梅雨を軽やかに乗り切る!女性のためのハーブセルフケア

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この記事を書いた人
自然療法薬剤師
Waka

梅雨に入ると、「頭が重い」「体がだるい」「気分が落ち込む」「足がむくむ」

――そんな不調を感じることはありませんか?

でも、これといって病気というわけではなく、病院に行くほどでもない。

だけど毎日、なんとなく調子が悪い…。

そんな女性はついつい頑張ってしまう傾向があるかも?

今日は気候と体の関係、ホルモンバランスについて知り自分の体をご自愛する方法をお伝えします。

これを読んでくれたあなたの1日が、少しでも気持ちよく変わるきっかけになれたら嬉しいです。

梅雨に出やすい不調ベスト5

冒頭でお話しした、頭痛をはじめとする不調の数々、実はこうした不調は、梅雨特有の高湿度や気圧の変化による身体へのストレスが原因の可能性があります。

もともと女性の体はホルモンの影響で水を溜め込みやすく、気圧や湿気にも敏感。

そこに日本の梅雨の高温多湿な気候が加わると、体に湿気がたまりやすくなり、まさに“ダブルパンチ”の季節になります。

この時期に体調不良を感じる方は、「気のせいかも?」と放置せず、変化するチャンス!と捉えポジティブな気持ちで自分の体の声に耳を傾けでみましょう。

以下に体調不良の原因と対処法をまとめてみました。

自分に当てはまる症状があるか?ほんの少し、考えてみてくださいね。

1. 頭痛や片頭痛

気圧の変化で血管が拡張し、神経が刺激されやすくなります。

特に生理前後などホルモンの変動期は、エストロゲンの影響で更にその影響が強くなり片頭痛が起こりやすい人も。

2. むくみ・体の重さ

梅雨の時期は気温や湿気の影響で汗が出にくくなり、余分な水分が体内に滞りがちです。

更にエストロゲンやプロゲステロンが増えるタイミングと重なると、むくみやすさは倍増します。

ジメジメ気分を打ち消そうとして冷たい飲み物を飲むと更に体が冷えて血流も滞り、むくみにつながるため注意が必要です

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3. 関節の痛みや腰痛

湿度の高さは関節や筋肉のこわばりにつながりやすく、もともと冷えやすい人は特に注意が必要です。

ホルモンの影響で関節がゆるむ生理前後は、体のバランスも崩れがちになり痛みの原因となります。

4. イライラ・不安感

幸せホルモンとして知られるセロトニン。

雨が続いて日照不足になるとセロトニンの分泌が減少し、心が不安定になりやすいです。

そしてセロトニンは自然な睡眠へと誘導してくれるメラトニンという物質の元にもなっているため、セロトニン不足で質の高い睡眠が得られない可能性も。

5. 強い眠気やだるさ

湿気は自律神経を乱しやすく、梅雨時の気圧が低い状態は“おやすみモード”の副交感神経優位になりがちになり、だるさを感じやすくなります。

そして更にプロゲステロンの増える時期と重なると、より眠気が強くなります。

すぐに実践できる!【症状別】セルフケア

5つの症状で当てはまるものはありましたか?

“ちょっと不調が気になる人”、“全く思い当たることはない、梅雨でも毎日元気!”という方にも、なぜこの習慣が体にいいのか?を知って行動に移すことでさらに健やかに過ごせるようになります!

というわけで、すぐにできるセルフケアを以下にまとめてみました。

「湿気と水分代謝」の関係

むくみやだるさ、関節の痛みが繰り返し起きる方はもともと「水分を溜め込みやすい」といった体質の可能性があります。

また梅雨の時期は胃腸の働きも低下しやすい為、胃腸を労わることも重要なポイントです。

胃腸を労わる食事を意識しながら、水分代謝を心がけることが梅雨の時期の健康を保つ秘訣です。

対策:

  • 利尿作用のある食材(とうもろこしのヒゲ茶、黒豆茶、小豆、ハトムギなど)を意識的にとる
  • 朝の軽いヨガやストレッチで血流とリンパの流れを促す
  • 湿気が多い日は、足湯や温かい飲み物で内臓の冷え対策をする。
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎに注意し胃腸を休める時間をつくる。

