なんか体の調子がすぐれなくて病院に行ったとする。
検査で特に悪いところは見あたらなかった。
「ストレス性のものですね。仕事を減らして、よく睡眠をとれば治るでしょう。」
と医者は言う。
なんか最近白髪が増えてきた。
「はぁ、仕事に家庭に、ストレス多いもんな最近…」
…ってな感じで、ストレスは「体に悪い、健康を害する!」という考えが一般的。
ストレスを減らしましょうという。
だけど、ストレスって本当に体に悪いのだろうか?
以前こちらの記事で
「健康なストレスは人を駆り立てて、ゴールを達成させたりする。自分のストレスが分かっていて、それに上手に対応している人は、外見も健康的らしい」
と書き、ストレスを健康なストレスに変える方法をシェアした。
4月はStress awareness month(ストレスに対する気づきを高める月)らしいので、またストレスのお話。
TED talkのスピーチのひとつ、「How to make the stress your friend」の中でケリー・マクゴニガルは
「ストレスそのものより、”ストレスは体に悪い影響を与える”という考えが健康を害する」
と言う。
彼女のプレゼンテーションのハイライトは以下の3つ。
1.ストレスが健康を害さないと思う人達が死亡するリスクは低い
アメリカで、3万人の成人の動向を8年間追跡調査した。
参加者は最初に「現在ストレスを感じているか?」「そのストレスが健康を害すると思うか?」という質問をうけた。
結果、ストレスを感じていると答えた人は、病気で死亡するリスクが43%高かった。これは納得できるよね…
しかし、この結果は「ストレスが健康を害すると思う」と答えた人のみにいえた。ひどいストレスを感じているが、ストレスは健康に無害だと思っている人は、ストレスがなかった人達よりも病気で死亡するリスクが低かった。
2.ストレス反応のとらえ方で、血管の状態が変わる
ある研究で、ストレスな状況が与えられ、その状況下で参加者達の心臓がモニターされた。ストレス下で私たちの体は心拍数があがり、呼吸が早くなり、汗をかく。この体の反応を”不安感の現れ”などととったりする。
ほとんどの参加者の心臓血管は収縮していた。(写真上)この状態が続くと体によくない。
しかし、実験前に「これらの体の反応は、不安感の現れではなく挑戦に立ち向かう助けになる反応です」と、ストレス反応に対してポジティブな意見を聞いた人達の心臓血管は、ストレス状況下でもリラックスしたままだった。(写真下)
3.幸福ホルモンオキシトシンの話
「幸福ホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンというホルモンがある。ハグした時に放出されるホルモンだ。
このオキシトシンには、炎症を抑える作用があり、ストレス状況下でも血管をリラックスしたままに保つ。心臓のオキシトシンレセプターにくっつくと、細胞の再生を促し、ストレスで受けたダメージの回復も助ける。
次回ストレスを感じた時、それが、仕事のことでもお金のことでも人間関係のことでも、高鳴る心拍数、早まる呼吸や、発汗は、新たな挑戦に立ち向かうために、人間として成長するために体が準備しているのだ!と考えてみよう。
そして、ストレスを感じている自分や、友人や家族に一番必要なものは、ぎゅっーっと相手を抱きしめてあげること。人とのコネクション。
「今ハグ必要だから、ハグしてくれる?」って相手に頼むこと。これ、ダンナさんも私もよくやるんだけど、ストレスの時のハグは本当にふっと力が抜ける感じがする。
オキシトシンが分泌されて、ストレスからの回復もきっと早くなるよ。(^○^)
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Wellness To Goにようこそ!カナダ・バンクーバーでヨガインストラクター/ボディワーカーをしているArisaです。日本では眼科医をしていました。
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