
この記事を書いた人
ホリスティック栄養士
Eriko
「ホリスティックって、どういう意味なんですか?」
私の肩書きを見て、こんな質問をいただくことがよくあります。
ホリスティックは、日本ではまだあまり馴染みのない言葉ですよね。
・なんだかスピリチュアルっぽい
・オーガニックしか食べない人?
・意識高い系の健康法?
そんなイメージを持たれることも少なくありません。
でも、私が学び、実践しているホリスティック栄養学は、とても現実的で、科学的で、そして日常に寄り添った考え方です。
この記事では、「ホリスティックとは何か」「ホリスティック栄養学とはどんな学問なのか」を、できるだけわかりやすくお伝えします。
ホリスティックとは「全体を見る」ということ
ホリスティック(Holistic)とは、「一部分だけでなく、全体として見る」という意味の言葉です。
私たちの体と心の状態は、
- 食事
- 思考
- 睡眠
- 運動
- ストレス
- 環境
- 人間関係
など、たくさんの要因が影響し合ってつくられています。
ホリスティック栄養学では、「何を食べているか」だけでなくどんな状態で、どんな暮らしの中で食べているかも大切にします。
同じ食事をしていても、
・よく眠れている人と睡眠の質が悪い人
・ストレスとうまく付き合えている人と強いストレスを感じている人
では、体の反応はまったく違うからです。

なぜ「栄養だけ」では足りないのか
私は栄養士ですが、「栄養さえ整えれば健康になれる」とは思っていません。
たとえば、どんなにバランスの良い食事をしていても、睡眠の質が悪いと体はうまく体の組織の修復をできません。
炎症を抑えたり、免疫を整えたり、ホルモンバランスを調整する働きも低下します。
その結果、老化が進みやすくなったり、イライラや不安を感じやすくなったりします。
また、強いストレスが続いていたり、腸内環境が乱れていると、体は栄養素をうまく吸収・利用することができません。
しっかり食べているのに、
- 疲れが取れない
- 肌が荒れる
- 髪や爪が弱くなる
- 食欲がコントロールできない
といった不調が出ることもあります。
どんなに良い食事でも、心と体が「受け取れる状態」でなければ、その力を発揮できない。
これが、ホリスティックな考え方のとても大切なポイントです。
特に女性の体は、一直線ではありません。
年齢やライフステージ、ホルモンの変化、環境によって、必要なケアや栄養は大きく変わっていきます。
だからこそ、「これをやれば一生大丈夫」という方法ではなく、その時々の自分の体の声を聞き、調整していくホリスティックな考え方を身につけることが大切なのです。
「変化を恐れるのではなく、楽しむ!」
ホリスティックな考えが土台にあると、それができるようになるはずです。

私が最初に学びたかったのは「体の使い方」でした
実は、私が最初に深く学びたいと思ったのは、栄養ではありませんでした。
15年ほど前にピラティスに出会い、姿勢・呼吸・体の動かし方を学ぶ中で、
- 体のラインが変わる
- 姿勢が整う
- 呼吸が深くなる
- 思考が落ち着く
という変化を、実感として体験しました。
本格的にピラティス、そしてパーソナルトレーニングを学校で学び、
「体の使い方ひとつで、こんなに変わるんだ」
そう感じる一方で、運動だけでは体は変わらない、という現実にも気づきました。
「私は健康的に食べている」と思っていた頃の私
当時の私は、自分では「バランスの良い健康的な食事」をしているつもりでした。
でも実際には、
- 慢性的な冷え
- 便秘
- 慢性疲労
- むくみ
- ホルモンバランスの乱れ
- 増えていくアレルギー
といった不調を抱えていました。
今振り返ると、「健康に良い」と言われるものを必死に取り入れ、「悪い」と言われるものを徹底的に避ける、とても極端な食事の仕方だったと思います。
栄養学を学んで気づいた「本当のヘルシー」
栄養学を学ぼうと思った正直なきっかけのひとつは、「脂肪をつけずに、筋肉を増やしたい」というかなり偏った思考でした。
もちろん、数年止まっていた生理を薬に頼らずに戻したい、などの他の理由もいくつかありました。
でも、ホリスティック栄養学を学べば学ぶほど、自分の思考がとても偏っていたことに気づかされました。
結果的に私は、
- 食べ物に執着しすぎない
- 「良い・悪い」で判断しない
- 体と心の反応を冷静に見る
- 環境や生活リズムも含めて整える
ことを意識することができるようになりました。
もちろん今でもいろんなバランスを崩すことはあります。
でも、崩れたところから心地よいところへ戻るのが上手になりました。
ホリスティック栄養学は、目標のために食事をコントロールする学問ではなく、食事を通して「自分との関係性」を整えていく学問だったと、今は感じています。

ホリスティック栄養学とは?
世界でのホリスティック栄養学の定義はまだ曖昧なので、疑問を持つような情報も目にすることもあります。
ですが、私が栄養学の学校で学び、今発信しているホリスティック栄養学は、感覚論ではなく科学的根拠に基づいたアプローチです。
主な特徴は、
- 一人ひとりの体質・背景・ライフスタイルを重視する
- 症状だけでなく、根本原因を見る
- Whole foods(素材に近い食事)を基本にする
- 腸・脳・ホルモン・免疫のつながりを考える
- 食事だけでなく、生活全体を整える
という点です。
近年の研究でも、質の高い食事パターンが、心血管疾患、糖尿病、メンタルヘルス、健康寿命と深く関わっていることが示されています。

Food as Medicineという考え方
ホリスティック栄養学の根底にあるのが、Food as Medicine(食事は薬) という考え方です。
これは、「食べ物で病気を治す」という意味ではありません。
毎日の食事が、
- 体を壊しにくくする
- 回復しやすい状態をつくる
- 心を安定させる土台になる
という考え方です。
私が自分の食事を見直すときも、誰かに栄養アドバイスをするときも、大切にしているのは「今の自分の体と心に合っているか?」という視点です。
ホリスティックとは「生き方」
ホリスティックとは、全部を完璧に頑張ることではありません。
自分の感覚を取り戻し、体を整えることを通して、自分の人生にもう一度主体性を取り戻すことだと、私は思っています。
これを食べたとき、
- ほっとする? それとも不安になる?
- 体が温まる? 冷える?
- 元気が出る? だるくなる?
そんな小さな感覚に気づけるようになること。
ホリスティック栄養学を通して、自分にやさしい選択を自然と増やせる人が増えていったら嬉しいです。
栄養は、そのための大切なツールのひとつ。
あなたが「自分の体、そして自分の選択を信じられるようになる」きっかけになれば幸いです。
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カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。






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