この記事を書いた人
ホリスティック栄養士
Eriko
「最近なんだか頭が重い…」「ズキズキする片頭痛が続いてつらい…」
そんなふうに感じること、ありませんか?
仕事や家事、育児に一生懸命になっていると、つい自分の体のサインを後回しにしてしまいがちです。
頭痛にはさまざまな種類があり、それぞれ原因や症状が異なります。
ストレスや姿勢の悪さ、ホルモンバランス、食生活、天気の変化など、引き金になるものも人それぞれです。
そのため、これをすれば良いという対処法はなく、自分に合った方法を見つけることが大切です。
そんな中で、意外と見落とされがちなのが「食べ物や飲み物」の影響です。
実は、頭痛を和らげる助けになる食べ物もあれば、逆に症状を悪化させてしまう食べ物もあるんです。
今回は、ホリスティックな視点から日常の中で取り入れやすい「頭痛をやわらげる食べ物&飲み物」についてご紹介します。
頭痛の種類
ららぽーと横浜クリニックによると、頭痛は痛みの起こり方によって大きく「日常的に起こる頭痛」「慢性的な頭痛」「脳の病気に伴う頭痛」3つのタイプに分けることができるそうです。
その中でも、頭痛全体の約80%が「慢性的な頭痛」によるものだそうです。
慢性的な頭痛はさらに「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。
片頭痛
片側または両側のこめかみや目のあたりに、脈を打つような「ズキズキ」とした痛みがあらわれるのが特徴です。
頭の血管が拡張し、炎症が起きることが原因と考えられています。
光や音に敏感になったり、吐き気をともなうことも多く、頭痛の前に視界にチカチカとした光が見えることもあります。
緊張型頭痛
頭の後ろから全体にかけて、締めつけられるような鈍い痛みが広がります。
もっとも一般的なタイプの頭痛で、年齢や性別に関係なく誰にでも起こる可能性があります。
精神的ストレスや、長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を続けることにより血流が悪くなり、首や肩の筋肉がこわばることで起こります。
群発頭痛
目の奥やそのまわりに、激しく鋭い痛みが突然あらわれる頭痛です。
上あごや頭の片側へと広がることもあり、「目をえぐられるような」強烈な痛みが特徴です。
症状が出ると、1〜2ヶ月の間、毎日ほぼ同じ時間帯に痛みが繰り返されます。
患者の多くは男性で、比較的まれなタイプの頭痛です。
これら以外にも、くも膜下出血や脳出血などの病気が原因で起こる頭痛もあるので、急激に激しい痛みが現れたら注意が必要です。

のどがかわく前に水分補給をしよう
意外かもしれませんが、水分不足は頭痛の大きな原因のひとつです。
特に予定がぎっしりでまともに休む時間もなく忙しく過ごしていると、気づかないうちに水分が足りていないこともあります。
水分補給のポイント
- 朝起たらコップ1杯の常温水を飲む
- 日中はマイボトルを持ち運び、こまめに水分をとる
- 活動量が多い日・運動する日・汗をよくかく日は、いつもよりも多めに水分補給する
- お風呂前後には意識的に水を飲む
私は車移動の日も、徒歩で出かける日も、外出するときは必ずウォーターボトルを持ち歩くようにしています。
「ウォーターボトルは重くて持ち運ぶのが大変」なんて方は、外出前に給水所を調べておいたり、「stojo」のボトルのような軽くて折りたたみもできるタイプのボトルを利用するのもおすすめです。
最近はこのように、マイボトルを持っていれば給水できるサービスを提供している場所が増えています。
頭痛ケアにおすすめの“抗酸化食材”
頭痛、とくに片頭痛には「酸化ストレス」が関わっているとも言われています。
そこで注目したいのが抗酸化物質を含む野菜や果物です。
抗酸化物質とは、体をサビ(=酸化)させる活性酸素から体を守ってくれる物質のことです。
私たちの体は、ストレスや紫外線、不規則な生活などで活性酸素というサビのもとが増えがちです。
この活性酸素が増えると、細胞が傷ついて老化や不調、病気の原因になってしまいます。
抗酸化物質はそんな活性酸素をやっつけて、体を元気に若々しく保つサポートをしてくれます。
おすすめ食材
- ほうれん草、ケール、きゃべつなどの葉物野菜
- ビーツ、にんじん、さつまいもなどの根菜
- ブルーベリー、ラズベリー、いちごなどのベリー類
- きのこ(しいたけ、舞茸、エリンギ)
ターメリック、生姜、クミン、にんにく、胡椒などの抗酸化物質を含むスパイスを活用するのもおすすめです。
抗酸化力の高い食材は、体のめぐりを整え、脳の緊張を和らげるサポートになります。

ハーブティーでリラックス&頭痛対策
お茶タイムも頭痛ケアに変わります。とくにリラックス系のハーブティーは、緊張性頭痛にぴったりです。
おすすめハーブティー
- カモミール:緊張をほぐしたり、不眠対策におすすめのハーブです。
- ペパーミント:鼻づまりや頭がずっしり重く感じる時には、ペパーミントティーでスッキリしてみてください。
- ジンジャーティー:胸のムカムカや消化不良にいいと言われる生姜ですが、片頭痛の痛みを和らげるという研究も出ています。
カフェインは「適量」がカギ!
実は、カフェインには血管を収縮させる働きがあり、頭痛をやわらげてくれることもあります。
しかし、とりすぎは逆効果になるので、飲み方には注意しましょう。
カフェインと聞くとコーヒーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、カフェインはコーヒーだけでなく、紅茶・緑茶・ほうじ茶・ココア・ダークチョコレートなどにも入っています。
「頭が痛いな」と感じた時にカフェイン入りの飲み物を1杯飲むとスッキリすることもあるので、カフェインは上手に利用してみてくださいね。

神経をゆるめる「マグネシウム」も意識して
頭痛の予防や緩和に役立つ栄養素のひとつに「マグネシウム」があります。
マグネシウムは、神経の興奮を抑えて筋肉をゆるめる働きがあり、ストレスや緊張による頭痛に対してやさしくサポートしてくれる栄養素です。
特に緊張型頭痛や片頭痛のある方は、食事の中で意識的にとり入れたい成分のひとつです。
マグネシウムはストレスや激しい運動により大量に使われるので、ストレスを感じていたり、よく動く方にも意識してとっていただきたい栄養素の一つです。
マグネシウムを多く含む食品には、以下のようなものがあります。
マグネシウムを豊富に含む食品
- ほうれん草やケールなどの葉野菜
- アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類
- バナナ
- アボカド
- 玄米や雑穀
- 豆類(黒豆、ひよこ豆など)
日々の食事の中でこれらを意識して取り入れることで、自然と心と体の緊張がゆるみ、頭痛の予防につながる可能性があります。

注意したい“頭痛を引き起こしやすい食品”
逆に、人によっては頭痛を引き起こす原因になる食品もあります。
注意が必要な食品
- チーズ(とくに熟成タイプ)
- チョコレート
- ワインなどのアルコール
- 加工肉(ハム・ソーセージ)
- MSG(化学調味料)や人工甘味料(アスパルテーム)
もし「これを食べると頭が痛くなるかも」と思い当たるものがあれば、数日食べるのを控えて様子を見るのもひとつの方法です。

自分のからだと会話しよう
頭痛は、心と体のバランスの崩れを知らせるサインでもあります。
「最近疲れすぎてない?」「食事が偏ってない?」と、自分にやさしく問いかけることも大切です。
毎日を大切に生きたい方こそ、食べ物や飲み物を自分のケアツールとして見直すことが、頭痛改善への一歩になります。

カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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