この記事を書いた人
ヨガ&瞑想インストラクター/Wellness To Go主宰
Arisa
みなさんこんにちは!Wellness To GoのArisaです。
今日は、もしなんだか生きづらいな・・・と感じている人にぜひ読んでいただきたい話題です。
「エンパス」「H S P」という言葉聞いたことありますか?
H S Pというのは、Highly Sensitive Personの短縮で、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと。
このブログでは、相手の感情に左右されてしまうな、という人が上手にバランスをとる方法をシェアしたいと思います。
H S Pとエンパス
H S P(Highly Sensitive Person)とは
「いろいろなことが気になって落ち着かない」
「ちょっとしたことで落ち込みやすい」
繊細さん。
H S P(Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で「刺激を受けやすい」という特性を生まれつき持っている人のこと。
H S Pは1990年代にエレイン・アーロンという心理学者が作ったことばで、感情的なものなどの刺激を非常に敏感に認識し、それを強く受け取りやすい傾向を持つ人のことを“高い敏感性を持つ人”とし、全体の15ー20% つまり5人に1人はいるそう。
Wellness To Goの読者のかたからも「実は私H S P気質です。」というメッセージをもらうこともあります。
私の身近にいる人でいえば、旦那さん。H S P気味です。
でも彼すごく気働きができて、気がつく、気が利くひとです。
エンパス(empath)とは
エンパス(empath)とは共感力の高い人のことを指します。
人の感情に敏感なタイプで、人の感情を自分のものとして感じることもあるようです。
意識的に共感しているわけではなく、無意識的に相手の感情、思考などを感じ取る傾向があるんだとか。
エンパスはそれに加えて「相手のエネルギー」「情動」も吸い取ってしまう。
そして気疲れしてしまう。
ということがプラスになっているそうです。
それはあなたの強み!もう生きづらさを感じない
もし、今このブログを読んでいる方で「あー、私それ気味だ」と感じる人に伝えたいのは、
エンパス、H S Pは素晴らしい才能!ギフトであるということ。
”H S Pだから生きづらい”
”エンパスだから生きづらい”
なんてことは全然なくて、自分でバランスをとる方法を練習して強みにしていったら「生きづらさ」を感じることはありません。
エンパスはempathy(共感、感情移入)のことばから来ています。
脳には「ミラーニューロン」というものがあり、相手の行動を観察する時、実際に自分もその行動をしているように脳が働きます。
それが「ミラーニューロン」の働きです。
エンパスは他人の心を理解する能力、とも言えます。
私たち一人一人が目指しているCompassion /コンパッション(愛、思いやり、慈悲の心)には、「Empathy/エンパシー力」や「共感する能力」は必要不可欠です。
でももし、他の人のエネルギーで自分自身を失ってしまうような共感力だったら、それは相手への愛ではなくなってしまうかもしれません。
感情のバランスをとるために大切な【3つの方法】
もしあなたが、H S Pな気質を感じることがあれば、ぜひこれからご紹介する3つの方法を心に留めて、試してみてほしい。
その鍵となるのは「セルフアウェアネス」。
共感力の高いエンパスが、他人の感情に寄り添うあまりに自分を失ってしまわないようにするには、やはり自分自身をケアすることが何より大切になってきます。
内側からの強さを持つこと。
エンパスが感情のバランスをとるのに必要不可欠なことだと思います。
具体的には「ヨガ」や「瞑想」はセルフアウェアネスを高めていくのにとても役に立ちます。
少し立ち止まってスローダウンする時間を作って、人と自分の間にスペースを作ると、状況にすぐに感情的になったり、反応したりしなくなります。
では次に、エンパスやH S Pの人たちが自分自身の感情のバランスをとるために大切な具体的な【3つの方法】を紹介します。
その1.バウンダリー(境界)を設定する
バウンダリーとは、自分と人との境界線のこと。
エンパスは優しく人の痛みがわかるから、どうにかしてその痛みを自分がとってあげようと考えがちです。
でもそれは…
その人のパーソナルスペースに入っている、ということ。
相手のバウンダリーを侵害している、ということ。
それと同時に、相手のエネルギーを自分自身のパーソナルスペースに入れることは、自分のバウンダリーを侵害されるのを許しているということ。
少し冷たい言い方のようですが、こうとも言えます。
相手に必要な痛みや苦しみは、その人自身に経験させてあげる。
それはとても大切なことなのです。
例えば、傷ついた人に対してその傷を自分が引き受けてあげようとするのではなくて、バウンダリーをひき距離をおいてから
「必要な時はわたしはいつもここにいるし、ハグをするね」
と伝える。
これはあなたの共感力から相手へのコンパッション(愛)になります。
自分と相手の間に感情のバウンダリーを持ち、それを尊重した上で相手の気持ちに共感し、思いやりの表現や行動をとる。
決してすべてを自分が引き受けようとするのではなく、です。
Arisaオススメの【バウンダリー設定】のためのTips
◉朝一番にその日の自分のインテンションを設定する
◉人に会う前 ー 私もマッサージをする前にやる行為
◉足に意識を持っていってマウンテンポーズ(グラウンディング)
◉左手を胸、右手をみぞおち、自分の周りにシールドされる膜をイメージして呼吸
◉大きく深呼吸をして、口をすぼめながらゆっくり息を吐く。(人と話している時や、状況の最中に自分の身体が硬直したり、胸が重い感覚や頭痛がある時)
その2.正直になる〜他人にも自分にも〜
エンパスは聞き上手なので、話を聞いてもらいたい!という人が周りに集まりやすい。
エナジーバンパイアの標的になってしまいます(笑)。
そして優しいので、多くの人の悩みを自分に無理をしてでも聞いてあげがち。
そういうときには、無理せず他人に対して正直になって、自分の状況を話してみましょう。
「今日は10分しか時間がないんだ」と時間制限をしたり、時には自分が解決できないこともあると正直に伝えること。
そして自分にも正直になる。
「心からその人に会いたいのか、心からその状況に行きたいか」を自分に質問する。
気分が乗らないとき、無理な都合をつけようとするとき、自分に正直になって無理をせずにNO(ノー)と言っていいんです!
