この記事を書いた人
ホリスティック栄養士
Eriko
疲れた時にふと食べたくなるチョコレート。
でも「甘いものは控えなきゃ」と罪悪感を感じていませんか?
実は、ミルクチョコレートよりもカカオを多く含むダークチョコレートは、美容や健康に嬉しいスーパーフードなんです。
今日は、カカオの歴史と科学的に証明された健康効果を紹介しながら、ダークチョコレートを賢く楽しむコツをお伝えします。
それだけでなく、今回は心も体も軽やかに整えたくなる春にぴったりな、高カカオチョコレートを使ったヴィーガンスイーツ「とろける塩チョコバーク」レシピも紹介します。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
カカオの歴史:”神の食べ物” と呼ばれた理由
カカオの歴史は 約4000年前にさかのぼります。
最初にカカオを栽培したのは古代メソアメリカ(現在のメキシコや中米)の文明だと考えられています。
マヤやアステカの人々はカカオを「神の食べ物」として崇拝し、栄養価の高い飲み物として日常的に取り入れていました。
今では甘くてつい手が止まらなくなってしまうスイーツとしての印象が強いですが、もともとカカオは「薬」として使われていたんです。
当時の人々は、カカオが 疲労回復や精神安定 に役立つことを経験的に知っていたのですね。
実際、現代の研究でも カカオの健康効果が次々と明らかになっています。
カカオの科学的に証明された健康効果
①若々しさを保つ「抗酸化パワー」
カカオには、カカオポリフェノールが豊富に含まれています。
これは赤ワインや緑茶よりも高い抗酸化作用を持ち、体を酸化(病気や老化の原因)から守ってくれます。
ドイツの研究では、カカオポリフェノールを摂取することで「肌の水分量が増えてシワができにくくなる」こと、そして「紫外線ダメージから肌を守ることができる」ことがわかっています。
つまり、カカオは食べるスキンケアなんです!
肌の調子を整えたい方は、スキンケアだけでなく食べるケアも意識してみてくださいね。
②幸せホルモンを増やすカカオ!ストレス軽減&リラックス効果
ダークチョコレートを食べた後にホッとする感覚を感じたことはありませんか?
それは、カカオに含まれるテオブロミンやトリプトファンのおかげかもしれません。
テオブロミンとはカフェインに似た成分で、脳を活性化しつつリラックスさせる効果を持っています。
トリプトファンについてはブログでも何度も書かせていただいていますが、トリプトファンは幸せホルモン 「セロトニン」 の材料になるアミノ酸です。
幸福感を増やしたり、ストレスを和らげる効果を持っています。
また、スイスの研究によると高カカオチョコレートを食べるとストレスホルモンのコルチゾールが減少することもわかっています。
ストレスを感じた時は、カカオ70%以上のチョコレートをひとかけら口にすると心が落ち着くかもしれません。
③ダイエット中でもOK!「食欲コントロール」に役立つ
「ダイエット中だからチョコは禁止!」なんて言っている方、ちょっと待ってください。
実は、ダークチョコレートは食欲をコントロールするのに最適な食材です。
デンマークの研究によるとダークチョコレートを食べた後は、ミルクチョコレートを食べた時よりも空腹感が抑えられることがわかっています。
また、アメリカの研究によるとカカオには腸内環境を改善し、代謝をサポートする働きがあることがわかっています。
つまり、カカオを豊富に含むダークチョコレートは間食として優秀な食材なんです。
食欲を抑えながら満足感も得られるので、ダークチョコレートは「ちょっと小腹がすいた時」や「甘いものが欲しい時」にぴったりです。
④血流をスムーズにし、心血管の健康を守る
カカオに含まれるフラバノールは、血管を拡張する一酸化窒素(NO)の生成を促し、血圧を自然に下げる働きがあります。
さらに、フラバノールは悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化のリスクを低減することも報告されています。
つまり、ダークチョコレートには血流をスムーズにし、心血管の健康を守るとっても嬉しい効果が期待できるのです。
ダークチョコレートを間食に食べるべき理由
“間食の質”は健康や美容に大きく影響します。
「カカオを間食に食べることで得られる効果」には、こんなものがあります。
・血糖値の急上昇を防ぐ → 食後の不調や甘いものへの欲求がなくなる
・食欲コントロール → 満足感が持続
・ストレス対策 → リラックス効果で気持ちが安定
・美容&スローエイジング → 肌や髪を若々しく保つ
カカオ70%以上のダークチョコレートを1日25グラム程度(板チョコなら1/4枚ほど)、午後の間食や夕食後のデザートとして食べるのがおすすめです。
手作りチョコレートの魅力
質のいいダークチョコレートは手に入りにくかったり、少しお値段が張ることもあります。
でも、自宅で作れば経済的です!
