脳内プログラミングを上書きして、新しい自分をつくる!脳神経学者「ジョー・ディスペンザさん」からの学び

脳内プログラミングを上書きして、新しい自分をつくる!脳神経学者「ジョー・ディスペンザさん」からの学び
この記事を書いた人
オンライン日本語教師
Kanako

「人は習慣の生きもの」という言葉、一度は聞いたことがある人も多いのでは?

周りの人が発したちょっとしたひと言に、ついカッとなったり、気になって眠れなくなったり。

つい反射的に作り出してしまうネガティブな感情や行動。

そんな自分の「無意識部分」に気づいているなら、理想の自分になれる日は近いかも???

今回はArisaさんのおすすめでもある、脳神経学者ジョー・ディスペンザさんの著書「あなたという習慣を断つ」や、彼のインタビュー動画から得た学びを、みなさんとシェアしていきます。

人間は、目には見えない原子のあつまり?

脳内プログラミングを上書きして、新しい自分をつくる!脳神経学者「ジョー・ディスペンザさん」からの学び

私たちの生きている現代社会では、目に見える物質のみに重きを置く風潮があります。
容姿の美しさや、経済的な豊かさを、自分の幸せの尺度としている人は多いのではないでしょうか。

しかしこれらを量子力学的に見ると、どんな物質や身体も目に見えない原子の集合体にすぎません

仕組みはよく分からなくても、遠く離れた場所にいる人とメッセージを送り合えたり、電子レンジに物を入れると食べものが温かくなることに疑問を持つ人はあまりいないですが、実はこれらの原理と同じように、人間の身体も原子のエネルギーを集めたり、発したりすることで成り立っています。

注目するところにエネルギーは流れるという原則を知ろう

脳内プログラミングを上書きして、新しい自分をつくる!脳神経学者「ジョー・ディスペンザさん」からの学び

わたしはここ数ヶ月ほど、喉の違和感に悩まされていました。
運動中や友だちと話している時は、なんの違和感も感じないのですが、仕事をしているときや、寝ようとするとき、喉に何かが詰まっている感じがして息苦しく感じていました。
この症状が続いたので病院に行きましたが、とくに異常はなく、ストレスによるものだとの診断をうけました。

そんなとき、本書のなかで

「意識を向けた対象にエネルギーが注がれる。そして、物質世界に影響を及ぼす。ほしくないものに意識を集中させるのをやめ、ほしいもの(物質的な欲しい物ではなく、理想の姿や感情)だけについて考えることで、それらにエネルギーが流れるようになる」

と書かれていました。

気づけば喉の違和感を感じ始めてから、喉をマッサージしたり、喉の病気に関連したブログや記事を読んだり、たくさんのエネルギーを「喉の違和感」に向けていました。楽しんでいる時に違和感を感じなかったのは、まさにエネルギーが別のところに向かっていたからだと思います。このことに気づいてから、必要以上に喉に意識を向けるのをやめるようにすると、その違和感も自然と消えていました。

意識はネガティブなことへの方が向きやすい?

意識は喜びやインスピレーションといったものよりも、痛みや苦しみなどのネガティブなことに向きやすいそうです。

楽しいことをしていると、意識はいまに集中しますし、あっという間に時間が流れます。いちいち幸せな感情や状態がどうやって生まれたかなんて考えないでしょう。

一方で、いやな感情や経験には、その原因や解決策を見つけようと、気づかないうちに多くのエネルギーが向けられているのではないでしょうか。

「意識を向けたところにエネルギーが流れる」のですから、ネガティブなことにエネルギーを向ければ、当然ネガティブな感情や事象が結果として現実世界に現れてきます。

引き寄せの法則が叶わないのは、あなたの潜在意識・無意識が反対のことを考えているから?