その3.デタッチメント(分離)とリリースすることを学ぶ
「課題の分離」という考え方があります。
それは、状況や人の問題≠自分の問題ではないと認識すること。
思いやりを持ちながらも、ヘルシーなデタッチメント(分離)を作って行くことはとても大切です。
一時的には、感情移入したとしても、その後にそこから離れて自分の体とマインドの時間を作る。
ヨガなどをしてしっかりリセットすることは大切です。そしてリリースする。
I didn’t create any problems for others, and I cannot cure their problems.(他人が抱える問題はわたしが作ったものではないし、わたしはその問題を解決することもできないのだから)
My only hope is to be there in compassion and love.(わたしの唯一望むことは、愛と感謝の中に身を委ねること)
自分の思考や感情は、自分自身ではないということを、心に置いておくことが大切です。
Arisaオススメの【デタッチメント(分離)】のためのTips
◉自分が「気持ちいいー!」と思うものを見つける
◉絵を描くこと、ピアノを弾くこと、音楽を聞く、泳ぐ、ヨガ、太極拳なんでもいいので没頭できること
◉体を動かす
◉スローダウンする時間を作る
◉体や頭の中にスペースができる(自分のことや周りのことが良く見えるようになる)
◉「これは自分のエネルギーなのか?周りのエネルギーなのか?」を常に問いかける
◉一人の時間を作る
以前の記事で、マインドフルネスコーチのcoaiさんが、この「課題の分離」について具体的なケーススタディを踏まえて教えて下さいました。それがとっても”膝ポン”なんです!
たとえば「ママ友からの気乗りしない誘いを断れない」とか「友人から許せない言葉をかけられた」とか、似たような経験、みなさんもありませんか?
そんな誰しもが似たようなシチュエーションを経験したことがありそうなケースを例にして、具体的にかなり詳しい課題分離の考え方や、すぐに実践できそうな方法をご紹介してくださっていて、とても参考になります!
ぜひこちらの記事もあわせて読んでみてください。
さいごに
もう一度いいます!
エンパスもH S Pも素晴らしいギフト!
だからこそ自分を整えていく練習を自分でして、そのギフトをぜひ他人のために使っていってほしい!
そんなふうに思っています。
ヨガ&瞑想インストラクター/Wellness To Go主宰
愛知医科大学を卒業後、医師として働き、語学留学をきっかけにカナダ、バンクーバーに移住を決意。バンクーバーでヨガや瞑想に出会い、マインドフルネスなライフスタイルに興味を持つようになる。医師、マッサージセラピストとしての経験を通し、体とマインドへの深い興味と理解を持ちながら、YouTubeチャンネル「Wellness To Go by Arisa」を通して、多くの人が幸せに自分らしく生きていく手段をシェアしている。チャンネル登録者数は18.8万人、毎週行なっているライブヨガレッスンは800人近くが参加する。著書「バンクーバー式ウェルネスヨガ」を通し、心と体に意識をむける習慣作りを多くの人に伝えている。
Arisaさん 有り難うございます。
以前 バウンダリーのお話聞いた際に 私にとても必要な事だと感じたけれど、中々上手に出来ていないかもしれません。極端に 人に会わないと凄く楽、平和と感じているかも🤣しかし そうなると 本当に心から会いたい人、会いたい時が切実になりよくわかります。頭で考えてしまう理想とは真逆でも そちらに従う方が自分に誠実で心地よいんだとわかる様になりました。それでもまだまだ 人の行動と比べてしまい凹んだりしますが・・・。
自分リセット最近出来てないのでまたしようと思いました❤️