この記事を書いた人
投資アドバイザー
Saori
ブログをご覧いただきありがとうございます。
こちらのブログを見ていただいているということは少なからず、今の経済状況をより良くしたい、ないしは将来に対しなんとなく経済的な不安を感じていたりするのではないでしょうか。仕事柄、投資を多くの人に知ってもらうにはどうしたらいいかと常に考えているのですが、残念ながら全員投資に向いているわけではありません。
まずそもそも投資とはどういったものなのか、日本人とお金の話、貯金を頑張るだけではダメな理由など基本的なところからお話ししてみたいと思います。
投資とはなんぞや
Wikiによると、投資とは
「主に経済において、将来的に資本を増加させるために、現在の資本を投じる活動を指す」
とあります。
例えば、将来昇進などを期待して英語の勉強をすることも“将来のための投資”となります。
私のブログでは投資信託、株式、債券などの金融商品に対する投資、つまり将来の値上がりを期待して金融商品を購入すること、に焦点を当てていきます。
お金に対する日本人のマインドのおはなし
その1.お金の話をタブー視する日本
「働かざる者食うべからず」という言葉が日本にはあります。
私の今までの経験上、日本人の中には労働に対する対価として得るお金を善、それ以外で得るお金は悪だとみなす人がいます。
またお金持ちは性格が悪い!悪いことに手を染めている!と思い込んでいる人もいます。
かつての私もその一人。
ちなみに私の両親と姉もそのような傾向にあり、お金を派手に使う人を批判的な目で見て、慎ましく生きることが美しいと思っています。
例えばテレビ番組で豪邸に住んでいる人が出てくると、そのお金持ちの人に対する粗探しが始まります…笑。
もちろん、彼らは難しいお金の話も好きではありません。
以前、姉にLINEで携帯を格安携帯会社のプランに換えてみることをお勧めしたり、iDeCoをお勧めしたことがあるのですが、完全に既読スルーされました。笑。
このステージにいる人を投資頭にするのは大変なのです。
こちらのブログを見てくださっている人は既に投資を始めているか、投資前ながら投資に興味がある方かと思います。そういう方はすでに投資の素質があると言えます。
余談ながら、当時私立大学に通う私は親から「あなたのためにいくら使っていると思っているの?」と言われたことがあります。
親にとっては何気ない一言だったかもしれませんが、卒業してから10年以上経つのにいまだに忘れられないこの言葉。
ただ、実際に月にいくら学費を含めた支払いがあるのか教えてもらったことはありません。
もしこの時具体的な親の年収を認識し、学費やローンがいくらなのか家族で共有していれば状況は好転していた気がします。
例えば親の負担を減らすよう自分がバイト代で稼ぐべき金額を決めたり、あなたのためにいくら使っていると思っているの?という発言が冗談だったのかどうかを判断したり、さらに建設的な議論ができたのではないのかな、と。
なぜお金持ちを悪と捉える人が多く、お金についての情報を家族内ですら共有できないのでしょうか。
おそらく戦時中のぜいたくは敵という親の親世代の教育方針、バブル崩壊以降長く続いたデフレ、さらに金融教育の遅れという国の方針が影響している可能性があります。
老後2000万円問題が騒がれてしばらく経ち、国も貯蓄から投資へという流れを構築しようと努めています。
これを好機と捉え家族で持っている金融の知識を共有したり、自分のお金に対するスタンスを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
私はよく友人とお金の話をしますが、意外な人が面白い投資先、節約法、賢いお金の使い方を知っていて勉強になるのでおすすめです。(この辺りもどこかでブログにしたいな〜と思っています。)
皆さんはお金について身近な人と話していますか?
その2.貯金が何より大切だと思っている日本人
投資は損をする可能性を含んだ運用方法である、と聞くと損するくらいなら投資なんかしなくてもいい!という人がいます。
要は貯金していれば将来は安泰だろう、という考えの人が多い日本。実際、日本人の家計の金融資産割合のうち50%以上を現金・預金が占めています。
一方アメリカは現金・預金が家計の金融資産に占める割合はなんと約14%!その違いは一目瞭然ですよね。
※ソース:日本銀行調査統計局『資金循環の日米欧比較』(2020年8月21日発行)
貯金していれば将来は安泰だろう、という考えは一番危険です。これはなぜでしょうか。
貯金が重要だと主張してくる人の多くは親の世代の人で、1990年、つまり彼らが働き盛りの時、なんと預金金利は6%もありました。その頃100万円を一年預けていれば6万円増える計算(税金は考慮していません)。一方、現在の日本の預金金利は年0.0010%。100万円を銀行に預けても1年で10円しかもらえないのです。うまい棒も買えません。低金利時代と言われる今、銀行にお金を預けると逆に手数料を取られるという国もありました。時代は変わり、もはや預金が運用先として正しい選択肢と言えないのです。
仮に、親世代のアドバイスを聞いてきっちり貯金していたとしましょう。
前述の通り100万円を銀行に預けても1年で10円しかもらえません。一方、今はコロナ禍以降のサプライチェーンの混乱、ロシア対ウクライナの戦争における小麦粉・木材の高騰、原油高、円安などが影響し、2022年11月時点で食品だけでも軒並み5−10%の値上げ。貯金をしていたらどうなるでしょう。足元の値上げのスピードに受け取る利息が追いつかない状況はお金の価値が目減りしている、と捉えることができます。これがインフレーションという概念。貯金はインフレーションを伴う経済状況に対して効果的な運用とは言えないのです。
さいごに
さて、今回はお金について身近な人と一緒に考える、貯金は正義ではないということを説明しました。
次はいよいよ投資についてお話をしていきたいと思いますが、その前にあなたは投資に向いている人なのでしょうか?
次回のブログではそのあたりをお話ししていきたいと思います。
投資のアドバイザー
日系大手証券会社のニューヨーク支店勤務ののち、2021年より日本の外資系証券会社勤務。10年間金融市場に携わっており、プロの投資家と呼ばれる機関投資家向けに情報配信、投資のアドバイス、金融商品の仲介を行なっている。専門分野は米国経済。大学時代の専攻は薬学で日本の薬剤師の資格を取得後、金融の知識を身につけ自立した女性となることを目指し全く未知であった金融業界に進むことを決意。業務を行う傍ら、女性の投資を支援する活動を行なっている。ハーバード大学より入学が難しいと言われる米ミネルバ大学の大学院に通い、2022年夏に卒業。旅行が趣味で旅行のブログを運営中。
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