グルテンフリーって聞いたことはありますか?北米ではグルテンフリーダイエットをとりいれている人が多いです。スーパーマーケットやレストランにはグルテンフリーパンを始めとした、グルテンフリー生活をしている方のための選択肢が必ずと言って良いほどあります。先日、バンクーバーで開催されたグルテンフリー製品の展示会へ参加して来ました。
グルテンってなに?
グルテンという言葉はラテン語のグルー(くっつくという意味)からきています。パンのふわふわした食感や弾力性を作り出すたんぱく質です。
色々な種類のたんぱく質が合わさってできていますが、そのほどんどは弾力性に富むグルテニンと強い粘着力を持つグリアジンという2種類から成っています。消化されにくいという難点を持っています。
グルテンを含む食材には、大麦、押し麦、丸麦、ライ麦などがあります。それを使った食材には、パン、パスタ、ピザ、ラーメン、うどん、素麵、十割でない蕎麦、餃子の皮、麩、クッキー、ケーキ、天ぷら、醤油などがあります。さらに、カレーのルー、ドレッシング、ハムなどの加工品にも入っていることがあります。
世の中には沢山のダイエット法が存在します。痩せる、体質改善、体の炎症を減らす為などの様々な理由で、1つの食品だけ食べたり食事を抜いたりする偏った食事法を試したことのある方、少なく無いのでは無いでしょうか?
知識が無いのに、特定の食材を抜いたり、同じ食材ばかり食べる「偏った食生活」を送ると、体調を壊してしまったり、痩せたくて始めたのに逆に太りやすい体になってしまうこともあります。
今回はグルテンフリーの食事法について書いていますが、グルテンフリーの食事法が体に合う人とそうでない人がいます。
今グルテンフリーの食事法が合っていても、これからずっとそうだという訳では無いですし、今は合わなくても将来グルテンフリーの生活を始め、調子が良いと感じるようになる人もいるかもしれません。試してみる場合は、自分の体調にしっかりと目を向けながらにしましょう。
シリアック病ってなに?グルテン不耐性と何が違うの?
シリアック病って聞いたことはありますか?シリアック病とは、本来細菌やウイルスに対して働く免疫システムがグルテンに対して反応してしまう病気です。グルテンを含んだ食材を食べると腸の壁に炎症を起こし、栄養素の吸収を出来なくしてしまいます。
グルテンフリーの食事法は、もともとシリアック病の人を対象のものでしたが、シリアック病でなくてもグルテン不耐症やグルテンアレルギーが体に合わない人が多く存在すると言われています。
実は、私たちが普段食べている小麦の多くはもともと自然界に存在していた小麦と大きく異なったものです。
1940年代からアメリカで小麦の品種改良が進み、天候不良や災害に強い小麦が作られました。1980年ころまでには何千種類もの小麦の品種が生まれました。グルテンが体に合わないと感じている人でも、古代小麦や地元の無農薬の小麦を食べた時は、不調を感じなかったり、症状が軽くすむことがあるという話もよく聞きます。
それに加え、パンなどを作る際にグルテンがさらに加えられている製品も存在します。人間の手によって短期間で成された素材の変化や食感などの向上のために加工された食品に、私たちの体はついて行けていないのかもしれません。
もしかしたらグルテンを含む食材を食べた後に体調が悪くなるのは、グルテンではなく農薬やポストハーベストに使われる化学物質が原因である場合もあります。ポストハーベストとは、食品が船などでの輸送中に悪くならないように収穫後かけられる防腐剤などの農薬のことです。
グルテンフリーダイエットが合っているか判断するには、1度グルテンフリー生活を試してみることが1番です。試しにグルテンを抜いてみて体調や肌の調子が良くなったら、それは今のあなたに合っているということです。体の声に耳を傾けながら判断してみてください。
こんな症状に心当たりがあったらグルテンフリー生活を試してみよう
食後にお腹が張ったり、異常な眠気を感じる
腹痛、下痢
頭痛や関節痛
日中にぼーとすることが多い
疲れやすい
集中力や記憶力の低下
まずはこれから!グルテンフリー生活の始め方
グルテンフリー生活に挑戦したいけれど、いきなり全てのグルテンを取り除くのは難しいと感じている方もいるのではないでしょうか?以下から初めてみてください!
まずは、家でご飯を食べるときはお米、十割蕎麦、オーツ麦にしてみましょう。グルテンを含むものを取るのなら、出来るだけスペルト小麦、カムット小麦などの古代小麦や、ポストハーベストや農薬の使われていないものを選美ましょう。グルテンを辞めなくても、古代小麦やポストハーベストや農薬の使われていないものを選ぶことで、体調が良くなる人も多いようです。
グルテンフリー生活にしてみたら、今まで体質だと思って諦めていた不調が無くなったり、睡眠の質が上がったり、エネルギー量が上がるなんてことがあるかもしれません(^^)
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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