願ったことが実現するという「引き寄せの法則」は、とってもワクワクする法則です。
しかし、顕在意識や現実で「お金が欲しい!」「素敵なパートナーと結ばれたい!」などと願っていても、潜在意識・無意識の中で「お金持ちになれるのは運がいい人だけ」や「一生シングルかもしれない」といった願いが叶わない不安や、「お金は悪」「嫌われたら?浮気されたら?」など、実際に願いが叶った後に起こり得ることへの不安があれば、さきほど書いたようにネガティブなことにより多くのエネルギーが流れ、願ったこととは違った現実が作られてしまうそうです。

「意識が向けられたところにエネルギーが流れる原則があり、ネガティブなことの方が、エネルギーを集めやすい」

ということを覚えておくと、ネガティブ思考に陥ったときのブレーキとなるかもしれませんね。

習慣が人をつくる

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朝起きてから寝るまで、私たちは数多くの選択に迫られます。何を着て、何を食べ、どこに行き、だれと何を語るか。これらの選択の量はわたしたちの脳の処理能力を遥かに超えているため、私たちは「習慣化」という脳内プログラミング機能を備えています。考えなくても日常のいろんなことが自動でできる仕組みです。

たとえば毎日の歯磨きの習慣は、とくに難しく考えたり、決断をしなくても、だれもがたやすく続けられているはずです。
この歯磨き習慣もその根底を考えてみると、おそらく幼少期に「毎日することで、歯の健康が保たれる」というビリーフ(考え、思い込み)が植えつけられ、それが毎日の習慣になり、現在の歯の健康につながっています。

習慣化は人が生きる上で欠かせない脳内の自動プログラミング機能です。新型コロナウイルスによってストレスを感じるのは、人とのコミュニケーションの取り方や、外出の際の習慣化されたシステムが今までのように通用せず、ひとつひとつの行動に「選択」を迫られるからかもしれません。

「寂しさ・怒り・不安」などの感情も習慣化されたプログラミング?

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何かトラウマ的な経験や嫌なことがあると、人は脳内でその状況を写真として記憶しようとします。そして、また似たようなことが起きそうになると、自動的にその写真が呼び起こされ、怒りや不安などの感情反応が起こります。

はじめのうちは「感情」という一瞬の反応ですが、それが数日続けば「気分」となり、数ヶ月続けば「気性」となり、数年続けばそれはその人の「性格」となります。

ときどき、いつでも不機嫌な人を見かけますが、もしかするとそんな人たちも、
始まりは怒りという一瞬の「感情」が本人も気づかぬうちにその人の「性格」にまで、成り上がってしまっていたのかもしれません。

感情は自然に生まれるから変えることができないと考える人がいますが、ジョー・ディスペンザさんは、できごとに対する感情的なリアクションを変えることは可能だと述べています。

「変化は、すべて思考から始まる」
ここまでの話をすこしまとめると、あなたの今の現実を作っているのは、あなたが意識を向けたものであり、それを繰り返し行ってきたこと(=習慣)の結果です。
思考が行動をつくり、その行動の継続が、現実を作り出すのですから、現実を変えたいのであれば、無意識な思考パターンを変えることが必要です。

無意識の思考に気づき、新しい変化を生むには?

ジョー・ディスペンザさんは、無意識状態の思考に気づくには「瞑想」が良いといっています。瞑想を通し、後悔の多い過去や、自分の身体的コンプレックス、望ましくない今の環境といった概念から離れます。「時間・身体・環境」を超越し、自身の内側の声・無意識の部分に気づき、なりたい新しい自分の姿や味わいたい感情をイメージしていきます。

最近の研究により、私たちには思考だけで脳と身体を変える能力が自然に備わっていることがわかっています。この脳内プログラミングの上書きを継続することで、現実も変わってくるのだそうです。

瞑想の詳しい方法は本書の中で説明されているので、より深く知りたい方は本書を一読することをおすすめします。また、Arisaさんの動画やブログでも瞑想について説明されているので、おすすめです。

最後に私がおもしろいと思ったのは、なりたい自分像・感じたい感情などをイメージするときに、どうやってそれらを実現させるかは気にしなくていいという点です。

どうやってそれらが現実化するかは、宇宙の法則が決めることだそうです。

目標を立てると細かい行動計画やto doリストを作ってしまいがちですが、私たちがやるべき唯一のことは、理想の姿に完璧になりきることだそうです。

みなさんも無意識の脳内プログラミングを書き換えて、理想の現実を作ってみませんか?

参考書籍*
あなたという習慣を断つ ― 脳科学が教える新しい自分になる方法
ジョー・ディスペンザ (著)

Mind

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