で、全身に広がっています。
イメージとしては、地下鉄や電車の路線図を思い浮かべて下さい。
線路が経絡、その路線上にある駅がツボ・・・、そんなイメージです。
経絡ヨガって?
東洋医学の考えである「経絡」を意識してヨガの動きを行うことで、エネルギーの滞りを解消し、全身のバランスを整えることを目的としたヨガです。
主要な経絡として腕、脚に12本、身体の前後に2本の計14本あります。
そして、その経絡は特定の内蔵とつながっており、経絡にアプローチすることでそこからつながる内蔵のケアもできると考えられています。
「経絡ヨガ」はこうした経絡の特性と、ヨガのポーズを融合したもの。
滞った経絡に「気」を流して巡りを良くすることで、経絡が心地よく伸び、スッキリ感を味わえます。
季節はもちろん、自分の体調や体質、目的に合わせて行うことも出来るのがポイントです。
春の経絡 【肝経・胆経】 を知ろう
春は自然界が活発に成長し、エネルギーが上昇する季節です。
春の経絡は「肝経」と「胆経」で、これらの経絡は体内の気血の流れを調整し、感情のバランスを取る役割も果たします。
それぞれを詳しくみていきましょう。
肝経(かんけい)の役割とその効果
まず、肝経の場所と流れをイメージしましょう。
経絡の始め:大敦(だいとん)…親指の爪の付け根、人差し指側
経絡の終わり:期門(きもん)…肋骨の際、乳頭のラインとの交点
(大敦から始まり、足の甲からすねの内側の中央部を通り内ももをあがっていく。さらに下腹部を経て、期門へ繋がる流れ)
東洋医学では、血流が停滞してドロドロになった状態を“瘀血(おけつ)”といい、これは「肝経」が滞って生じるものと考えられています。肝経の流れが悪くなると、シミなどの肌トラブルのほが、目の疲れ、肩こり、高血圧にもつながっていきます。また、肝経の滞りがストレスや怒り、イライラといった感情的な不調を引き起こすことがあります。
肝経がしっかり機能することで、気血の滞りを改善、肌や目、イライラ・不安・怒りなどの感情までもクリアにし、ストレス解消にも繋がります。
胆経(たんけい)の役割とその効果
まず、胆経の場所と流れをイメージしましょう。
経絡の始め:瞳子髎(どうしりょう)…目尻のくぼみ
経絡の終わり:足竅陰(あしきょういん)…薬指の爪の付け根、小指側
(目尻の外から始まり、耳の周辺と側頭部を経由しながら首から胸の側面へ。太ももを経て、すねの側面を通り足の薬指の外側に繋がる流れ)
「胆経」は肝のコントロールのもとで胆汁を貯蔵したり、排泄して消化を助ける働きを持ちます。
また貯蔵の機能も持つ経絡であり、東洋医学でいう「気」と「血(けつ)」をスムーズに流し全身に行き渡らせるという働きも併せ持つのが特徴です。
また、“大胆”という言葉があるように、胆経は精神面において、「決断を主る」と言われています。
春は生活が変わったり、色々なことを決めなければいけない時期。
もし、決断力が鈍ったり、優柔不断になったりするのは、胆経のバランスが崩れている、弱っているのかもしれません。
こう考えると東洋医学や経絡ってなんだか面白いですよね。
春にオススメの効果的な経絡ヨガ
「肝経」をより意識したヨガ
肝経を効果的に流すには“ねじる”こと!ツイストの動きが良いです。
ヨガにも様々なツイストのポーズがありますが、WTGマンスリーチャレンジ※の【Day1】の動画も参考にしてみてください。
※WTGマンスリーチャレンジ:瞑想、ヨガ、Foodを中心に様々なWellnessコンテンツを学び実践することができるWellness To Goアプリで毎月始めに行われるアプリ限定のチャレンジのこと。月ごとのテーマにそって、ヨガ、瞑想、栄養学動画、クッキング動画がアップされています。
ツイストもまずは背筋をよく伸ばしてから、吐く息とともにじっくりツイストしてみてください。
そして吐くときはいらないもの(感情も含め)をリリースするように吐くと、よりデトックス感が味わえると思います。
「胆経」をより意識したヨガ
胆経はズバリ体側をよーく伸ばす!そしてその伸びた体側に呼吸を届ける、流す、イメージを持って行うと良いです。
側頭部(耳の周辺)にもツボがたくさんあるので、ここをヘッドマッサージのようにもみほぐすのもおススメです。
こちらはWTGマンスリーチャレンジ3月の【Day2】を参考にしてみて下さい。
実は、ちょうど【Day2】チャレンジの日に偶然ですが頭が重く偏頭痛気味でした。
それで「試しにやってみよう」と自分で自分の動画を見ながらヨガをやってみました(笑)
終わった後、なんと偏頭痛も和らぎ、スッキリしたのです!経絡ヨガすごい!と自分でも効果を味わえました^^
「肝・胆」どちらも意識したヨガ
体側伸ばしてツイストする。この一連の動きのなかで肝経・胆経どちらも刺激し、流れを良くしてくれます。WTGマンスリーチャレンジ3月の【Day3】の動画を是非日常に取り入れてみてください。
ちなみに、私のおススメはDay1~Day3までを通してやってみることです。(もちろん1つだけでも良いです)体側を伸ばして、ツイストでデトックス&ストレス解消!全身スッキリし、やる気もUPするかもしれません♪
お時間ある時に是非トライしてみて下さい。
さいごに
いかがでしたか?経絡ヨガに興味を持っていただけたら嬉しいです。
まず、大事なことはしっかり呼吸をすること。
そしてその取り込んだ呼吸を経絡に流すイメージで、さらにその経絡から繋がる五臓六腑へと届けるイメージを持つと尚効果的です。きっと終わった後にスッキリ感を味わえると思います。
リラックスしながら、自分のペースで構いません。
是非、この春は経絡ヨガを取り入れ、心と身体のバランスを整えて心地よく過ごしてください。
【参考文献】高村マサ著『からだ巡りヨガ大全』(日経BP 2020年10月発行)
(WTGブログ編集部より)Wellness To Goのアプリをサブスクリプションで、この記事でご紹介したマンスリーチャレンジのYogaはじめ、月ごとのテーマに沿ってヨガ、瞑想、栄養学動画、クッキング動画をご覧いただくことができます。ご興味あるかたはぜひこちらから!
山﨑 知美(Tomomi)
新潟県出身。中学生の娘を持つ母。ホテル、旅行会社、新聞社、出版社等での勤務経験を持つ。
「身体にいい、健康に良さそう」と始めたヨガ。いつからか、ヨガはポーズより呼吸が大切で、そしてもっと奥深いものなのでは?と興味を持ち、人生の転機をきっかけにヨガの本質を学びたいとティーチャーズトレーニングを受講。ヨガ哲学をはじめ、多くの学びにより、ヨガはマットの上だけで行うものではなく、日常にあふれていることに気づく。
好きなことは、旅行、ゴルフ、温泉、自然に触れる、朝のウォーキングとヨガ、写真、空をみること。
ヨガの後、身体だけではなく、心も軽くなる感覚。そんなヨガの良さを知ってもらいたく、都内スタジオや、自宅オンラインレッスン等で活動中。
「よりよく生きるためのヨガ」を伝えていきたい。
Instagramではヨガはマットの上だけでなく、日常にこそ大切な要素があることをシェアしています
自主開催レッスンも承っております。
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