おうちで旅する読書 〜梅雨に読みたい、心の旅を楽しむ本3選

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多読家/ワーママ両立戦略家
Nao 

皆さんこんにちは、多読家のNaoです。

「忙しい毎日の中でも、自分らしく、心地よく過ごしたい」

そんな想いを抱える女性たちに向けて、家庭もキャリアも大切にしたい方のための”おすすめの本や読書習慣のコツ”をInstagramでご紹介しています。

6月は、雨が続いたり気温が不安定だったりと、何かと心がざわつきやすい季節。

気分が晴れなかったり、やる気が出なかったり…私自身もそんな「なんとなく不調」な感覚に戸惑うことがあります。

今日は、そんな時期にこそ、“そっと心に寄り添い、やさしく背中を押してくれる”3冊の本をご紹介します。

おうちで旅する読書してみませんか?

季節の境目にあたるこの時期、外に出るたび空模様が気になったり、なんとなく気分が上がらなかったり…。

雨が続いても晴れていても、どこか「すっきりしない」。

そんな風に感じる方、多いのではないでしょうか。

私も、こういった季節の変わり目には、気合いを入れようと思っても、なぜか心が追いつかず、ちょっとした言葉や出来事に必要以上に気持ちが浮き沈みしてしまうことがあります。

そんなときに頼りにしているのが、「本」です。

本の中の世界は、たとえ今いる場所から一歩も動かなくても、まるでどこかへ旅したような気分にさせてくれる。

それは、遠くの国の話だったり、誰かの日常の断片だったり。

例えば、主人公がふと見上げた空に癒された瞬間や、誰かからかけられた何気ない言葉に救われたとき。

「ああ、私もこういうことあったな」と、まるで自分の経験のように感じられるんです。

読み終えたあとには、日々のざわざわした気持ちが少し軽くなって、深呼吸できるような感覚が残ります。

今日は、私が“心の旅“を味わえた、おすすめの3冊をご紹介します。

テーマは「おうちで旅する読書」

気分が晴れない日こそ、自分のペースで心をゆるめてくれる、やさしい本たちです。

梅雨に読みたい、心の旅を楽しむ本3選

1.全部投げ出して、どこか遠くへ行きたい気分のあなたへ

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『さいはての彼女』 原田マハ著(角川書店, 2008)

この本を初めて読んだのは、たまたま図書館で手に取ったとき。

原田マハさんの小説を読んでいると、まるで自分ではない誰かの人生を一緒に歩んでいるような感覚を覚えることがあり、自分の普段の生活では出会えないような場所、人、感情に触れることで、視野がじんわりと広がっていくのを感じます。

この本は、とくに“心が疲れているとき”にそっと寄り添ってくれる、やさしさに満ちた短編集です。

印象的だったのは、沖縄のリゾート地に行くはずだったキャリア女性が、ふとしたきっかけで北海道の片田舎に足を運ぶことになる展開。

何もないと思っていたその土地で、張りつめていた気持ちがふっとゆるむような人や出来事に出会い、少しずつ自分を取り戻していくんです。 

この本をオススメしたいのはこんな人!

『さいはての彼女』は、忙しさに追われ、ずっと気を張って頑張ってきた私たちのような女性にこそ、届けたい物語だと思いました。

「一度立ち止まって、静かな場所に身を置く」ことの大切さを、この本が思い出させてくれます。

読後には「旅に出たい!」という気持ちだけでなく、 「自分自身との対話をする時間を持ちたい」と、そっと背中を押してもらえるような本です。

2.何かを始めたい。でも遅すぎる気がしているあなたへ

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『ようやくカナダに行きまして』 光浦靖子 著(文藝春秋, 2024)

最初にこのタイトルを見たとき、思わず笑ってしまいました。

「ようやく…ってどういうこと?」と。

でも、読み進めると、その言葉の重みがどんどん伝わってきて。

芸能界という華やかな世界で活躍していた光浦靖子さんが、50代を目前にして、ずっと夢にしていた単身でカナダへ語学留学した記録

ユーモラスで飾らない語り口だからこそ、読みやすく親しみやすい。

でもその裏には、大きな決断と静かな覚悟が込められていて、ページをめくるたびにその想いが伝わってきました。

この本をオススメしたいのはこんな人!

特に私の心に残ったのは「初めてのカナダ生活で、自分の無力さに打ちのめされる日々」の描写。

まさに孤独との戦い、異国でのリアルな試行錯誤。

でも同時に「言葉が通じなくても、人と心は通じ合える」と実感するシーンの数々に、何度もうなずき、かけがえのない新たな仲間との出会いには涙してしまいました。

この『ようやくカナダに行きまして』は、「今の自分をちょっと変えてみたい」「何かを始めるきっかけがほしい」、 そんな気持ちを心のどこかに抱えている人に、きっとすごく大きな勇気を与えてくれるはずです。

3.“自分らしい時間”を忘れかけているあなたへ

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『人生はどこでもドア:リヨンの14日間』 稲垣えみ子 著(東洋経済新報社, 2018)

3冊目に選んだのは、元・新聞記者の稲垣えみ子さんが、あえて何の準備もせず、フランス語も話せないままフランス・リヨンに滞在して、観光客としてではなく、現地の人と同じように暮らしてみたエッセイ。

「自分にとっての幸せって、なんだろう?」

そんな問いを、ぐっと自分ごととして考えさせてくれる一冊です。

マルシェでの買い物、カフェでの注文、滞在先でのホストとの関係づくり…。
もちろん不便はたくさんあるけれど、その中でふと感じる、小さくて豊かな喜び
「本当に豊かな時間って、こういうことかもしれない」と、読みながら何度も思いました。

この本をオススメしたいのはこんな人!

なんだか最近、家庭や仕事、SNSに追われてばかり。
気づいたら、“自分が本当に心地いいと感じる時間”を忘れてしまっていた…

そんなふうに感じる方に、ぜひこの『人生はどこでもドア リヨンの14日間』を手に取ってみてほしい。
肩の力を抜いて、暮らしの速度を少しゆるめてくれるような、そんな”心の余白”を、そっと取り戻させてくれる一冊です。

おわりに

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3冊を通じて感じたのは「どこか遠くへ行くことだけが“旅”じゃない」ということ。

もちろん、実際に旅に出るのも素敵だけれど、今ここで、ページをめくるだけでも、心の景色は大きく変えられる!
そんな“小さな旅”をくれる本に、たびたび私は救われてきました。

季節の変わり目に、なんとなく心が重くなったときこそ、静かな読書の時間は、最高の“心の旅”になります。

今日のあなたの“心の旅”は、どんな一冊から始まりますか?
そんなふうに、自分を少しだけ甘やかすような読書時間が、きっと明日をやさしく変えてくれるはずです。

最後に…今回ご紹介した本は、私のInstagramでもっと詳しくご紹介しています。

「ちょっと気になるかも」と思った本があったら、ぜひ本屋や図書館で手に取ってみてください。

毎日の暮らしに、そっと取り入れてもらえたら嬉しいです。

あなたの毎日が、少しずつ心地よく変わっていきますように。

1.『さいはての彼女』 著者:原田マハ

2.『ようやくカナダに行きまして』 著者: 光浦靖子

3.『人生はどこでもドア:リヨンの14日間:』著者: 稲垣えみ子

みなさんが読んでみたいと思った本はありましたか?

または、みなさんがお好きな“心の旅”を楽しめるような一冊があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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