日本最終日、私の前を歩いていたサラリーマン風のおじ様が、ジョン・レノンの”イマジン”を鼻歌で歌いながら、コナミスポーツに入っていく姿を見ながらなんだか笑顔になった。
「カローシ(過労死)」が有名で、世界からはなんだか暗い雰囲気の日本だけど、happyな人はいっぱいいる。ちなみに以前紹介した「映画happy – しあわせを探すあなたへ」では東京の「カローシ, Karoshi 」の問題が取りあげられていて、(またこれが少し暗い感じを醸し出しているのだけれど…)私の旦那はこの映画を見た次の日に、
「日本はコロシ(Koroshi )なんて言葉があるんだね。悲しいね…」
と言っていて、「殺し?どんなヤクザ映画を見たんだろう??」と不思議に思っていた私だったが、その後で過労死だったことが判明した…( ̄Д ̄;;
日本滞在は忙しかったけど、大勢の素敵すぎる友達に会って刺激をいっぱいもらった。結婚式でかわいい弟の幸せな顔を見れたし、とても可愛い穏やかな奥さんにも初めて会えたのは本当に嬉しかった。毎日スケジュールを詰め込みすぎて、体調管理が全くできておらず、最後にはバンクーバーではめったに崩さない体調を崩し、喉の痛みと咳を和らげるために飛行機の中では飴をなめ続け、「鼻がつまっている時は下降する時に耳が痛いよ」という元フライトアテンダントの友人の言う通り、下降時に耳がめちゃめちゃ痛くなり、その後耳抜きがぜんぜんできないという事態に陥った… そして最近はありがたいことにマッサージが忙しいけれども、体調は改善しつつある。
英語の勉強とは本当にはてしなくて、英語に触れる機会を少しでも多くするために日本語の本は時々しか読まないようにしているけれど、日本では必ず本を購入する。日本語版のkindleでも買えばもっと簡単に日本の本も買えるんだろうね。今回購入した中の一つはこちら。
ツイッターで発見し、一度読んでみたいと思った。なんか題名だけみると、えらく日本の悪口が書かれているような本ですが…
日本の働き方のこととかはあまりよく分からないけれど、共感した部分は第4章の『日本を支配する「世間様=空気」という独裁者』。
これはカナダ(北米?)に住んだことのある人は必ず思うことだと思う。人は人、自分は自分。あなたの意見ももちろんわかるけど、私はこう思うわ。なんて言う会話が、お酒を飲みながらも繰り広げられる。でもその後で気まずい関係になることはなく、ただ意見を交換しているだけ。
『「自分は自分、あなたはあなた」ですから、キャリアパスも自由闊達です。歴史学者をやっていた人が突然家具職人になったり、中卒で建設業を幅広くやっていた人が不動産で一発あてて高校に入り直し、大学院まで進学して今は大学の教授をやっている、銀行員をやりながら映画制作会社をやっている….(抜粋) ここでは「世間」を気にしないので自由なのです。失敗しても死ぬことはないさ、ぐらいの感覚です』
世間体を気にする人ももちろんいる。でも特にバンクーバーのように、「多様性」が多く、白人、スパニッシュ、中東、アジア人などがこんなに入り交じって生活していると、「違うのが当たり前」になる。日本に「空気」が存在したり、どこかに「所属」しなければいけないと考えたり、人と違うことを言ってはいけないと考えるのは、この筆者の言うように『日本には多様性がないから』というのがひとつの理由かもしれないと思った。でも多様性がないことは、みんながまとまりやすく、信頼しやすいという利点でもある。
私は日本が好きだ。日本は世界に誇れるよい所がいっぱいある。毎回日本に行くと感じる。今日本に住みたいかと聞かれたら今は違うけれども… 海外に住んでいると、自分の国を第3者的に見る。こういう本を読んだり、逆に日本が誇れることが書いてある本なども読んで、双方の意見を理解し、色々な意見を聞いて、旅行に行ったり、住んだり、違う世界を見たりして、自分はどう思うか、改善したいところがあればどう改善していけるのかを考えていくことは大切なのかなと思う。
土曜日のバンクーバーは裸で自転車に乗る人であふれていた。もちろん何かのプロテストだけど… 自由すぎるだろ!
街を歩けばマリファナの匂いがする…
あぁ、バンクーバーに帰ってきたね…( ̄ ̄∇ ̄ ̄)
ここで一句。
ヨガ&瞑想インストラクター/Wellness To Go主宰
愛知医科大学を卒業後、医師として働き、語学留学をきっかけにカナダ、バンクーバーに移住を決意。バンクーバーでヨガや瞑想に出会い、マインドフルネスなライフスタイルに興味を持つようになる。医師、マッサージセラピストとしての経験を通し、体とマインドへの深い興味と理解を持ちながら、YouTubeチャンネル「Wellness To Go by Arisa」を通して、多くの人が幸せに自分らしく生きていく手段をシェアしている。チャンネル登録者数は18.8万人、毎週行なっているライブヨガレッスンは800人近くが参加する。著書「バンクーバー式ウェルネスヨガ」を通し、心と体に意識をむける習慣作りを多くの人に伝えている。
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