自分で作ることで、好みのトッピングを選んだり、形や大きさ、甘さも自由にアレンジできます。
市販のチョコレートによく使われている、保存料・香料・着色料・などの添加物や大量の白砂糖、植物性油などを知らずにとってしまう心配もありません。
今回は、溶かして固めるだけで簡単に作れる「とろける塩チョコバーク」のレシピをご紹介します。
とろける塩チョコバーク【レシピ】
材料
- カカオバター 50グラム
- カカオパウダー 1/2カップ
- アーモンドバター 大さじ1
(ビーナッツバター、練りごまで代用可能) - メープルシロップ 1/8カップ
(他の甘味料で代用可能) - ナッツ&ドライフルーツ 1/3カップ
(例:ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、ドライクランベリー) - バニラエッセンス 数滴
- 岩塩 ひとつまみ
作り方
①ナッツのロースト:
傷のついても良いフライパンでナッツを軽く炒り、香ばしい香りが出るまで加熱する。(オーブンやトースターで焼いてもいい)
②カカオバターを溶かす:
鍋に少量の水を入れ、ボウルをのせる(ボウルが水につからないようにする)。ボウルにカカオバターを入れ、湯せんで溶かす(細かく刻んでおくと溶けやすい)。
③混ぜる:
溶けたカカオバターに、アーモンドバター、メープルシロップ、カカオパウダー、バニラエッセンスを加えてよく混ぜる。
④成形:
クッキングシートを敷いたトレーに流し入れ、厚さ約7ミリ程度に整える。
⑤トッピング:
ナッツやドライフルーツを散らし、岩塩をひとつまみ振る。
⑥冷やす:
冷凍庫で30分以上冷やし、固まったら食べやすいサイズにカット。カットする際は、冷凍庫から出して5分ほど常温に置いてから切ると割れにくい。
春は、新しいことにチャレンジするのにぴったりな季節です。
手作りチョコレートなら、余計な添加物を避けつつ、美味しくヘルシーに楽しむことができます。
ぜひ自分好みのヴィーガンチョコレートを作って、春らしいスイーツタイムを楽しんでみてください。
抗酸化作用で体の内側から外側まで病気や老化の原因から体を守ってくれ、ストレス軽減やリラックス効果もあり、食欲をコントロールしたり、ホルモンバランスを整える助けもしてくれるカカオを豊富に含むダークチョコレートは 食べ方次第で美容と健康にプラスになるスーパーフードです。
美味しくてつい手が止まらなくなりがちですが、カフェインや脂質も多く含んでいるので、食べ過ぎには注意してくださいね。
「甘いものを楽しみたいけど、健康も気になる…」そんな方こそダークチョコレートを味方につけて、心もからだも健康的に美味しくなりましょう。
カナダで大学卒業後、健康志向の高い都市バンクーバーに移住したことで栄養や体の仕組みに興味を持ち、栄養学とピラティスを学びました。その後、栄養学校で身につけた知識を使い体質改善に成功し、幼少期から付き合ってきた数々の不調を改善することに成功しました。現在は、ホリスティック栄養士として、企業向けに栄養関係のコンテンツ作成、ナチュラル食品•製品の開発やマーケティングのアドバイスなどをしています。地球にも人にも優しいナチュラル製品が大好きで、美容家の間で噂のエイジングケアオイル、抗酸化作用がたっぷりの「カカイオイル」を販売しています。
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