「気圧と自律神経の乱れ」の関係

眠気、倦怠感、頭痛などを感じやすい人は副交感神経が優位になりすぎているかもしれません。

特にストレスや疲れが溜まっている人は、自律神経の調整力が落ちて不調が出やすいです。

交感神経・副交感神経のバランスをとることを意識して生活しましょう。

対策:

  • 晴れた日の朝は、太陽の光を浴びて体内時計をリセット
  • 深呼吸や軽く汗ばむ運動やウォーキングで交感神経をオンに
  • 無理に動こうとせず「今日は省エネモード」と割り切るのもご自愛のひとつ

「ホルモンバランスと気候の変化」

女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は月経周期と連動していますが、実は外気の変化や日照時間にも敏感に反応しています。

梅雨時期は日照時間が短くなることで、セロトニン(幸せホルモン)が減少し、気分の落ち込みが強く出る人もいます。

女性ホルモンのバランスで体調を崩しやすい人は一度婦人科を受診することも視野に入れてみてください。

対策:

  • 朝食にたんぱく質と発酵食品(納豆、味噌汁、卵など)を取り入れてセロトニンの材料を補給する。
  • 体を締め付けない服装で、血流を妨げないようにする
  • 忙しい日でも「5分のひとり時間」で心の余白をとる
  • お好きなアロマオイルで心と体の休息を。

梅雨に頼れる【ハーブ5選】

ここでご紹介したのは無理して「頑張る」のではなく、季節と体のリズムに寄り添った、簡単にできるセルフケアです

重だるさを感じた日は、「今日はそういう日」と受け入れながら、実践してみてください。

そして最後に自然療法薬剤師がお勧めする、自然の力でサポートしてくれる、そんなハーブをご紹介します。

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毎日の飲み物に少しプラスするだけでも、気分を変えてくれ、エネルギーの補給になりますよ。

  • レモングラス:消化を助け、胃腸の動きを助けることで更に体内の余分な水分を排出。すっきりした香りで気分もリフレッシュ。
  • ジュニパーベリー:利尿作用があり、むくみや水分滞留におすすめ。爽やかで森林のような香りが、落ち込んだ気持ちも上げてくれます。
  • エルダーフラワー:汗をかきやすくし、湿気による体のだるさや冷えをケア。「マスカットの香り」で飲みやすく常備すると重宝します。風邪予防にも◎
  • パッションフラワー:「植物性の精神安定剤」として知られ、睡眠の改善にもお勧め。味はあまりないので他のハーブとブレンドして飲むのが◎。
  • ダンディライオン:カリウムを置く含み、様々な健康効果が望めるハーブ。煎じた根はノンカフェインのタンポポコーヒーとしても飲めます。


これらのハーブは、ブレンドティーとして飲むのがおすすめです。

自分の体調に合わせて選んでみましょう。

洗面器に少し浮かべて足湯にしたり、湯船に浮かべてハーブバスでしっかり温まるのもお勧めです。

ただ、これらのハーブの利尿作用でむくみをとる、ということはトイレが近くなる可能性があるということですので、寝る前に飲みすぎないように注意してくださいね。

気象のせいにしていい。体の声を聞いて優しく整える

女性の体は、自然と調和しながら日々変化しています。

不調を「気のせい」と思わず、「あ、今は湿気に弱い時期だな」と気づいてあげることが何よりのセルフケアだと私は考えます。

雨の日はがんばりすぎず、温かいハーブティーを飲んでゆっくり呼吸するだけでも、体と心は少し軽くなります。

それでも上手くいかない、どうしていいのかわからないと感じる方は、近くの薬局や漢方薬局に相談してみてくださいね、

もちろん、自然療法薬剤師Wakaもオンラインでご相談を承っていますので、お気軽にご相談ください。

自然とともに過ごす喜びとと植物の知恵の力を取り入れて、梅雨の季節も軽やかに乗り切っていきましょう。

それでは今日も心と体を労わりながら、どうぞご自愛くださいね。

Health, Lifestyle

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